【桐壺217-③】古文単語~「気色ばむ」とは? | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳
2010年07月23日

【桐壺217-③】古文単語~「気色ばむ」とは?

テーマ:┗【桐壺】重要古語

こんばんはラブラブあいです。

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【大臣(おとど)】…ここでは左大臣のこと

■【気色(けしき)ばむ】…それとなくほのめかす

■【きこゆ】…~申し上げる(謙譲の補助動詞)

■【たまふ】…~なさる(尊敬の補助動詞)

■【もの】…なんとなく、何か、事柄

■【つつまし】…遠慮される、気恥ずかしく思う

■【ほど(程)】…年齢、年ごろ

■【~にて】…~であって

■【ともかくも】…(下に打消を伴い)どうにも~ない

■【あへしらふ】…受け答えする

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


今日はこの中から、「気色ばむ」についてお話します☆

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「けしき(気色)」については、先日もお話しましたよね♪

 

「気色ばむ」という語は、名詞「けしき(気色)」に、「~ばむ」という接尾語がついたものです。


 

【けしき(気色)】(名詞)

様子、そぶり、きざし

 

【~ばむ】(接尾)

~めく、~じみる


 

「ばむ」という語は、「黄ばむ」などと、現代でも用いていますよね^^;

名詞や形容詞の語幹などについて、そのような性質・様子を帯びるという意を添える接尾語です。


 

したがって、「気色」の意により、多少意味にも幅が出てきますが、

 

【気色ばむ】

①きざしが現れる(「気色」=きざし)

②思いが外に現れる(「気色」=そぶり)

③かもし出す、ほのめかす(「気色」=様子)

 

 

ここでは、前述の、「左大臣の一人娘を光源氏の妻に…」ということを、「気色ばむ」のだから、

 

②や③の意味に捉えるのがいいと思います。


源氏物語【イラスト訳】で古文・国語の偏差値20アップし、大学受験に合格する方法

光源氏に、そのことをダイレクトに申し上げることができず、

表情や身ぶり・態度などで、そういった雰囲気を出しているのでしょう!


 

「気色ばむ」は、文脈によって訳出も多様ですので、

出てきたものから、覚えていってくださいね♪

(o^-')b

 

☆その他の重要古語☆
「けしき」についてはこちら→

「きこゆ」についてはこちら→

「きこえたまふ」についてはこちら→

「ほど」についてはこちら→

「ともかくも」についてはこちら→

重要古語一覧はこちら

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

【古文】

大臣気色ばみきこえたまふことあれど、もののつつましきほどにて、ともかくもあへしらひきこえたまはず。

     アップ

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪

 

 

【桐壺217-①】イラスト訳

【桐壺217-②】イラスト解釈


ーーーーーーーーーーーーーー

 

あいでしたラブラブ