1973年5月4日ジョージア州アトランタのアトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアム公演を皮切りに,6月3日カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラム公演まで,18公演を行ったファースト・レグ.
 約1ヶ月間のオフを間に挟み,7月6日イリノイ州シカゴのシカゴ・スタジアムを皮切りに,7月29日ニューヨーク州ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン公演まで,18公演を行ったセカンド・レグ
 この北米ツアーの最後に行われた,マディソン・スクエア・ガーデン 3連続公演(7月27日~29日)では 『 The Song Remains The Same [永遠の詩 (狂熱のライブ)] 』 の映像およびサウンド・トラックが収録された事は有名です.

 また,この北米ツアーからは,記録用として収録していたサウンドボード音源(故に完全では無い)が,相応の数流出しており,色々なタイトルで,数々のメーカーからリリースされているのは,ファンならばご存知の事と思います.

 今回,ダイカンプラザ 9F の LIGHTHOUSE から,北米ツアーのファースト・レグ終盤に当たる,5月31日カリフォルニア州はイングルウッドのザ・フォーラム公演をオーディエンス収録した商品のリリースです.
 この日付だけで,ファンの方はタイトルが浮ぶと思いますが,公演日はジョン.ボーナムの誕生日.
 そう,あの名盤 『 Bonzo's Birthday Party (No Label) 』 がリリースされたのです.

 最近,LIGHTHOUSE では,Winston Remasters を使用したリリースが多かったのですが,今回の 『 Bonzo's Birthday Party (No Label) 』 は,独自編集だそうです.

 相変わらずのレッド・ツェッペリン人気と,流石の名盤 ですねぇ.
 店頭に並ぶ間も無く,リリース告知の翌日には,200枚を予約完売!

 「 2/22 ★レッド・ツェッペリン「BONZO'S BIRTHDAY PARTY」のナンバー入りシール・ステッカー付きは予約完売致しました。お問合せ多数の為、急遽100セット(No.101~200)を用意させて頂きました。本タイトルはこれにて終了となりますので、オーダーの方はお早めにお願い致します。
 「 2/22 ★レッド・ツェッペリン「BONZO'S BIRTHDAY PARTY」は予約完売致しました。
  
 私もこの TMOQ (:Trade Mark Of Quarty)レーベルのアナログ・ブート 『 Bonzo's Birthday Party (TMQ 72007) 』 は,1974年初頃に西新宿のブート店にて購入した記憶があり,当時,聴きまくっていました.
 当時は,ピンク・フロイドより,圧倒的にレッド・ツェッペリンを購入する事の方が多かったですねぇ.
 そういう意味では,その当時から散財していたと言う事ですね.(泣)

 この日は,オーディエンス録音が 3種類,不完全(:"Rock And Roll" ~ "Stairway To Heaven" まで)ながらサウンドボード録音が 1種類確認されており,それらを使用,あるいは組み合わせて,古くは Cobla Standardレーベルの 『 Bonzo’s Birthday Party (CSS 002) 』,International Submarine Co.レーベルの 『 Bonzo's Birthday Party (CDJ 5) 』,1999年~2002年頃 には The Diagrams Of Led-Zeppelinレーベルの 『 Bonzo's Birthday Party (TDOLZ VOL.90) 』,Empress Valley Supreme Discレーベルの 9枚組 『 Bonzo’s Birthday Party (EVSD 017-025) 』Watch Towerレーベルの 『 Bonzo's Birthday Party (WT 2001041/42) 』,その後,WENDYレーベルの『 Bonzo’s Birthday Party (WECD-42/43/44) 』,数年前にも Graf Zeppelinレーベルの 『 Bonzo's Birthday Party (LZSC-006A/B/C) 』 等々,数々のレーベルから,数々の CD がリリースされています.

 ブートレッグでは珍しく,ウィリアム・スタウト(:William Stout)さんによるアルバム・ジャケットのイラストも有名.

 一部のギター・ソロで精細を欠く部分があるものの,この公演の二日前に指を負傷しているとは思えない,ジミー・ペイジの演奏.当然,ジョン・ボーナムも気合の入った素晴らしい演奏をしています.
 "Moboy Dick" の前に,ロバート・プラントが,少し MC で触れ,"Moby Dick" 終了後に,沢山の観客の前でロバート・プラントから 「Happy Birthday dear Bonzo 」 を言われるのも,本当に気分よかったでしょう.

 この日からの 3回公演が 1973年USツアーにおける,ファーストレグの最終公演であり,また1973USツアー最高の演奏とされています.

 メーカー情報では
 『ZEPのライブ・アイテムがこうも魅力的であり続けるのは、演奏内容もさることながら、リリースされたアイテムに付けられたタイトルも大きな要因ではないでしょうか。
 「LISTEN TO THIS, EDDIE」や当店の Winstonバージョンの売り切れも記憶に新しい「LIVE ON BLUEBERRY HILL」など。実はこれらのタイトル、どちらも同一人物によって名付けられたのでした。後者はTMOQという伝説のレーベルがリリースした際に冠されたタイトルですが、エディーに関してもTMOQを運営していた人物がROCK SOLIDというレーベルから1980年代に同タイトルをリリースした際に名付けたもの。

 今週当店がリリースするのもいにしえのTMOQがリリースした古典的名作「BONZO’S BIRTHDAY PARTY」。
 ウイリアム・スタウトによって描かれた、TMOQの象徴である豚がバースデー・ケーキから飛び出すアルバム・カバーも強烈な名作。もちろんパッケージのインパクトだけでなく、このタイトルは1973年アメリカ・ツアーの素晴らしさをいち早く、しかも良好な音質のオーディエンス録音を使って伝えてくれたという点に偉大さがあるのです。5月31日の「BONZO’S BIRTHDAY」、6月3日の「THREE DAYS AFTER」、そして7月17日の「V 1/2」はTMOQが生み出した73アメリカ・ツアー三羽烏でした。
 中でも「BONZO’S BIRTHDAY」はボンゾことジョン・ボーナムの誕生日ギグという大きなトピックがあり、他の二タイトルとはまた違った魅力を放った名盤であることに異論はないはず。

 今やビンテージと化したTMOQリリースに使われたオーディエンス録音のクオリティの高さも「BONZO’S BIRTHDAY」を名盤に昇格させた大きな要因でしょう。程よい距離感のある音像バランスに加え、何と言っても1973年のオーディエンス録音としては最高級と言っても過言ではないクリアネス。現在のようなPAアウトのサウンドボード録音の大量発掘など想像だにできない時代、代わりに全米を熱狂させた臨場感や73年ツアーにおけるZEPライブのダイナミズムを伝えてくれたのがTMOQ音源でした。
 ただしTMOQソースこと「recorder 1」はショー序盤と終盤が未収録な上にカットが多いという欠点が判明しています。最初から完全収録を前提としない、1973年当時の二枚組LPとしてリリースする分には問題なかったのでしょうが、これが大きな欠点であることに変わりはありません。
 そこでCDの時代に移った1990年代に入ると登場したのが「recorder 2」。まだ「Communication Breakdown」が未収録な上に「recorder 1」のクリアネスには及ばないものの、それでも1973年のオーディエンス録音としては上々。その点「recorder 3」は絵に書いたようなB級音質。古めかしい状態ですが、それでも「Communication Breakdown」がこれでしか聴かれないのだから仕方ない。90年代末になって発掘されたPAアウトのサウンドボード録音ですらこの曲が未収録ということで、現在に至るまで貴重な補填要員としてもてはやされていました。
 そのサウンドボード録音が発掘された衝撃もまた大きいものがありました。何しろ古くからマニアの間で親しまれてきたショーのサウンドボード録音となればなおさらでしょう。ただし同時期に発掘された73年アメリカのPAアウト・サウンドボードのジレンマに漏れず、ショーの完全収録からは程遠い状態。中でも肝心要なボンゾへの誕生日おめでとうシーンが未収録なのが致命傷。何しろこの手の音源はリリースを前提としないでスタッフが記録用に残したものなので、音源を出し惜しみしてるのではなく、本当に録音されていないのです。

 そしてこのショーを特別たらしめていたのは主人公たるボンゾ。誕生日ならではのハッスルぶりが愉快なことこの上ない。元々この日はペイジが指を怪我してしまったことのよって予定が変えられたショーであり、73年アメリカ・ツアーにしては珍しく余裕のあるスケジュールとなっています。そうした状況から、ショーの前半は5月のアメリカらしいまったりさがさらに押し出された雰囲気。それに加えてペイジの指が本調子でなかったことを考えれば致し方無いというもの。
 そんな彼も「The Song Remains The Same」辺りからの頑張りは素晴らしいものがあり、そこにバースデー・ハッスルのボンゾが加わって最高の演奏となったのが「Dazed And Confused」。そもそもこの曲には弓弾きコーナーという、ペイジの指に負担のかからないパートが(しかも長く)設けられている。そこで傷んだ指を休められたからこそ、後半が鬼気迫る展開となったのでしょう。
 数か月前のヨーロッパの時ともまた違ったスリル満点なインタープレイの応酬は壮絶の一言。ここで聴かれるジミーのフレーズとボンゾのリズムの駆け引きは5月のテイクの中でもずば抜けた出来を示しています。

 この日最大の名演パートがノーカットでサウンドボードに収められていたことは同音源における最大の魅力。TMOQ盤ではLPというメディアの制約上ディスクの片面で「Dazed And ~」不完全に収録されていたことを考えると隔世の感があるというもの。しかもサウンドボード・パートに関してはマスターからのDATコピーという最良の状態にて収録。
 しかし今回のリリースの真骨頂はSBDの欠損部分や未収録部分における徹底的なアジャストにあります。中でもSBD最大の欠点である「Moby Dick」からの「Happy Birthday」未収録に関しては、各種オーディンス録音でも欠損が起きていることから緻密なアジャストを心がけました。結果として三つの音源が入れ替わりながらの完全収録となっていますが、ピッチや音量レベルなどのアジャストを入念に調整し、最後までストレスなく聴き通せるように仕上げており、その滑らかさだけでも過去最高だと断言いたしましょう。
 さらに「recorder 1」をもっとも補ってくれる「recorder 2」に関しても、「Stairway To Heaven」終演後のキュルル音などを敢えて削除せず、不自然な編集を省いているのです。これはマニアックな視点かもしれませんが、サウンドボードを含むすべての音源を駆使したベスト・バージョンとしての仕上がりを目指した結果としてこのような処理となりました。そう、1タイトルで事足りる「BONZO’S BIRTHDAY PARTY」。
 アンコール「The Ocean」などは演奏終了後も含め、もっとも高音質な「recorder 1」をギリギリまで生かした編集。おまけにこの日の演奏ですが、ボンゾが中間の「ラーラーラララーラ」をプラントとハモるだけに留まらず、終盤の「シュワップドゥビドゥビ」スキャットまで一緒にハモっているのが微笑ましくもレアで、これもまた誕生日ならではの光景かと。
 そしてラストの「Communication Breakdown」になるとガックリ音質が落ちてしまうものの、ペイジがありったけの力を振り絞って弾いてみせたようなソロが感動的。この名演がSBDや「recorder 1」で聴かれないのは本当に残念ですが、それでも一聴の価値がある場面と言えましょう。最後に5月31日の写真というのも近年に入って考証が確定しています。例えば懐かしのコンドル盤「FRACTURED LIBS」のジャケ写に使われていたのがその日。ボンゾはこの日、絞り染めのノースリーブという不思議なシャツを着ていますが、それをジャケットにあしらいました。』

Bonzo's Birthday Party (No Label)
 
 Live At The Forum,Inglewood,CA,USA 31st May 1973

 ★Rock And Roll~Stairway To Heaven まではサウンドボードを使用。
 欠落部分は3種のオーディエンス録音で補填(下記では、A1/2/3と表記)。

 Disc 1
  1. Introduction (★A2)
  2. Rock And Roll (★0:00 - 0:26 A2)
  3. Celebration Day
  4. Black Dog
  5. Over The Hills And Far Away
  6. Misty Mountain Hop
  7. Since I've Been Loving You
  8. No Quarter
  TOTAL TIME (48:04)

 Disc 2
  1. MC
  2. The Song Remains the Same
  3. The Rain Song (★6:16 - 6:34 A1)
  4. Dazed And Confused
  TOTAL TIME (44:12)

 Disc 3
  1. MC
  2. Stairway To Heaven (★10:34 - Last A2)
  3. Moby Dick (★ 0:00 - 1:02 A2
                  1:02 - 13:06 A1
                 13:06 - 15:23 A2
                 15:23 - 20:22 A3
                 20:22 - Last A1)
  4. Happy Birthday Bonzo (★ A1)
  5. Heartbreaker (★ A1)
  6. Whole Lotta Love (incl. Let That Boy Boogie) (★ A1)
  7. The Ocean (★0:00 - 4:50 A1,4:50 - Last A3)
  8. Communication Breakdown (★ A3)
  TOTAL TIME (65:58)

 Since I've Been Loving You 
 
 Stairway To Heaven 
 
 MC [Disc 3,Track 1] 
 
 Moby Dick 
 
  Happy Birthday Bonzo 
 

[参考]
 Bonzo's Birthday Party (LZSC-006A/B/C)
 
 Bonzo’s Birthday Party (WECD-42/43/44)
 
 Bonzo's Birthday Party (WT 2001041/42)
 
 Bonzo's Birthday Party (TDOLZ VOL.90)
 
 Bonzo’s Birthday Party (EVSD 017-025)
 
 Bonzo's Birthday Party - Definitive Edition (EVSD 171-172)
 
 Bonzo’s Birthday Party (CSS 002)
 
 Bonzo's Birthday Party (CDJ 5) 
 

1973 North American Tour Dates
 May
  04 Atlanta–Fulton County Stadium,Atlanta,GA,USA
  05 Tampa Stadium,Tampa,FL,USA
  07 Jacksonville Coliseum,Jacksonville,FL,USA
  10 Memorial Coliseum,Tuscaloosa,AL,USA
  11 St. Louis Arena,St. Louis,MO,USA
  13 Municipal Auditorium,Mobile,AL,USA
  14 New Orleans Municipal Auditorium,New Orleans,LA,USA
  16 Sam Houston Coliseum,Houston,TX,USA
  18 Dallas Memorial Auditorium,Dallas,TX,USA
  19 Tarrant Country Convention Center,Fort Worth,TX,USA
  22 Convention Center Arena,San Antonio,TX,USA
  23 University Arena,Albuquerque,NM,USA
  25 Denver Coliseum,Denver,CO,USA
  26 Salt Palace,Salt Lake City,UT,USA
  28 San Diego Sports Arena,San Diego,CA,USA
  31 The Forum,Inglewood,CA,USA

 June
  02 Kezar Stadium,San Francisco,CA,USA
  03 The Forum,Inglewood,CA,USA

 July
  06 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
  07 Chicago Stadium,Chicago,IL,USA
  08 Market Square Arena (Unconfirmed),Indianapolis,IN,USA
  09 St. Paul Civic Center,Saint Paul,MN,USA
  10 Milwaukee Arena,Milwaukee,WI,USA
  12 Cobo Hall,Detroit,MI,USA
  13 Cobo Hall,Detroit,MI,USA
  14 Buffalo Memorial Auditorium,Buffalo,NY,USA
  17 Seattle Center Coliseum,Seattle,WA,USA
  18 Pacific Coliseum,Vancouver,BC,CANADA
  19 The Spectrum,Philadelphia,PA,USA
  20 Boston Garden,Boston,MA,USA
  21 Providence Civic Center,Providence,RI,USA
  23 Baltimore Civic Center,Baltimore,MD,USA
  24 Three Rivers Stadium,Pittsburgh,PA,USA  
  27 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  28 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  29 Madison Square Garden,New York City,NY,USA












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