
3月の恒例の「シネマDEクイズ」で、「泣ける映画(洋画)といえば?」の投票型クイズをやらせていただき、上位には「ニュー・シネマパラダイス」「タイタニック」などの有名ヒット作が並ぶ中、今回はボッチ投票だった作品、個人的に好きな作品を紹介します
☆☆映画なんでもベストて~ん☆☆
3月のクイズ企画では、泣ける映画は55作品投票されていますが、ほかにもたくさんあります。年代によって支持される作品は違うでしょうが、アクションやSFのように映像技術が左右するジャンルと違って比較的年代に左右されないジャンルではないでしょうか。家族愛、動物愛、不治の病、ラブストーリーなど、どんなに時代が変われど”泣ける映画”はあります
ベストて~んとは謳ってますが、10作にこだわらず順位づけをせず思いつくまま並べてみます
泣ける映画と言えば(洋画限定)

◆チャンプ/1979年
親と子の絆を描いたボクシング映画。ジョン・ヴォイト、フェイ・ダナウェイら出演で名画座で初めて見た時は号泣した記憶があります。子どもが出る映画は反則ですよね。投票クイズではfranken68さんがブービーに挙げていました。多くの方が知らないと思いますが「クレイマー、クレイマー」と並んで子どもが主演級で出ていて泣ける映画の筆頭格です。是非見て欲しい作品です

◆慕情/1955年
香港に住む女性医師とアメリカ人特派員の悲恋の物語。ジェニファー・ジョーンズとウイリアム・ホールデンが主役。主題歌「慕情」は多くの歌手にカバーされており、誰でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。投票クイズでは”きわみ”さんがブービーに推していましたが、ぼっち投票でした。本来ならたくさんの票を集めていてもおかしくない名作です。王道の恋愛映画、是非ご覧ください

◆「家(うち)に帰ろう」/2017年
自分を救ってくれた命の恩人に再会するためにアルゼンチンからポーランドまでの旅に出た88歳の老人を描いたロードムービー。この映画は全く知らなかったのですが、先の投票で”寡黙な天然水”さんがブービーに推した映画です。先日、偶然レンタル出来る機会があったので借りてきて見ました。いやあ~泣きました(笑)。こういう知らなかった映画との出会いはうれしいですね

◆鉄道員/1956年
ピエトロ・ジェルミ監督・主演のイタリアの名作。初老の鉄道機関士とその幼い息子の目を通して描いたヒューマン・ドラマ。イタリアの映画音楽作曲家のカルロ・ルスティケッリ
の「鉄道員」は今でも親しまれている名曲です。先のクイズではぼっち投票でした。モノクロ作品でピエトロ・ジェルミ作品では「刑事」とならんで見ていただきたい作品です。映画、映画音楽共にトップクラスに名前が挙がる作品です。見たことがない人は是非どうぞ!

◆わたしは、ダニエル・ブレイク/2016年
イギリスの名匠ケン・ローチ監督作品。仕事に就けない老齢の男性とシングルマザー家族の交流を軸に、社会から取りこぼされた人々が、非人間的かつ非効率的な国の制度によって人間としての尊厳を奪われ、押し潰される様を鋭く描いた作品です。以前レビューしています。「わたしは、ダニエル・ブレイク!人間だ。犬ではない~」という魂の叫びに大泣きしました。先の投票でワンダがブービーに推したのですが、残念ながらぼっち投票でした。地味な映画ですが是非見て欲しいです

◆シェルブールの雨傘/1964年
カトリーヌ・ドヌーヴ主演のフランス・西ドイツ合作の恋愛映画。なんといってもミシェル・ルグランの曲は未だに映画音楽のベストに推す人も多い名曲です。愛し合っていた二人が離ればなれになり、数十年ぶりに再会するガソリンスタンドのラストシーンが何とも言えません。先の投票では、いつも投票クイズには参加していただく70代の映画ファンの女性(メーセージ投票)がNO2で投票してくださいました。結局はブービーはおろか、ぼっち投票だったのは驚きです。いつまでも語り継ぎたい映画の一本です

◆初恋のきた道/1999年
チャン・イーモウ監督による中国の恋愛映画。貧しい寒村を舞台に、都会からやってきた教師と村の少女との純愛を描く作品でチャン・ツィイーの出世作。美しい画像と細やかな描写、チャン・ツィイーの瑞々しさでいっぺんにファンになりました。残念なことに先のクイズでは投票ゼロでした。個人的にはわたしが見た中国映画の中で間違いなくナンバーワンです。大好きな一本で泣けます!

◆街の灯/1931年
チャップリンが監督・脚本・主演を務め、目の不自由な花売り娘に恋をした男の奮闘を、ユーモアとペーソスを織り交ぜながら描いた名作サイレント映画。感動的なラストシーンは何度見ても胸がつまります

◆コーダ・あいのうた/2021年
フランス映画「エール!」をハリウッドでリメイク。耳の不自由な家族を支える少女が、夢と現実の間で葛藤する姿を描くハートフル・コメディ。障害者と漁師という題材も重くならず1人の少女の瑞々しい成長物語として描いて好感が持てます。もちろん感動場面もありますが、ハートフルで多幸感の残る秀作です。投票では一票のみのぼっち投票でした

◆マイ・フレンド・フォーエバー/1995年
HIVに感染した友と二人で、特効薬が見つかったという記事を頼りに旅する友情・ロードムービー。「依頼人」のブラッド・レンフロと「ジュラシックパーク」のジョセフ・マゼロの二人の少年役がいいです。特に、ブラッド・レンフロは、2008年に25歳という若さで亡くなっており、彼の新しい映画を観ることは出来ませんが、「マイ・フレンド・フォーエバー」の中で永遠に生き続けます。先の投票でワンダが挙げさせてもらいましたが、ぼっち投票でした

◆哀愁/1941年
ヴィヴィアン・リーとロバート・テイラー主演の、戦争によって引き裂かれてしまう悲恋を描くメロドラマ!まさに超美人と超美男子の組み合わせで、ルッキズム批判の現代ではもうこのような映画は作れないかもしれないですね。モノクロですが、それがヴィヴィアン・リーの美しさと哀しみを際立たせているように思います。主演の二人がキャンドルライトの中でダンスをするシーンでつかわれたのが”別れのワルツ”(蛍の光)でした

◆ポネット/1996年
4歳にして母親を失った幼女ポネットが、母の死を乗り越えていくまでの軌跡を描くフランスのヒューマンドラマ。主演のV・ティヴィソルは最年少(5歳)でヴェネチア国際映画祭主演女優賞を受賞しています。かなり昔、10本くらいまとめて借りてきたレンタルビデオの中の一本で、全く予備知識なく観たのですがびっくりするくらいの良作です。しかも号泣でした。機会があれば是非もう一度観たいです。「泣ける映画」の投票ではゼロでした

◆やさしい嘘と贈り物/2008年
ひとりで寂しい日々を過ごす老紳士が、ある老婦人との出会いで、自分の過去に気付いていく姿を描く感動的なドラマ。
マーティン・ランドーとエバン・バースティンの名優二人が愛おしい。ネタバレ厳禁の映画ですから、初めて見る人は絶対にあらすじを読まないように!今回ワンダのブービー候補に挙げた作品でしたが、残念なことに投票はゼロでした。絶対に見るべき一本だと思います

◆きみに読む物語/2004年
残念ながらこの映画は、先の投票では投票がありませんでした。個人的にはブービー候補に挙げた一本です。認知症を患っている老女と男、そして若き日の若い二人の2つの物語で構成されています。ライアン・ゴズリング、ジーナ・ローランズら豪華な俳優陣で見どころ満載です。単なる恋愛モノという事だけでなく人生観、そして老齢社会など織り込んだ作品です。以前レビューしています

◆最高の人生の見つけ方/2007年
「スタンド・バイ・ミー」などのロブ・ライナー監督作品。余命宣告された2人の男が、死ぬ前にやり残したことを実現するために共に冒険に出るハートフル・ストーリー。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンのコンビが抜群にいいです。なんといってもラストが素晴らしい。2019年に吉永小百合&天海祐希でリメイクされています。先の投票では”よらひく”さんがぼっち投票でした。個人的には穴人気になると予想してました。是非どうぞ!

◆めぐり逢い/1957年
「再会の約束は、半年後のエンパイア・ステートビル」。ケーリー・グラント&デボラ・カー主演の王道の恋愛映画。1993年にトム・ハンクスとメグ・ライアンの「めぐり逢えたら」でリメイクされました。エンパイア・ステートビルと聞くとこの映画を思い出します。結末が分かっていても涙する映画です。残念ながら先の投票では一票もありませんでしたが、忘れて欲しくない一本です

◆スモーク/1995年
いつかレギュラーでレビューをしようと思っていました。ハーヴェイ・カイテル主演映画。ブルックリンの煙草屋に集まる人々の日常を描いた心温まる物語。主演は大好きなハーヴェイ・カイテルで「テルマ&ルイーズ」「レザボア・ドッグス」と並んで彼のベストムービーではないでしょうか。なんと言ってもラストのクリスマス・ストーリーに魂を揺さぶられます。心が渇いたら何度でも味わいたくなる映画です。是非どうぞ!

◆汚れなき悪戯/1955年
モノクロのスペイン映画。修道士たちの手によって育てられた少年の身に起きる奇蹟を描いた名作ドラマ。少年の無垢な演技に心打たれます。個人的にはこの年代では「禁じられた遊び」(52年)と共に印象深い一本です。主題歌「マルセリーノの唄」を聴いているだけで泣けてきます。投票では”パイン”さんのぼっち投票でした。「禁じられた遊び」はそれなりに投票があったので意外に少ない印象でした

◆ステラ/1990年
未婚の母として誰にも頼ることなしに力強く生きてゆこうとする女性とその娘の20年間にわたる愛情に満ちた関係を描く。主演のステラ役には「ローズ」「殺したい女」のベット・ミドラー。なんといっても泣かせるのが、娘への無償の愛。
ベタなストーリーにも関わらず、そこの普遍的なものがあるから深い感動が生まれます。「夢のカリフォルニア」を聴きたくなります。今回の投票ではゼロでした。はっきり言ってこの映画は苦手です、ラストシーンを含めて何度も泣けます!

◆マディソン郡の橋/1995年
アイオワ州の片田舎で出会った、平凡な主婦と中年のカメラマンの4日間の恋を描く。クリント・イーストウッドが監督・主演を務め、名女優メリル・ストリープを迎えて描きあげた大人のラブストーリー。「人生の全てを家族に捧げた。せめて残りの身は彼に捧げたい」という彼女の遺言が泣けます。今回の投票クイズではすっかり忘れていました。思い出していれば絶対投票したはずです。”point7077・娘”さんと”ことてん”さんがブービー的中した作品でした

◆道/1954年
第29回アカデミー外国語賞を受賞したフェデリコ・フェリーニ監督の名作。粗野で力自慢の旅芸人と口減らしの為に芸人に売られる娘の旅を通して生きることの寂しさ、苦しさを描く。主演のアンソニー・クイン、ジュリエッタ・マシーナの演技も桁違いに素晴らしく、加えてニーノ・ロータの音楽が涙を誘います。投票クイズはなんと”パイン”さんとメッセ③さんのブービー(2票)というのが驚きでした。一度は見るべき映画です。泣けます!

◆オーロラの彼方へ/2000年
今回の投票でmimiさん推したブービー「オーロラの彼方へ」を見て思い出しました。30年の時を越えた「声のタイムトラベル」で結ばれる親子の絆を描いた感動のファンタジー&サスペンス。若干大味ですが見終わってすがすがしくなる映画。ハッピーエンドなのがいいですね

◆ディープ・インパクト/1998年
今年の1月下旬に拙ブログの「映画のちょっといいセリフ」のコーナーでレビューしたばかりです。レビューの中でも話しましたが、この映画とほぼ同時期に公開され、今回も4票集めた「アルマゲドン」の陰に隠れた印象です。個人的にはこちらの方が印象深く、レビューの中でも書いた台詞で号泣した映画です。ロバート・デュバル、ティア・レオーニ、イライジャ・ウッドのそれぞれの物語すべてが泣かせます。今回の投票ゼロはちょっと残念です

◆ある愛の詩/1970年
「ラストコンサート」「ジョーイ」「クリスマス・ツリー」など、泣ける映画が多い70年代(不治の病など一時流行りのようにたくさん作られた)の中の真打ちと言うべき作品が、この「ある愛の詩」と「ロミオとジュリエット」ではないでしょうか。アーサー・ヒラー監督、アリー・マッグロー&ライアン・オニール主演の究極のラブストーリー。今見ると単純な物語ですが、「愛とは決して後悔しないこと」というセリフと共に当時は爆発的なヒットを記録しました。なんと言っても、フランシス・レイの音楽によって70年代屈指の恋愛映画となりました

◆ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア/1997年
余命幾許もないと診断された2人の若者が、海を見るために病院を脱走したものの、さまざまなことに巻き込まれるドイツ産ロードムービー!ラストで二人が見た海は・・。コメディタッチですが芯の通った青春映画です。誰もが泣く映画というより、じんわりと沁みる映画です。先日の投票でブービー候補にした作品ですが、最終的には投票ゼロでした。クイズ形式ではなく単純な投票形式だともっと違った結果になっただろうと思います

◆二十日鼠と人間/1992年
ジョン・スタインベックの同名小説をゲイリー・シニーズが監督し映画化したヒューマン・ドラマ。1930年代の世界恐慌時代のアメリカを舞台に、転々と場所を変えながら農家で働く二人の若者の夢を描く。主演はまだそんなに有名じゃなかった頃の、ゲイリー・シニーズとジョン・マルコヴィッチ。見たことのある人は少ないと思いますが、少し重い内容でじんわり沁みてくる映画です。地味な映画ですから投票はありませんでした。90年代を代表する人間ドラマだと思います

◆きみのためなら千回でも/2007年
アフガニスタンを舞台にしたカーレド・ホッセイのベストセラー小説を映画化した作品。当時はまだ平和だった1978年アフガニスタンの首都カブールに住む少年二人が主人公。ソ連による侵攻前後からタリバン支配下のアフガンの様子や民族問題が描かれており興味深い映画です。数年前ブログ友にすすめられて見た映画で涙が止まりませんでした

◆僕のワンダフル・ライフ/2017年
犬のベイリーが何度も生まれ変わって元の飼い主の元へ帰るまでを、時代の変遷と共に描くラブストーリー。監督は「ギルバート・グレイブ」などのラッセ・ハルストレム。数ある犬映画の中でも特出して面白く、泣けます!今回の投票では”しょーやん”さんのぼっち投票でしたが、もっと支持されると思ってました

◆メリーゴーランド/1973年
子供より仕事という、仕事人間の父親と暮らす白血病の10歳の少年が、死期を前にして念願だったメリーゴーランドに乗せてもらって、父の胸の中で息絶えるというイタリア映画。こうして書いているだけで泣けて来ます。東京下町の名画座で見ています。同時上映は同じイタリアの号泣映画「天使の詩」だった記憶があります

◆縞模様のパジャマの少年/2008年
観終わった瞬間は衝撃の方が上回り、涙も出ないがしばらくしてその結末にじわじわと胸を締め付けられる映画。ナチス将校の息子とユダヤ人強制収容所の男の子が主人公。戦争映画という枠を超え、友情ドラマとして感動が蘇ります。地味な映画なので知らない人も多いとは思いますが是非ご覧ください。ただし、かなり衝撃的な内容を含んでいます
何だかんだと思い出しているだけで30作品になりました。ただし、まだまだあります!文字数制限などの関係で以下は映画題名だけですが、泣けた映画ばかりです。中には10代~20代の時に見ただけなので今ならどうでしょうか

◆テルマ&ルイーズ

◆真夜中のカーボーイ

◆あの空に太陽が

◆きっと、星のせいじゃない
我が道を往く
パッチアダムス
真夜中のカーボーイ*レビューあり
哀しみは空の彼方へ
スケアクロウ*レビューあり
レナードの朝
素晴らしき哉、人生
50回目のファーストキス*レビューあり
レオン*レビューあり
観たことがない映画もまだまだたくさんあります。
「泣ける映画」みなさんのとっておき聞かせてください!