皆さま、おはようございます!

 

今朝も3週間前に訪れた宗谷本線の駅からです。

宗谷本線内に数多くある、ホームが板切れで出来た駅ですが、

中には乗車客数が1日に200人近くいる

優等生な駅があるらしい。

こちらの駅でした。

宗谷本線・北永山(きたながやま)駅です!

昭和22年に開業、

当時は仮乗降場で昭和33年に昇格し駅になったそうですよ。

 

場所は一応旭川市内ですがほぼ北端で

辺りは一面田んぼでした。

 

宗谷本線と並走する国道39号線から道道を北側に曲がり、

約300メートルほど進んだ先の踏切の脇に

北永山駅がありましたよ。

 

北永山駅は単式ホームに待合室があるだけの簡素な駅です。

 

待合室は、工事現場などでよく見かけるアレっす。

プレハブ造りのスーパーハウス的なヤツでした。

 

中は造りは想像通りの簡素さ。

この清々しさが逆に落ち着くのは自分だけかしら?

無人駅が持つ独特な乾いた空気が身も心も癒やしてくれるんですよ。

北永山駅は特急列車や快速列車はもちろんですが、

普通列車も約半数が通過してしまいます。

中でも稚内駅方面行の下り列車は大半が通過してしまうようで

午前8時台に1本が停車するだけ。

停車する2本目の列車は午後3時近くと、過疎ダイヤな駅なのでした。

こんな駅が利用者の多い優等生な駅だなんて…なぜ?

 

実はこれまでは書きませんでしたが、

北永山駅は平成2年に駅位置を変えているのですよ。

現在地に移転する以前は

約600メートル北側(稚内駅寄り)にありましたの。

上の写真は移転する以前、駅に昇格して3年後に撮影された

昭和37年に撮影された北永山駅の航空写真です。

旧・北永山駅の東側を見ると線路がカーブしておりますが、

宗谷本線はこの先、石狩川を超えて上川郡に入ります。

北永山駅が旭川市の北端であることがよくわかりますよね。

 

こちらは昭和52年に撮影された航空写真。

こちらの方が、移転前の北永山駅の様子がわかりやすいかも。

宮脇俊三先生は昭和58年に刊行された「北海道690駅」の中で

移転前の北永山駅の様子を

「とにかく利用者が少ない」と綴ってます。

この当時は今以上に簡素な造りで、

待合室はホームから離れた位置にあったようですね。

 

移転前の北永山駅があった場所に行ってみました。

旧い北永山駅も踏切のすぐそばにあったようです。

 

移転前の北永山駅は、線路の奥に見える空き地にあったはず。

 

待合室はこの辺りかな?

駅があった形跡は線路と未舗装道路の間にあるこの空き地ぐらいか。

「北永山駅」の看板が立つ場所より奥にホームがあったようですね。

平成2年に場所を変えて乗車客数が一気に増えた北永山駅ですが、

この年、それまで旭川市永山の街の中心地にあった旭川農業高校も

移設した北永山駅付近(…といっても1キロ離れてますが)に

移転してます。

…と言いますか、

旭農の移転に併せて北永山駅も移設されたのでしょう。

北永山駅の移設日は平成2年4月7日。

旭農の始業式の日だったのではないかしら?

自分は北永山駅に訪れたのが4月5日で始業式の前でしたが、

きっと今頃は、朝は高校生の姿で賑わっているのでしょうね。

 

最後は旧・北永山駅跡地を颯爽と通過するキハ40の姿で〆。

 

どこを見ても素晴らしい景色だし

北海道って本当にすごい!

あ~んど、北永山駅から通学する旭農の生徒さんもすごいわ。

駅から学校まで1キロ、近いわけではなさそうな気がしますが…

 

 

 

 

 

訪問駅リスト(JR線)

宗谷本線(旭川駅-名寄駅)

 

(↑旭川駅方面)

旭川四条駅(平成29年5月25日)

新旭川駅(平成29年5月25日)

永山駅(平成28年4月5日)

北永山駅(平成28年4月5日)

南比布駅(平成28年4月5日)

比布駅(平成28年4月5日)

北比布駅(平成28年4月5日)

蘭留駅(平成28年4月5日)

塩狩駅(平成28年4月5日)

和寒駅(平成28年4月5日)

東六線駅(平成28年4月5日)

剣淵駅(平成28年4月5日)

北剣淵駅(平成28年4月5日)

士別駅(平成28年4月5日)

下士別駅(平成28年4月5日)

多寄駅(平成28年4月5日)

瑞穂駅(平成28年4月5日)

風連駅(平成28年4月5日)

東風連駅(平成28年4月5日)

名寄高校駅(令和5年3月31日)

名寄駅(平成28年4月5日)

(↓稚内駅方面)

 

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