【桐壺146-③】「きこえたまふ」~二方向の敬語☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺146-③】「きこえたまふ」~二方向の敬語☆

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■【年ごろ】

■【馴れ睦ぶ(なれむつぶ)】

■【きこえ(きこゆ)】

■【たまひ(たまふ)】

■【つる(つ)】

■【たてまつる】

■【見置く】

■【悲しび】

■【なむ】

■【返す返す】

■【のたまふ】

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今日は、二方向の敬語についてです。

 

【桐壺146-①】イラスト訳

【桐壺146-②】イラスト解釈

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馴れ睦び きこえ たまひつるを、

■「~きこえ(きこゆ)」は、謙譲の補助動詞(~申し上げる

■「~たまひ(たまふ)」は、尊敬の補助動詞(~なさる

 

つまり、「馴れ睦ぶ」という動詞に、

「きこゆ(謙譲)」「たまふ(尊敬)」の、

二つの敬語がくっついてるんです!

w川・o・川w


 

ところで、これらの敬意対象は、

■尊敬語…動作主

■謙譲語…動作の受け手

という、二方向の敬意対象になります。


 

つまり、

「馴れ睦ぶ」という動作をする人(光バァバ)にも、

「馴れ睦ぶ」という動作を受ける人(光の宮)にも、

 

両方の人への敬意なんです!

( ̄□ ̄;)!!


 

いや~;

難しいですねぇ><

 

訳出する時は、一語一語、「~申し上げ なさる」とすればいいんだけど…

 

敬意対象として出題されたり、それを分かった上での解釈問題が出たり…と、すごく問題が複雑になっていくからです;

ヽ(;´ω`)ノ
 

 

それでは、また夕方に、アメンバー記事にて、

二方向の敬語について、具体的に出題傾向を見てみますね♪

(o^-')b

■【年ごろ】…長年の間

■【馴れ睦ぶ】…なれ親しみ仲むつまじくする

■【~きこゆ】…~申し上げる(謙譲の補助動詞)

■【~たまふ】…~なさる(尊敬の補助動詞)

■【つ】…~た(完了)

■【~たてまつる】…~申し上げる(謙譲の補助動詞)

■【見置く】…見捨てる

■【悲しび】…悲しみ

■【なむ】…係り結びの法則(結びは「ける」)

■【返す返す】…くり返しくり返し

■【のたまふ】…おっしゃる

【古文】

年ごろ 馴れ睦び きこえたまひつるを、たてまつり置く 悲しびなむ返す返す のたまひける。

     アップ

最後に、今回出てきた古文単語を、原文の中で訳出できるか確認しておきましょう!

まだ難しいようなら、イラスト訳から復習してくださいね♪

 

 

【桐壺146-①】イラスト訳

【桐壺146-②】イラスト解釈

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あいでしたラブラブ