これまた大変お待たせしました、ごく一部の皆様。
今度は!
泣く子も黙る!
…いやウチの子は泣きっぱなしですが!
全国3千万人の陸自装備フェチの皆さんが泣いて喜ぶ!
…かもしれない!
これです!
そう、官品風
「黒い3点スリング」
なのでした!
89式小銃の負い紐は、以前は2点式のODのビニロン製のものが一般的でしたが、イラク派遣のあと辺りから納入されているものについては、黒い3点式のものが付属してくるようになっています。
最近の雑誌とかでも、一時期はよく見られた市販品らしき3点の各種スリングよりも、この黒い3点スリングのほうが多く見られますね。
(とある方から拝借した実物画像)
が、この官品の黒い3点。
レプリカはもちろん、それっぽいものも製品としては存在しません。
イーグルの3点スリングがいくらか似ているものの、やっぱり使い勝手も雰囲気も違います。
よくあるタクティカルスリングも、見れば見るほど違和感が・・・
なので、
んじゃ作るしかないか…
ということで・・・(←アホ)。
いやしかし、完成にこぎつけるまでさんざん資料を集め、部品を探し、特注し、何度も試作を重ね、何度も諦めかけ、ノイローゼにもなりつつ(寝言で負い紐の材料のことを言っていたのを何度もヨメに聞かれたり)、一年以上もの時間を費やしました。
当初、出来合いの部品を使って、取り回しだけを真似た試作1型(昨年夏)。
最初は、この複雑な取り回しを理解するところからでした。
スリングとしてはこれでも十分な出来で、使い勝手もよくてしばらくサバゲで活躍してくれましたが、そんな程度ならわざわざ自作せずとも市販品を買えばいいので・・・
でも数本作って本職さんにも使ってもらい、いろいろアドバイスをいただけたのは大きかったです。
どうにも求める部品が見つからず、妥協しかけた試作2型(昨年秋)。
市販のナイロンやポリプロピレンなどを試して、さらに旧来の「負い紐」の部品を流用し、一時はこれで完成としようとしていたことも。
数本作って使い勝手を試しましたが、やはり陸自マニアには通用しない・・・ということで、ボツ。
そのまま放置状態でしたが、今年に入ってからとあるパーツが入手できることになったり、不可能と思われていたとある素材の特注のめどが立ったりして、急に進展したのでした。
そしてようやく完成品同等の試作品を作って、何度もサバゲで試験をして耐久性を確認し・・・
・・・とまあ、さんざん苦労しただけあって、どんなマニアの方にお見せしても恥ずかしくない完成度になりました。
では、各部については次回記事で紹介します。
(中編に続く)
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