レッド・ツェッペリン（Led Zeppelin）のライヴ・ドキュメンタリー的な 『 The Song Remains The Same [永遠の詩 （狂熱のライブ）] 』の映像，およびサウンド・トラックが収録された，1973年北米ツアー千秋楽のマディソン・スクウェア・ガーデン 3夜連続（7月27日～29日）公演．
1973年北米ツアーは，5月4日ジョージア州アトランタのアトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアム公演を皮切りに，6月3日カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラム公演まで，18公演が行われた 1st レグ．
約1ヶ月間のオフを間に挟み，7月6日イリノイ州シカゴのシカゴ・スタジアム公演を皮切りに，7月29日ニューヨーク州ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン公演まで，18公演が行われた 2nd レグ に大別され，記録用として収録していたサウンドボード音源（故に完全では無い）が，相応の数流出しており，色々なタイトルで，数々のレーベルからリリースされているのは，ファンならばご存知の事と思います．
本アイテムは，上述の 1st レグ中盤に当たる 5月14日ルイジアナ州ニューオーリンズはミュニシパル・オーディトリアム公演のサウンドボード録音と，オーディエンス録音のマトリクス版っを収録した 『 New Orleans 1973 : Soundboard & Audienc Matrix （No Label） 』 です．
既発では，サウンドボード録音をメインに欠損箇所をオーディエンス録音で補填した Winston Remasters を収録した 『 New Orleans 1973 （No Label） 』 が，2016年夏にリリースされていますが，今回は，マトリックス版であり，音の質感が異なります．
またオーディエンス録音を入れる（マトリクス）ことで，臨場感が出てきますし，元々はステレオ・サウンドボード録音なので，音的にも問題はありません．
演奏的にはミスもあり，特筆するほど良い演奏をしている訳ではありませんが，「 This...Is Oldies, But Goodies 」 の MCから，ベースのイントロに導かれて始まる， 30分に及ぶ "Dazed Adn Confused" は，聴きどころの一つでしょう．
因みに，告知時には 「 ★衝撃のSBD/AUD マトリックス！！ 」 とも．
メーカー情報では
『レッド・ツェッペリンの1973年アメリカツアーは5月にPAアウトのサウンドボード録音がまとめて存在するという恵まれた時期があります。その皮切りかつ代表格が定番の決定版となった『DEFINITIVE MOBILE 1973』だったのですが、同じくこの時期のサウンドボードとして古くから親しまれてきたのが翌日のニューオリンズ。何より前日のモービルよりも長時間記録されており、ほぼほぼライブの全貌を楽しめるという点で定番サウンドボードの一つに数えられるものかと。
それとは別に21世紀を迎えて同日のオーディエンス録音も発掘。おかげでサウンドボードには捉え切れていないパートが明らかになるという画期的な発掘となりました。もっともライブの大半がサウンドボードで聞けてしまうライブではありましたので、それを初収録したEVの『BOURBON STREET RENEGADES』でリリースされたのみで、現在はサウンドボードの補填要員という扱いがメインとなってしまいます。
確かに73年ツアーのオーディエンス録音としては上質なクオリティを誇っていたのですが、それでもインパクトに欠けた感は否めない。こうして現在に至るまでニューオリンズ73に関しては「SBDメインにAudパッチ」による最長収録がメインとなり続け、なおかつ多くのアイテムが生み出されているという現状。
そうしてアイテムのリリースも落ち着いたニューオリンズ73でしたが、昨年突如としてAudのマスターから収録されたバージョンが登場。それにもかかわらず話題にならなかったのは、やはりサウンドボードの存在が原因となっていたのでした。
この日のショーを客席から録音したのはルイジアナ・テーパーの「Freezer」。彼の代表作がローリング・ストーンズとZEPそれぞれの75年バトン・ルージュ公演と言えばマニアはピンとくるはず。どうりで73年ツアー・オーディエンスの中でもあれほど聞きやすいクオリティを誇っていた訳だ。
そんな、この日のAudのベスト・バージョンとおなじみSBDのこれまたベスト・バージョンを組み合わせて…ここまでなら誰もが思い浮かべることでしょう。しかし今回「RMCH」を名乗るマニアがさらに画期的なアプローチにて作り上げてくれたのは、これら二種類の音源のマトリクス。
この斬新なアプローチが大きな成果を上げているのは、何と言っても曲間。マニアならご存じのようにPAアウト・サウンドボードはライブの臨場感がどうしても希薄になってしまう。それが曲間になるとはっきり表れるのが同音源のジレンマだった訳ですが、そこに同日のオーディエンス録音をマトリクスさせることで解消してくれたのが今回のバージョン。おまけにこの日のライブは前半で観客とセキュリティの間で小競り合いがあり、なおさら今回のマトリクスによってサウンドボードで伝えきれなかった緊迫の臨場感を伝えてくれつつ、演奏は非常にクリアーに楽しめるというこれぞいいとこどり。
また過去のリリース群が証明していたように「Freezer」音源の登場によってサウンドボードに録音されていないオープニング「Rock And Roll」序盤部分が聞けるようになったのですが、その編集が過去のアイテム以上にスムーズ。あまりにもなめらかに切り替わっていてサウンドボードに移行する違和感がほとんどありません。
さらに過去のアイテムでは考えられなかった臨場感マシマシの仕上がりがとにかく素晴らしい。 先に触れた曲間はおろか、静かな「Over the Hills and Far Away」のイントロ中などもマトリクスならではの臨場感が保たれていてライブらしさは過去のアイテムとは比較にならない。それどころかライブ終演後の客席の模様まで捉えてくれているときた。特にこの日は「Heartbreaker」の白熱した演奏が凄まじく、それを味気のないPAアウト以上にたっぷりの迫力でも伝えてくれる。やはりライブの記録はこうでないと。
そしてサウンドボード本体に関してもSold Outとなってしまっていた『NEW ORLEANS 1973』が今となっては懐かしの「Winston Remasters」バージョンを使用していたのに対し、今回はマスターからの最新トランスファーによってよりナチュラルな聞き心地を実現。
このようにSBDとAud両方のベストバージョンを元にしつつ、それでいてPAアウト特有の味気のなさを見事に解消してみせた今回の新次元のニューオリンズ73。今まで聞きやすくともライブの臨場感の低さがどうにもならなかったZEPの定番PAサウンドボードが見事に生まれ変わりました！』
New Orleans 1973 : Soundboard & Audience Matrix （No Label）
Live At Municipal Auditorium, New Orleans, LA, USA
14th May 1973
[STEREO SOUNDBOARD RECORDING]
Disc 1
01. Intro
02. Rock and Roll
03. Celebration Day
04. Black Dog
05. Over the Hills and Far Away
06. Misty Mountain Hop
07. Since I've Been Loving You
08. No Quarter
09. The Song Remains the Same
10. The Rain Song
TOTAL TIME (61:24)
Disc 2
01. Dazed and Confused
02. Stairway To Heaven
TOTAL TIME (40:51)
Disc 3
01. Moby Dick
02. Heartbreaker
03. Whole Lotta Love
04. Communication Breakdown
TOTAL TIME (47:36)
No Quarter
Stairway To Heaven
Communication Breakdown
[参考]
New Orleans 1973 （No Label）
1973 North American Tour Dates
May
04 Atlanta–Fulton County Stadium,Atlanta,GA,USA
05 Tampa Stadium,Tampa,FL,USA
07 Jacksonville Coliseum,Jacksonville,FL,USA
10 Memorial Coliseum,Tuscaloosa,AL,USA
11 St. Louis Arena,St. Louis,MO,USA
13 Municipal Auditorium,Mobile,AL,USA
14 New Orleans Municipal Auditorium,New Orleans,LA,USA
16 Sam Houston Coliseum,Houston,TX,USA
18 Dallas Memorial Auditorium,Dallas,TX,USA
19 Tarrant Country Convention Center,Fort Worth,TX,USA
22 Convention Center Arena,San Antonio,TX,USA
23 University Arena,Albuquerque,NM,USA
25 Denver Coliseum,Denver,CO,USA
26 Salt Palace,Salt Lake City,UT,USA
28 San Diego Sports Arena,San Diego,CA,USA
31 The Forum,Inglewood,CA,USA
June
02 Kezar Stadium,San Francisco,CA,USA
03 The Forum,Inglewood,CA,USA
July
06 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
07 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
08 Market Square Arena (Unconfirmed),Indianapolis,IN,USA
09 St. Paul Civic Center,Saint Paul,MN,USA
10 Milwaukee Arena,Milwaukee,WI,USA
12 Cobo Hall,Detroit,MI,USA
13 Cobo Hall,Detroit,MI,USA
15 Buffalo Memorial Auditorium,Buffalo,NY,USA
17 Seattle Center Coliseum,Seattle,WA,USA
18 Pacific Coliseum,Vancouver,BC,CANADA
19 The Spectrum,Philadelphia,PA,USA
20 Boston Garden,Boston,MA,USA
21 Providence Civic Center,Providence,RI,USA
23 Baltimore Civic Center,Baltimore,MD,USA
24 Three Rivers Stadium,Pittsburgh,PA,USA
27 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
28 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
29 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
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#2024-06-20
