こんばんは
あいです。
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■【大臣(おとど)】…ここでは左大臣のこと
■【気色(けしき)ばむ】…それとなくほのめかす
■【きこゆ】…~申し上げる(謙譲の補助動詞)
■【たまふ】…~なさる(尊敬の補助動詞)
■【もの】…なんとなく、何か、事柄
■【つつまし】…遠慮される、気恥ずかしく思う
■【ほど(程)】…年齢、年ごろ
■【~にて】…~であって
■【ともかくも】…(下に打消を伴い)どうにも~ない
■【あへしらふ】…受け答えする
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今日はこの中から、「気色ばむ」についてお話します☆
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「けしき(気色)」については、先日もお話しましたよね♪
「気色ばむ」という語は、名詞「けしき(気色)」に、「~ばむ」という接尾語がついたものです。
【けしき(気色)】(名詞)
…様子、そぶり、きざし
【~ばむ】(接尾)
…~めく、~じみる
「ばむ」という語は、「黄ばむ」などと、現代でも用いていますよね^^;
名詞や形容詞の語幹などについて、そのような性質・様子を帯びるという意を添える接尾語です。
したがって、「気色」の意により、多少意味にも幅が出てきますが、
【気色ばむ】
①きざしが現れる(「気色」=きざし)
②思いが外に現れる(「気色」=そぶり)
③かもし出す、ほのめかす(「気色」=様子)
ここでは、前述の、「左大臣の一人娘を光源氏の妻に…」ということを、「気色ばむ」のだから、
②や③の意味に捉えるのがいいと思います。

光源氏に、そのことをダイレクトに申し上げることができず、
表情や身ぶり・態度などで、そういった雰囲気を出しているのでしょう!
「気色ばむ」は、文脈によって訳出も多様ですので、
出てきたものから、覚えていってくださいね♪
(o^-')b
☆その他の重要古語☆
■「けしき」についてはこちら→
■「きこゆ」についてはこちら→
■「きこえたまふ」についてはこちら→
■「ほど」についてはこちら→
■「ともかくも」についてはこちら→
※重要古語一覧はこちら
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【古文】
大臣気色ばみきこえたまふことあれど、もののつつましきほどにて、ともかくもあへしらひきこえたまはず。

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪
■【桐壺217-①】イラスト訳
■【桐壺217-②】イラスト解釈
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あいでした