この映画は残念ながら映画館で見たことはありません。10年くらい前に、アクション映画大好きの友人から勧められてDVDを借りて見ました。アクションとはまったく無縁のコメディですが意外に拾い物の一本でした
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宇宙人ポール
2011年/アメリカ・イギリス(104分)
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コミックオタクのコンビが、偶然出会った宇宙人ポールとのふれあいを描くSFコメディ!
監督
グレッグ・モットーラ
脚本
サイモン・ベッグ&ニック・フロスト
キャスト
サイモン・ベック/グレアム
ニック・フロスト/クライヴ
ジェイソン・ベイトマン/ゾイル捜査官
クリステン・ヴィグ/ルース
ビル・ヘイダー/ハガード捜査官
プライス・ダナー/タラ・ウィルトン
ジョー・ドー・トルグリオ/トライリー捜査官
ジョン・キャロル・リンチ/ルースの父
シガニー・ウィバー/ビッグ・ガイ
主演は、「レディ・プレイヤー1」「バークアンドヘア」「ミッション・インポッシブル」シリーズのサイモン・ベッグと「スノーホワイト」「パイレーツ・ロック」などのニック・フロスト。この二人はプライベートでも親友同士だそうです。共演は「ハンコック」「JUNO/ジュノ」「モンスター上司」「ザ・ギフト」のジェイソン・ベイトマン、「オデッセイ」「LIFE!」「ゴーストバスターズ(2016版)」のクリステン・ヴィグ、そのほかにもビル・へイダー、プライス・ダナーらが出演。「シャッター・アイランド」「グラン・トリノ」「ゴシカ」などの脇役で知られるジョン・キャロル・リンチがぶっ飛んだオヤジ役で出ており、さらに「エイリアン」「デーヴ」「アバター」などで有名なシガニー・ウィバーが政府の高官役で出演しています
▲サイモン・ベック/グレアム
▲ニック・フロスト/クライヴ
▲ジェイソン・ベイトマン/ゾイル捜査官
▲クリステン・ヴィグ/ルース
▲シガニー・ウィバー/ビッグ・ガイ
▲宇宙人ポール
イギリスから遊びに来ていたSF・コミックオタクのグレアム(サイモン・ベック)とクライヴ(ニック・フロイト)は、コミコンに行くためにキャンピングカーを借り、アメリカ旅行をしていた。二人がネバダ州のエリア51付近を通過しているとき、エイリアン(宇宙人のポール)と遭遇する。彼は60年間アメリカ政府に捕らえられており、施設から逃げてきたところだった。途中でルース(クリステン・ヴィグ)が加わるのだが、そのおかげで彼女の父、そしてポールを取り返そうと政府の捜査官らに追われることになるのだが・・・
原題は「Paul」ですが、日本公開にあたって邦題をメールや twitter(現X)で募集された中から決まったようです
SFオタクの二人が主人公!
物語は、オタクの祭典”コミコン・ナショナル”を見るためにイギリスからやってきたSFオタクの二人が、墜落したUFOが隠されているという都市伝説で知られるネバダ州の「エリア51」付近をドライブ中に、宇宙人のポールと遭遇してしまうことから始まります。主人公の二人は、SF小説家のクライヴ(ニック・フロスト)と彼の小説の挿絵を描いているイラストレーターのグレアム(サイモン・ベック)。二人は幼い頃からの親友でコミック&SFオタク。見た目も冴えない二人に宇宙人のポールが加わり、それを追う政府の組織、さらに娘を誘拐されたと勘違いするオヤジも入り混じってのコメディ・ロードムービー!ひとことで言うと、SFオタク二人組と宇宙人ポールの珍道中で随所にSF映画愛を感じる、笑えてちょっとほっこりする映画です
主人公のサイモン・ベックとニック・フロストは「ショーン・オブ・ザ・デッド」や「ホット・ファズ/俺たちのスーパーポリスメン!」でも共演している上に、二人が脚本も担当しており、まさに公私とも息の合ったコンビということがわかりますね。本作とそれらの映画にも共通して言えますが、なかなかのブラック・コメディです。下品な笑いも多いですがクール笑いもあり、強めのアメリカン・ジョークも、この二人が演じることで、若干マイルドになって日本人にも分かりやすく感じます。この映画が面白く感じた方は是非、紹介した2作も見ていただきたいです
宇宙人”ポール”とは?
もともと彼は、地球へ科学的調査でやってきたらしいのですが、乗ってきたUFOが墜落しアメリカ政府の囚われの身になります。”ポール”という名前は、その墜落の時に巻き込まれた少女の飼い犬の名前です
何といってもポールのキャラが最高に面白い!もちろん、オタクコンビが主人公なのですがキーパーソンは宇宙人のポールです。普段はサンダルに半ズボンという軽装な上に、なにせ60年も捕らえられていたので英語もペラペラ、アメリカの文化も理解していて見た目と特殊能力が使えること以外は、まるでオッサンのようなキャラです。どちらかと言うと下ネタ好きで下品な笑いのオンパレードですが、案外いい奴で途中で仲間に加わったルース(クリステン・ヴィグ)の目を超能力で治してあげたり、地球に来た時に助けてくれた少女(この時はすでにお婆ちゃんになっていますが)にお礼を言いに行ったりします。ある時、死んでしまった鳥を治してあげてグレアムとクライヴが感心したり、ほっこりしていた瞬間、その鳥を丸ごと食べてしまいます
「死んだ鳥なんか誰も食う気になれないだろ?」
今までたくさんのSF映画を見てきましたが、これほど俗っぽい宇宙人も珍しい。消えたり、生命再生能力があったりでかなりの超能力は使えるのですが万能ではなく、見た目と超能力以外はまるで下ネタ好きのただのオッサンです
数々のSF映画のオマージュ
この映画には「未知との遭遇」「E.T.」「コクーン」「エイリアン」「スーパー8」などのSF映画のオマージュが散りばめられています。「どこかでで見たようなシーン」がきっといくつも出てくるはずです。もちろんそれらの映画を見たことがない人でも十分楽しめます
旅も終盤を迎え、もう少しでコンタクト地点というところで、ポールがどうしても寄りたいところがあると言い、ワイオミングのある家を訪ねます。そこは60年前UFOが墜落し、ポールを助けてくれた少女の家です。彼女は宇宙人を助けたことを誰からも信じてもらえず、まわりから変人扱いされてひっそりと一人で暮らしていました。今ではお婆ちゃんになったタラ(ブライス・ダナー)とポールの60年ぶりの対面
「何しにきたのよ、今ごろ」
「ごめん、ずっと閉じ込められていたんだ」
「あなたのおかげで私の一生は台無しよ」
「その罪滅ぼしをしたいんだ」
「一緒にボクと来ないか(星へ)」
「だめよ、歯ブラシ持ってきてないもの」
「そんなもの、あっちじゃ必要ないさ」
映画「E.T.」や「未知との遭遇」を思い出させるラストなのですが、かなり昔にテレビで見たSF映画「宇宙からのツタンカーメン」を思い出しました
ひとりより大人数で見た方が楽しめる
ひと口にコメディ映画といってもさまざまなタイプがあります。ドリフのようなドタバタ劇があったり、ジョーク満載のスタンダップコメディがあったりします。本作はざっくり分けるとハートフルコメディでしょうか。少し下品なコメディでありながら、友情あり恋あり、そしてどんでん返しありで見終わったあとは意外にさわやかな気持ちにもなります
基本的に洋画は字幕で見ますが、この映画は吹き替えでも意外に面白い。テンポのいいセリフが多いですから、瞬時に理解できた方が楽しいです。主役二人の風貌をみてもわかりますが安心して見られますから、ひとりより家族やカップルで見た方がより楽しめると思います
随所にSF映画愛にあふれる映画です。是非どうぞ!














































