1972年10月に 『 Caravanserai (キャラバンサライ) 』 をリリースする サンタナ(Santana)は,アルバムのプロモーションを兼ね,10月4日カリフォルニア州サンフランシスコはウィンターランド・アリーナ公演を皮切りに本格的なツアーを開始します.
本アイテムは,11月4日ロンドンはウェンブリー・エンパイヤ・プール公演を皮切りに,12月5日ドイツはデュッセルドルフのフィリップスハレ公演まで行われた欧州ツアーから,欧州ツアー終盤に当たる11月17日スウェーデンはヨーテボリのスカンジナビウム公演のステレオ・サウンドボード録音を収録し Uxbridgeレーベルからリリースされた 『 Gothenburg 1972 Soundboard (Uxbridge 2983) 』 で,リリース告知時には,何時もの 「 ★超高音質サウンドボード!! 」 の一文もありました.
テープ・チェンジの関係なのか, 2回目の ”Stone Flower”(Reprise:Track 10)が,フェイド・アウトで終了しているのが残念ではありますが.全編,クリアなステレオ・サウンドボード録音ですので,初心者でも楽しめる内容です.
メーカー情報では
『衝撃の新発掘を重ね、SANTANAのライヴ観そのものを塗り替えてきた西海岸の遺品コレクション。その系譜に、1972年欧州ツアーの新たな極上サウンドボードが加わりました。
そんな本作に刻まれているのは「1972年11月17日ヨーテボリ公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。このシリーズの源は、数年前に他界した西海岸のコア・コレクターが生前に自らの収集物をデジタル化し、信頼する知人へ託した秘蔵アーカイヴ。それを発掘の名門「JEMS」が一本ずつ精査して世に出しているわけですが、SANTANAだけでも『AMSTERDAM 1972 EARLY SHOW SOUNDBOARD(Uxbridge 1944)』『AMSTERDAM 1972 LATE SHOW SOUNDBOARD(Uxbridge 1947)』『PARIS 1972 SOUNDBOARD(Uxbridge 2871)』など、語り草になった名作がズラリと並んでいます。本作はそこに連なる最新弾です。
そんなコレクションの中で、本作のポジションはいかなるものなのか。まずは当時の活動概要から俯瞰してみましょう。
●1972年
・1月1日+28日:北米#1(2公演)
・9月4日~10月30日:北米#2(16公演)
《10月11日『CARAVANSERAI』発売》
・11月4日~12月5日:欧州#1(25公演)←★ココ★
・12月9日~17日:北米#3(5公演)
●1973年
・1月18日~4月8日/6月21日:北米#4(48公演)←※SALT LAKE CITY 1973
・6月27日~7月19日:アジア(16公演)←※公式LOTUS
《7月20日『LOVE DEVOTION SURRENDER』発売》
・7月23日~8月8日:オセアニア(12公演)
・8月12日~9月14日:北米#5(24公演)←※HARTFORD 1973他
・9月21日~10月21日:中南米(21公演)←※SAO PAULO 1973
《11月9日『WELCOME』発売》
・11月13日~12月12日:欧州#2(27公演)
・12月31日:サンフランシスコ公演
これが1972/1973年のSANTANA。
『CARAVANSERAI』完成後にニール・ショーン&グレッグ・ローリーがJOURNEY結成のため離脱し、トム・コスターらを迎えた新体制で世界を回り始めた時期にあたります。名盤『LOTUS』を生む1973年7月の大阪公演まではまだ8ヶ月ほどありますが、本作のヨーテボリ公演は、発売から1ヶ月あまりの新作を携えて漕ぎ出した「欧州#1」の只中。それでは、さらに日程を絞り込んでみましょう。
■「欧州#1」の詳細
・11月4日~16日(10公演)
*11月17日:ヨーテボリ公演 ←★本作★
・11月18日~12月1日(9公演)
*12月3日『AMSTERDAM 1972 EARLY SHOW』
*12月3日『AMSTERDAM 1972 LATE SHOW』
*12月4日『PARIS 1972(アーリーショウ)』
・12月4日+5日(2公演)
……と、このようになっています。
【前三作を上回る鮮度で迫るミックス卓直結サウンド】
「欧州#1」からは4作のサウンドボードが発掘されていますが、既発の『AMSTERDAM 1972 EARLY SHOW/LATE SHOW』も『PARIS 1972』も12月に入ってからのステージで、本作はそれらより半月あまり早い。『CARAVANSERAI』に最も近い記録でもあります。
そんな本作は同じアーカイヴから浮上しただけに音の血筋も前三作と同じくミックス卓直結系。客席の空気を一枚も挟まず、PAを通って会場へ散っていく前の、生まれたてのバンド・サウンドを横から掠め取ったような鳴り。歓声は霞のように奥へ退き、代わりにカルロスのギターとパーカッション群だけが真正面で咆哮する。ホールの響きで化粧されない分、剥き身のままのダイナミズムが胸板を直に叩いてくるわけです。
ただし、本作はそこからもう一段だけ高いところにいる。前三作よりグッとクリア。1音1音の輪郭がキリッと立ち上がり、コンガやティンバレスの粒が団子にならずに際立ち、カルロスのロングトーンは芯を保ったまま減衰の最後の一滴まで追える。ジェネレーションの数こそ明かされていませんが、この胸のすくマスター鮮度は、相当に若い1本であることを音そのものが証明しています。
【ロータスへの道程を映し出す北欧の一夜】
そんなクリアなサウンドボードが描き出すのは、リリース間もない『CARAVANSERAI』のナンバーを軸に据えた1972年のステージ。伝説の『LOTUS』と照らし合わせながらセットを整理しておきましょう。
●キャラバンサライ
・(Going Home/A-1 Funk) Every Step Of The Way/Look Up (To See What’s Coming Down)(★)/Just In Time To See The Sun(★)/Stone Flower(2回)
●その他
・天の守護神:Samba Pa Ti/Incident At Nashabur/Se A Cabo
・ロータスの伝説:Batukada/Xibaba (She-Ba-Ba)
・その他:Bambele(★)/Earth (People Make The World Go Round)(★)/Savor/Touissain L'Overture
※注:「★」印は伝統盤『LOTUS』になかった曲。
……と、このようになっています。
幕開けは「Going Home/A-1 Funk」から「Every Step Of The Way」へと雪崩れ込むメドレー。後年のセットにも受け継がれていくこの開幕の形が、すでにここで組み上がっています。続く「Look Up (To See What's Coming Down)」「Just In Time To See The Sun」、中盤の「Bambele」は伝統盤『LOTUS』では拝めなかったナンバーで、『CARAVANSERAI』を抱えたこの時期ならではの選曲。また「Stone Flower」で「Batukada」「Xibaba (She-Ba-Ba)」といったパーカッションの饗宴を挟み込む構成も面白い(リプライズ後はフェイドアウトしてしまいますが)。そして終盤、「Earth」が「People Make The World Go Round」へと自然に流れ込んでいく展開は、この日のハイライトのひとつです。
ジャズロックへと針路を切りながら、『LOTUS』という頂へ向かって歩みを速めていた1972年のSANTANA。その道中で確かに鳴っていた音が、これ以上ないほど新鮮な状態で北欧の一夜から届けられました。遺品コレクションが積み上げてきた名作群の中でも、抜けと粒立ちでは指折りの一枚。どうぞ、心ゆくまでご堪能ください。
★「1972年11月17日ヨーテボリ公演」のステレオ・サウンドボード録音。名作を連発してきた遺品コレクションの最新弾で、『PARIS 1972 SOUNDBOARD』『AMSTERDAM 1972 EARLY / LATE SHOW』と同じミックス卓直結系ながら、鮮度はさらに一段上。音像を覆っていた膜が一枚剥がれたような見通しの良さで、1音1音がキリッと浮き立ちます。『LOTUS』では聴けなかった「Look Up」「Just In Time To See The Sun」「Bambele」も並ぶ、ロータス前夜の北欧ライヴアルバムです。』
Gothenburg 1972 Soundboard (Uxbridge 2983)

Live At Scandinavium, Gothenburg, Sweden
17th November 1972
STEREO SOUNDBOARD RECORDING
01. Going Home - A1 Funk - Every Step Of The Way
02. Samba Pa Ti
03. Look Up (To See What's Coming Down)
04. Just In Time To See The Sun
05. Incident At Neshabur
06. Bambele
07. Stone Flower
08. Batukada
09. Xibaba (She-Ba-Ba)
10. Stone Flower
11. Earth - People Make The World Go Round
12. Se A Cabo
13. Savor
14. Toussaint L'Overture
TOTAL TIME (78:48)
Carlos Santana : Guitars, Percussion, Vocal
Armando Peraza : Percussion, Vocal
Jose "Chepito" Areas : Percussion
James "Mingo" Lewis : Percussion
Richard Kermode : Keyboards
Michael Shrieve : Drums
Douglas Rauch : Bass
Tom Coster : Keyboards, Vocal
Look Up (To See What's Coming Down)
Bambele
Toussaint L'Overture
[参考]
※) 他の日程も含め,詳細は不明の為,あくまで参考まで
1972 Tour Dates
January
01 Diamond Head State Monument,Honolulu,HI,USA
28 Swing Auditorium,San Bernardino,CA,USA
September
04 Bull Island,Chandler,IN,USA
⇒ [Erie Canal Soda Pop Festival]
12 Keystone Berkeley,Berkeley,CA,USA
October
04 Winterland Arena,San Francisco,CA,USA
05 Winterland Arena,San Francisco,CA,USA
06 Winterland Arena,San Francisco,CA,USA
07 College Of Marin,Kentfield,CA,USA
08 Long Beach Arena,Long Beach,CA,USA
09 Hollywood Palladium,Los Angeles,CA,USA
11 Spokane Coliseum,Spokane,WA,USA
12 Edmonton Gardens,Edmonton,AB,CANADA
13 Southern Alberta Jubilee Auditorium,Calgary,AB,CANADA
15 Hec Edmundson Pavilion,Seattle,WA,USA
26 Nassau Veterans Memorial Coliseum,Uniondale,NY,USA
28 Cherry Hill Arena,Cherry Hill,NJ,USA
29 The Music Hall,Boston,MA,USA
30 Academy of Music,New York City,NY,USA
November
04 Wembley Empire Pool,London,UK
⇒ [Two Shows]
06 Circus Krone,Munich,GERMANY
07 Halle Münsterland,Münster,GERMANY
08 Musikhalle,Hamburg,GERMANY
09 Deutschlandhalle,Berlin,GERMANY
12 Stadthalle,Freiburg,GERMANY
11 Festhalle,Frankfurt,GERMANY
15 Falconer Salen,Copenhagen,DENMARK
16 Olympen,Lund,SWEDEN
17 Scandinavium,Gothenburg,SWEDEN
18 Kungliga Tennishallen,Stockholm,SWEDEN
21 Hard Rock,Manchester,UK
⇒ [Two Shows]
22 Newcastle City Hall,Newcastle,UK
⇒ [Two Shows]
23 Unknown Venue,Bournemouth,UK
25 Pavillon,Montreux,SWITZERLAND
28 Palais d'Hiver,Lyon,FRANCE
December
01 De Doelen,Rotterdam,NETHERLANDS
03 Concertgebouw,Amsterdam,NETHERLANDS<
⇒ [Two Shows]
04 L'Olympia Bruno Coquatrix,Paris,FRANCE
⇒ [Two Shows]
05 Philipshalle,Düsseldorf,GERMANY
09 Loyola University,New Orleans,LA,USA
10 Dallas Memorial Auditorium,Dallas,TX,USA
13 Municipal Coliseum,Lubbock,TX,USA
14 Tucson Convention Center,Tucson,AZ,USA
17 Honolulu International Center,Honolulu,HI,USA
[関連記事]
「Paris 1972 Soundboard (Uxbridge 2871)」

「Amsterdam 1972 Late Show : Soundboard (Uxbridge 1947)」

「Amsterdam 1972 Early Show : Soundboard (Uxbridge 1944)」

#2026-09-15




































































































