ども^^

 

相変わらず忙しい(笑)

 

今日の映画を初めて観たのは、確か20代の始め頃遊びにいった吉祥寺の名画座だったと記憶しています

 

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「ウエストワールド」

1973年/アメリカ(88分)

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テレビドラマ「ER」や「ジュラシック・パーク」の原作者マイケル・クライトンがメガホンを取った近未来SF映画の傑作!

 

 

<監督・脚本>

 

マイケル・クライトン

 

ハーバード大卒の秀才で、この映画が監督デビュー!映画監督としては、この作品のほかに「コーマ」「大列車強盗」などあります。もともとはベストセラー作家で、数多く映画化されていますが、特に印象深いのは「アンドロメダ」(71年)、「コンゴ」(95年)、「スフィア」(98年)などですが、なんといっても「ジュラシックパーク」(93年)でしょうね

 

<キャスト>

 

ユル・ブリンナー

「王様と私」「十戒」「荒野の七人」など多数。この映画では「荒野の七人」と同様の黒装束のモノ言わぬガンマン役が怖かったですね

 

リチャード・ベンジャミン

アリー・マッグローとの「さよならコロンバス」、意外に面白いサスペンス映画の「シーラ号の謎」などに出演していますが、監督としても、あのラブコメの傑作と言われる「花嫁はエイリアン」を撮っています

 

ジェームズ・ブローリン

アメリカの二枚目俳優で、一時「007」のジェームズ・ボンド役に噂されたこともありましたねえ~「カプリコン1」はなかなか面白かったです

 

 

リッチな大人たちの為に建設されたリゾート施設型アミューズメントパーク「デロス」。そこでコンピュータ支配下にあったロボットたちが反乱を起こして・・・

 

CG技術を活用した先駆的作品!

 

「アンドロメダ」「ジュラシック・パーク」の原作者の監督デビュー作だけあって、のちのコンピューターウィルスの増殖を予見しているほか、秀作の多い70年代のSF映画の中でも群を抜く発想の豊かさもあり、古典としてしっかり押さえておくべき映画です

 

 

 

なんと驚くことに44年前の1973年の映画です!

 

映画を観ていただければわかりますが、どこかで見た場面や似た場面が随所に出てきますが、そのほとんどがこの映画であり元になっています

 

あのSF映画の金字塔と言われる「ブレードランナー」が82年、「ターミネーター」が84年、「トータル・リコール」が90年、そして「ジュラシック・パーク」が93年です。それらの映画のほとんどの元ネタがこの映画と言っても過言ではありません

 

機械文明に対する警鐘をテーマにしています!

 

 

 

舞台は砂漠に建設された、巨大テーマパーク「デロス」そこには3つのテーマパークがあります


「アメリカ西部開拓時代のガンマン」

「中世ヨーロッパの騎士」

「帝政ローマ時代」

 

アイデア、発想は素晴らしいのですが、ストーリーにしまりがなく、作り込みが足りないのが残念ですが、飛び切りの素材であると思います。何といっても、この映画がなかったら後の名作、傑作映画は生まれてなかったかもしれないです

 

その割に、この映画の評価があまり高くないのも事実で、マイケル・クライトンは、小説家としては超一流ですが監督としてはどうなんでしょうか?

 

でも好きですよ、この映画!

 

 

序盤から静かに少しづつ怖い・・・

個人的には、地味で古臭く感じますが面白いです!

 

今観ると、ちっともハイテクでないし、陳腐ですがそれを比べるべきではないですし、逆に当時として先見性のある作品ですね。後の「ターミネーター」とよく比較されます。シュワちゃんの方が破壊力はあるし恐怖感も強いですが、腰のガンベルトに手をあててノシノシ歩いてくるブリンナーのロボットの精神的プレッシャーも相当に怖いです。何といっても、「ターミネーター」の10年以上前に作られた映画ですよ!

 

この作品の位置づけとしては、残念ながらB級SF映画の傑作ですが、この映画が後世に残したモノは大きかったと思います

 

SF映画の歴史の中で、忘れてはならない映画です!

 

 

出来の悪い我が子のような映画です!

 

人類がなんでも支配できるという過信に対する警鐘の映画を、この時代に作ったことに素直に拍手を送りたいと思います

 

なお、アンソニー・ホプキンス、エド・ハリスら出演の米テレビドラマ「ウエストワールド」は、この映画を基にして作られています

 

是非、ど~ぞ!