1972年8月の初来日を果したディープ・パープルは,この来日公演からライブ・アルバム 『 Live In Japan (ライブ・イン・ジャパン) 』 を,同年の12月に日本限定でリリース,その後にオフィシャルとして 『 Made in Japan (メイド・イン・ジャパン) 』 をワールド・ワイドでリリースします.
この 『 Made in Japan (メイド・イン・ジャパン) 』 は,プラチナ・ディスクを獲得,シングルカットされた "Smoke On The Water" は,アメリカでも大ヒットし,バンドがアメリカでブレイクするきっかけとなった 1枚となりました.
その後 『 Who do We think We are (紫の肖像) 』 のレコーディングを行いますが,難航を極め,これを境に,メンバー間が不仲に,また過酷なツアー・スケジュールに対する不満や,ツアーの連続に伴う肉体的疲労がピークとなり,もはや修復が不能な状況になります.
本CDは,初来日から 6ヵ月後,『 Who do We think We are (紫の肖像) 』 のリリースに伴って 1973年1月16日ドイツはベルリンのスポーツパラスト公演を皮切りに,3月20日ベルギーはブリュッセルのフォレスト・ナショナル公演まで行われた欧州・英国ツアーから,ツアー中盤に当たり英国ツアー初日となった 2月16日ロンドンはレインボー・シアター公演をオーディエンス録音にて収録し Darker Than Blueレーベルから 2012年にリリースされた 『 Rainbow 1973 (Darker Than Blue 145) 』 です.
既発の 『 Live At The Rainbow '73 (ZA78/79) 』 は裏ジャケットのクレジットが 6月18日となっており,ブート業界ではありがちな誤りがあり,その関係でしょうか,メーカー情報にも一部 6月18日との記載も見受けられますが,多分 6月16日の誤りでしょう.
因みに 6月18日はリバプール公演が予定されていましたが,6月28日に振替になっています.
音像は若干遠く,多少籠った感はあるものの,通しで聴く事ができ,充分な高音質と言えるでしょう,
バンドとしてはメンバー間が不仲で険悪な状況にあったと想像できる時期でもあり,この時期に既に解散を決意していたか否かは分かりませんが,演奏自体は非常に素晴らしく,ドライブ感があります.
『 Who do We think We are (紫の肖像) 』 のリリースに合わせたツアーにも関わらず,同アルバムからは ”Mary Long ” の 1曲のみがセット・リストに加えられただけであり,また ”Strange Kind Of Woman” がラストに演奏されると言うレアな状況も非常に興味深い内容です.
2012年リリース当時のメーカー情報では
『「WHO DO WE THINK WE ARE」リリース後の1973年に行われた、第二期DEEP PURPLE最後のツアーより、イギリスでのライヴ初日となった2月18日、ロンドンの"レインボー・シアター"公演が、聴き手にマスター・クオリティを確信させる優良オーディエンス・ソースをダイレクト使用した、完全限定プレスCDで登場!
かつての既発を大きく上回る優れたサウンドで、貴重なイギリスツアー初日の演奏をじっくりと聴き込めます!
1972年の「MACHINE HEAD」発表、そして同年8月の初来日公演を収録した「LIVE IN JAPAN」により、ヨーロッパや日本のみならずアメリカでも大ブレイクしたPURPLEでしたが、過酷なツアーの連続に疲労したイアン・ギランはバンドからの脱退を決意。栄光に包まれた第二期PURPLEは崩壊へと向かっていました。
その第二期PURPLEが、'70年代の最後にリリースしたアルバムが「WHO DO WE THINK WE ARE!」でした。彼らはアルバムの製作後、'73年1月16日よりツアーを開始。
2月上旬までドイツやヨーロッパ各国をサーキットした後、12日間・全9公演の日程で、いよいよ最後のイギリスツアーを行います。
最近になって「BIRMINGHAM 1973」(Darker Than Blue)が登場した事が話題となったように、このイギリスツアーは少し前まで、(同年の他国におけるライヴ・ソースと比較した時)目ぼしい音源が存在していませんでした。
しかしその中でも従来から知られていたのが、このツアー初日の2月16日・ロンドン公演。マニアの間では、ずっと以前に登場した「LIVE AT THE RAINBOW '73」をご記憶の方も多い事でしょう。
本作はそのツアー初日を、既発を大きく上回る優良なオーディエンス・マスターよりダイレクトにプレス化! 音盤化に当たっては入念なリマスターが行われ、聴き易さや音の状態など、音質はさらに磨き上げられています(ヒスノイズも気にならないレベルです)。既発で気になったテープスピードも当然ながら正常にアジャストされており、ファンの誰もが貴重な音源を安心して聴き込めます!
オープニングの「Highway Star」から第二期らしいエネルギーと押し寄せるような迫力ある演奏は健在。
ギランとリッチー、ジョンのプレイが明瞭で、彼らのソロもはっきりと聴く事が出来ます(特にリッチーのギターソロは優れたダイレクト感で録音されており、間違いなく必聴パートです)。
演奏全体の輪郭も掴みやすく、約40年前のオーディエンス録音としては間違いなく上級といえるテイクです。
同年のジャパンツアーではやや苦しい場面が見られたギランのヴォーカルも、この日は非常にパワフル。
リッチーとペイスの絡むちょっとしたジャムから導かれる「Smoke On The Water」でも、ギランは持ち前のスクリームを活かして印象的なパフォーマンスを楽しませます。
3曲目では「WHO DO WE THINK WE ARE!」から、この当時唯一演奏された新曲となった「Mary Long」が登場します。メロディアスでグルーヴィな曲想はライヴでも面白く、個性的な歌い回しを聴かせるギランのヴォーカルも好調。リッチーも曲の中盤でノリの良いギターソロを聴かせてくれます。
ライヴの中盤「Lazy」は大きな聴き所。イントロではジョンが様々なクラシックをモチーフに素晴らしいソロを披露。大迫力の轟音から一転して軽妙に曲本編へ入る場面は、オーディエンスも大歓声と手拍子でポジティヴな反応を見せており、聴き手も演奏へ引き込まれてしまうでしょう。変幻自在なリッチーのギター、スウィングするペイスのドラムも大活躍。彼らが聴かせる息の合ったプレイは「さすがDEEP PURPLE」と、思わず唸ってしまいます。
この「Lazy」から息もつかせずなだれ込むペイスのドラムソロ、そして「The Mule」のパワフルな演奏は堪りません!
ライヴの後半、21分もの大熱演が繰り広げられる「Space Truckin'」は、この日も会場を大いに興奮させ、見事なコンサート・ピークを作り上げます。前半の一体感とまとまりのある曲本編から、ジョンとリッチーのソロ,さらにロジャーそしてペイスが入り乱れるインタープレイの爆発力は圧倒的です!
ラストではサウンドチェックに続き、珍しい事に「Strange Kind Of Woman」が登場!
最初からこのようなセットだったのか、それとも突発的な演奏だったのかは不明ですが、本来ならライヴの前半で演奏されているこの曲がアンコールで取り上げられるのは変則的で、大変珍しいと言えます。ギランも戸惑っていたのか、それともトラブルがあったのか、歌いだしでヴォーカルレスになっている場面もリアルに捉えられています。さらにこの日はリッチーのソロが長く、反対にギランとの掛け合いがやや短いなど、聴き所満載の内容になっています(ラストでギランが"Good Night!"と叫ぶまで編集の痕跡は特に見られないので、本当にこの曲順だったのは間違いないと思われます)。
演奏曲そのものは当時のレギュラー・ライヴと同様ながら、曲順や演奏の違いが大きなアクセントになっている本音源は、'73年イギリスツアーでも特筆すべきライヴです。貴重なロンドン公演を、既発をはっきりと超える優良マスターで蘇らせた本作は、全てのDEEP PURPLEファン必聴必携の一本だと断言します!』
Rainbow 1973 (Darker Than Blue 145)
Live At Rainbow Theatre,London,UK 16th February 1973
1. Intro.
2. Highway Star
3. Smoke On The Water
4. Mary Long
5. Lazy
6. Drum Solo
7. The Mule
8. Space Truckin'
9. Soundcheck
10. Strange Kind Of Woman
Ian Gillan : Vocal
Ritchie Blackmore : Guitar
Roger Glover : Bass
Jon Lord : Keyboards
Ian Paice : Drums
Highway Star
Strange Kind Of Woman
[参考]
Live At The Rainbow '73 (ZA78/79)
1973 Tour Dates
January
16 Sportpalast, Berlin, GERMANY
17 Ernst Merck Halle, Hamburg, GERMANY
19 Messehalle, Nurnburg, GERMANY
20 Festhalle, Frankfurt, GERMANY
21 Olympiahalle, Munich, GERMANY
23 Munsterland Halle, Munster, GERMANY
24 Grugahalle, Essen, GERMANY
26 Ortenauhalle, Offenburg, GERMANY
27 Sporthalle, Cologne, GERMANY
28 Rai, Amsterdam, HOLLAND
Feburaly
03 Vejlby-Risskov Hallen, Aarhus, DENMARK
04 Scandinavium, Gothenburg, SWEDEN
05 Konserthus, Stockholm, SWEDEN
08 Fyns Forum, Odense, DENMARK
10 KB Hallen, Copenhagen, DENMARK
16 Rainbow Theatre, London, UK
18 Rainbow Theatre, London, UK
19 Free Trade Hall, Manchester, UK
20 City Hall, Sheffield, UK
21 Town Hall, Birmingham, UK
23 Guildhall, Portsmouth, UK
24 Winter Gardens, Bournemouth, UK
25 Theatre, Coventry, UK
27 City Hall, Newcastle, UK
28 Stadium, Liverpool, UK
March
05 Venue unknown, Bologna, ITALY
06 Palasport, Napoli, ITALY
10 Palasport, Rome, ITALY
11 Palasport, Genova, ITALY
14 Stadthalle, Vienna, AUSTRIA
16 Palais Des Sports, Lyon, FRANCE
17 Palais Des Sports, St Ouen, FRANCE
18 Hallenstadion, Zurich, AUSTRIA
19 Venue unknown, Linz, SWITZERLAND
20 Vorst Nationaal, Brussels, BELGIUM
April
12 Selland Arena, Fresno, CA, USA
13 Swing Auditorium, San Bernardino, CA, USA
14 Sports Arena, San Diego, CA, USA
15 Long Beach Arena, Los Angeles, CA, USA
17 Salt Palace, Salt Lake City, UT, USA
18 The Corale, Calgary, CANADA
20 Gardens, Edmonton, CANADA
22 PNE Agrodome, Vancouver, CANADA
23 Fairgrounds, Boise, ID, USA
25 Civic Plaza, Phoenix, AZ, USA
26 Convention Center, Tucson, AZ, USA
27 Convention Center, Las Vegas, Nevada-Cancelled, USA
28 Alameda County Coliseum, Oakland-Cancelled, USA
29 Ellis Auditorium-Unconfirmed, Memphis, TN, USA
30 Coliseum, El Paso, TX, USA
May
01 Civic Center, Albuqurque, NM, USA
02 Coliseum, Denver, Co, USA
03 Coliseum, Denver, CO, USA
04 Pershing Municipal Auditorium,Lincoln, NE, USA
05 Henry Levitt Arena, Wichita, KS, USA
06 University of Missouri, Columbia, MO, USA
07 Venue Unknown, Kankakee,IL, USA
08 Duluth Arena, Minneapolis, MN, USA
09 Venue unknown, Madison, WI, USA
23 Civic Center, Providence, RI, USA
24 Boston Music Hall, Boston, MA, USA
25 Civic Center, Baltimore, MD, USA
26 Felt Forum, New York, NY, USA
27 Felt Forum, New York, NY, USA
29 Hofstra University, New York, NY, USA
30 Felt Forum, New York, NY, USA
31 Civic Arena, Pittsburgh, PA, USA
June
01 Veterans Coliseum, New Haven, CT, USA
03 Allentown Fairgrounds, Allentown, PA, USA
05 Amphitheater, Chicago, IL, USA
06 Amphitheater, Chicago, IL, USA
07 Cloverleaf Speedway, Cleveland, OH, USA
08 Roberts Municipal Stadium, Evansville, OH, USA
10 Kilwaukee Arena, Milwaukee, WI, USA
11 Cobo Arena, Detroit, MI, USA
15 Venue unknown, Jacksonville, FL, USA
16 Tampa, Tampa, FL, USA
17 International Raceway, West Palm Beach, FL, USA
18 The Omni, Atlanta, GA, USA
19 Venue unknown, Honolulu, HI, USA
23 Shiei Taikukan Hall, Hiroshima, JAPAN
24 Shikokaido Hall, Nagoya, JAPAN
25 Budokan, Tokyo, JAPAN
27 Koseinenkin Hall, Osaka, JAPAN
29 Koseinenkin Hall, Osaka, JAPAN
[関連記事]
「VIENNA 1973 (Gift CDR)」
「"The End" (DTB 201/202)」
「Budokan 1973 (DTB 199/200)」
「Live In Japan Nagoya 1973 (EVSD-596)」
「Live In Hiroshim (Darker Than Blue 141/142)」
「Final Black Remastered Edition (Bonus CDR)」
「Lyon 1973 (Darker Than Blue 131)」
「Birmingham 1973 (Darker Than Blue 134)」
この 『 Made in Japan (メイド・イン・ジャパン) 』 は,プラチナ・ディスクを獲得,シングルカットされた "Smoke On The Water" は,アメリカでも大ヒットし,バンドがアメリカでブレイクするきっかけとなった 1枚となりました.
その後 『 Who do We think We are (紫の肖像) 』 のレコーディングを行いますが,難航を極め,これを境に,メンバー間が不仲に,また過酷なツアー・スケジュールに対する不満や,ツアーの連続に伴う肉体的疲労がピークとなり,もはや修復が不能な状況になります.
本CDは,初来日から 6ヵ月後,『 Who do We think We are (紫の肖像) 』 のリリースに伴って 1973年1月16日ドイツはベルリンのスポーツパラスト公演を皮切りに,3月20日ベルギーはブリュッセルのフォレスト・ナショナル公演まで行われた欧州・英国ツアーから,ツアー中盤に当たり英国ツアー初日となった 2月16日ロンドンはレインボー・シアター公演をオーディエンス録音にて収録し Darker Than Blueレーベルから 2012年にリリースされた 『 Rainbow 1973 (Darker Than Blue 145) 』 です.
既発の 『 Live At The Rainbow '73 (ZA78/79) 』 は裏ジャケットのクレジットが 6月18日となっており,ブート業界ではありがちな誤りがあり,その関係でしょうか,メーカー情報にも一部 6月18日との記載も見受けられますが,多分 6月16日の誤りでしょう.
因みに 6月18日はリバプール公演が予定されていましたが,6月28日に振替になっています.
音像は若干遠く,多少籠った感はあるものの,通しで聴く事ができ,充分な高音質と言えるでしょう,
バンドとしてはメンバー間が不仲で険悪な状況にあったと想像できる時期でもあり,この時期に既に解散を決意していたか否かは分かりませんが,演奏自体は非常に素晴らしく,ドライブ感があります.
『 Who do We think We are (紫の肖像) 』 のリリースに合わせたツアーにも関わらず,同アルバムからは ”Mary Long ” の 1曲のみがセット・リストに加えられただけであり,また ”Strange Kind Of Woman” がラストに演奏されると言うレアな状況も非常に興味深い内容です.
2012年リリース当時のメーカー情報では
『「WHO DO WE THINK WE ARE」リリース後の1973年に行われた、第二期DEEP PURPLE最後のツアーより、イギリスでのライヴ初日となった2月18日、ロンドンの"レインボー・シアター"公演が、聴き手にマスター・クオリティを確信させる優良オーディエンス・ソースをダイレクト使用した、完全限定プレスCDで登場!
かつての既発を大きく上回る優れたサウンドで、貴重なイギリスツアー初日の演奏をじっくりと聴き込めます!
1972年の「MACHINE HEAD」発表、そして同年8月の初来日公演を収録した「LIVE IN JAPAN」により、ヨーロッパや日本のみならずアメリカでも大ブレイクしたPURPLEでしたが、過酷なツアーの連続に疲労したイアン・ギランはバンドからの脱退を決意。栄光に包まれた第二期PURPLEは崩壊へと向かっていました。
その第二期PURPLEが、'70年代の最後にリリースしたアルバムが「WHO DO WE THINK WE ARE!」でした。彼らはアルバムの製作後、'73年1月16日よりツアーを開始。
2月上旬までドイツやヨーロッパ各国をサーキットした後、12日間・全9公演の日程で、いよいよ最後のイギリスツアーを行います。
最近になって「BIRMINGHAM 1973」(Darker Than Blue)が登場した事が話題となったように、このイギリスツアーは少し前まで、(同年の他国におけるライヴ・ソースと比較した時)目ぼしい音源が存在していませんでした。
しかしその中でも従来から知られていたのが、このツアー初日の2月16日・ロンドン公演。マニアの間では、ずっと以前に登場した「LIVE AT THE RAINBOW '73」をご記憶の方も多い事でしょう。
本作はそのツアー初日を、既発を大きく上回る優良なオーディエンス・マスターよりダイレクトにプレス化! 音盤化に当たっては入念なリマスターが行われ、聴き易さや音の状態など、音質はさらに磨き上げられています(ヒスノイズも気にならないレベルです)。既発で気になったテープスピードも当然ながら正常にアジャストされており、ファンの誰もが貴重な音源を安心して聴き込めます!
オープニングの「Highway Star」から第二期らしいエネルギーと押し寄せるような迫力ある演奏は健在。
ギランとリッチー、ジョンのプレイが明瞭で、彼らのソロもはっきりと聴く事が出来ます(特にリッチーのギターソロは優れたダイレクト感で録音されており、間違いなく必聴パートです)。
演奏全体の輪郭も掴みやすく、約40年前のオーディエンス録音としては間違いなく上級といえるテイクです。
同年のジャパンツアーではやや苦しい場面が見られたギランのヴォーカルも、この日は非常にパワフル。
リッチーとペイスの絡むちょっとしたジャムから導かれる「Smoke On The Water」でも、ギランは持ち前のスクリームを活かして印象的なパフォーマンスを楽しませます。
3曲目では「WHO DO WE THINK WE ARE!」から、この当時唯一演奏された新曲となった「Mary Long」が登場します。メロディアスでグルーヴィな曲想はライヴでも面白く、個性的な歌い回しを聴かせるギランのヴォーカルも好調。リッチーも曲の中盤でノリの良いギターソロを聴かせてくれます。
ライヴの中盤「Lazy」は大きな聴き所。イントロではジョンが様々なクラシックをモチーフに素晴らしいソロを披露。大迫力の轟音から一転して軽妙に曲本編へ入る場面は、オーディエンスも大歓声と手拍子でポジティヴな反応を見せており、聴き手も演奏へ引き込まれてしまうでしょう。変幻自在なリッチーのギター、スウィングするペイスのドラムも大活躍。彼らが聴かせる息の合ったプレイは「さすがDEEP PURPLE」と、思わず唸ってしまいます。
この「Lazy」から息もつかせずなだれ込むペイスのドラムソロ、そして「The Mule」のパワフルな演奏は堪りません!
ライヴの後半、21分もの大熱演が繰り広げられる「Space Truckin'」は、この日も会場を大いに興奮させ、見事なコンサート・ピークを作り上げます。前半の一体感とまとまりのある曲本編から、ジョンとリッチーのソロ,さらにロジャーそしてペイスが入り乱れるインタープレイの爆発力は圧倒的です!
ラストではサウンドチェックに続き、珍しい事に「Strange Kind Of Woman」が登場!
最初からこのようなセットだったのか、それとも突発的な演奏だったのかは不明ですが、本来ならライヴの前半で演奏されているこの曲がアンコールで取り上げられるのは変則的で、大変珍しいと言えます。ギランも戸惑っていたのか、それともトラブルがあったのか、歌いだしでヴォーカルレスになっている場面もリアルに捉えられています。さらにこの日はリッチーのソロが長く、反対にギランとの掛け合いがやや短いなど、聴き所満載の内容になっています(ラストでギランが"Good Night!"と叫ぶまで編集の痕跡は特に見られないので、本当にこの曲順だったのは間違いないと思われます)。
演奏曲そのものは当時のレギュラー・ライヴと同様ながら、曲順や演奏の違いが大きなアクセントになっている本音源は、'73年イギリスツアーでも特筆すべきライヴです。貴重なロンドン公演を、既発をはっきりと超える優良マスターで蘇らせた本作は、全てのDEEP PURPLEファン必聴必携の一本だと断言します!』
Rainbow 1973 (Darker Than Blue 145)
Live At Rainbow Theatre,London,UK 16th February 1973
1. Intro.
2. Highway Star
3. Smoke On The Water
4. Mary Long
5. Lazy
6. Drum Solo
7. The Mule
8. Space Truckin'
9. Soundcheck
10. Strange Kind Of Woman
Ian Gillan : Vocal
Ritchie Blackmore : Guitar
Roger Glover : Bass
Jon Lord : Keyboards
Ian Paice : Drums
Highway Star
Strange Kind Of Woman
[参考]
Live At The Rainbow '73 (ZA78/79)
1973 Tour Dates
January
16 Sportpalast, Berlin, GERMANY
17 Ernst Merck Halle, Hamburg, GERMANY
19 Messehalle, Nurnburg, GERMANY
20 Festhalle, Frankfurt, GERMANY
21 Olympiahalle, Munich, GERMANY
23 Munsterland Halle, Munster, GERMANY
24 Grugahalle, Essen, GERMANY
26 Ortenauhalle, Offenburg, GERMANY
27 Sporthalle, Cologne, GERMANY
28 Rai, Amsterdam, HOLLAND
Feburaly
03 Vejlby-Risskov Hallen, Aarhus, DENMARK
04 Scandinavium, Gothenburg, SWEDEN
05 Konserthus, Stockholm, SWEDEN
08 Fyns Forum, Odense, DENMARK
10 KB Hallen, Copenhagen, DENMARK
16 Rainbow Theatre, London, UK
18 Rainbow Theatre, London, UK
19 Free Trade Hall, Manchester, UK
20 City Hall, Sheffield, UK
21 Town Hall, Birmingham, UK
23 Guildhall, Portsmouth, UK
24 Winter Gardens, Bournemouth, UK
25 Theatre, Coventry, UK
27 City Hall, Newcastle, UK
28 Stadium, Liverpool, UK
March
05 Venue unknown, Bologna, ITALY
06 Palasport, Napoli, ITALY
10 Palasport, Rome, ITALY
11 Palasport, Genova, ITALY
14 Stadthalle, Vienna, AUSTRIA
16 Palais Des Sports, Lyon, FRANCE
17 Palais Des Sports, St Ouen, FRANCE
18 Hallenstadion, Zurich, AUSTRIA
19 Venue unknown, Linz, SWITZERLAND
20 Vorst Nationaal, Brussels, BELGIUM
April
12 Selland Arena, Fresno, CA, USA
13 Swing Auditorium, San Bernardino, CA, USA
14 Sports Arena, San Diego, CA, USA
15 Long Beach Arena, Los Angeles, CA, USA
17 Salt Palace, Salt Lake City, UT, USA
18 The Corale, Calgary, CANADA
20 Gardens, Edmonton, CANADA
22 PNE Agrodome, Vancouver, CANADA
23 Fairgrounds, Boise, ID, USA
25 Civic Plaza, Phoenix, AZ, USA
26 Convention Center, Tucson, AZ, USA
27 Convention Center, Las Vegas, Nevada-Cancelled, USA
28 Alameda County Coliseum, Oakland-Cancelled, USA
29 Ellis Auditorium-Unconfirmed, Memphis, TN, USA
30 Coliseum, El Paso, TX, USA
May
01 Civic Center, Albuqurque, NM, USA
02 Coliseum, Denver, Co, USA
03 Coliseum, Denver, CO, USA
04 Pershing Municipal Auditorium,Lincoln, NE, USA
05 Henry Levitt Arena, Wichita, KS, USA
06 University of Missouri, Columbia, MO, USA
07 Venue Unknown, Kankakee,IL, USA
08 Duluth Arena, Minneapolis, MN, USA
09 Venue unknown, Madison, WI, USA
23 Civic Center, Providence, RI, USA
24 Boston Music Hall, Boston, MA, USA
25 Civic Center, Baltimore, MD, USA
26 Felt Forum, New York, NY, USA
27 Felt Forum, New York, NY, USA
29 Hofstra University, New York, NY, USA
30 Felt Forum, New York, NY, USA
31 Civic Arena, Pittsburgh, PA, USA
June
01 Veterans Coliseum, New Haven, CT, USA
03 Allentown Fairgrounds, Allentown, PA, USA
05 Amphitheater, Chicago, IL, USA
06 Amphitheater, Chicago, IL, USA
07 Cloverleaf Speedway, Cleveland, OH, USA
08 Roberts Municipal Stadium, Evansville, OH, USA
10 Kilwaukee Arena, Milwaukee, WI, USA
11 Cobo Arena, Detroit, MI, USA
15 Venue unknown, Jacksonville, FL, USA
16 Tampa, Tampa, FL, USA
17 International Raceway, West Palm Beach, FL, USA
18 The Omni, Atlanta, GA, USA
19 Venue unknown, Honolulu, HI, USA
23 Shiei Taikukan Hall, Hiroshima, JAPAN
24 Shikokaido Hall, Nagoya, JAPAN
25 Budokan, Tokyo, JAPAN
27 Koseinenkin Hall, Osaka, JAPAN
29 Koseinenkin Hall, Osaka, JAPAN
[関連記事]
「VIENNA 1973 (Gift CDR)」
「"The End" (DTB 201/202)」
「Budokan 1973 (DTB 199/200)」
「Live In Japan Nagoya 1973 (EVSD-596)」
「Live In Hiroshim (Darker Than Blue 141/142)」
「Final Black Remastered Edition (Bonus CDR)」
「Lyon 1973 (Darker Than Blue 131)」
「Birmingham 1973 (Darker Than Blue 134)」