前回は「ワンダが選ぶ史上最も美しい女優(海外)」の番外編を紹介しましたが、今回は「ベスト11~30」の20人の紹介です。あくまでも独断で選んでおりますのでご理解ください

 

<第30位>

アンナ・ガリアナ(イタリア)

/1954年生まれ

主にヨーロッパを中心に活躍しているようです(実はよく知りません)。彼女といえば何と言っても「髪結いの亭主」(90)で以前レビューしています。美しくエレガントでいてエロティック!「ハモンハモン」を含め官能的な映画出演が多かったようですが、もっと有名になっても不思議はない気がしました。作品はこの数本しか観ていませんが飛びぬけて美しく魅力的です。さんざん迷いましたがギリギリ30位にランクイン!「美人女優投票」ではわずか2票でした

 

 

<第29位>

ジャネット・リー(アメリカ)

/1927年生まれ

ヒッチコックの「サイコ」(60)が有名で、他にも「若草物語」(49)やポール・ニューマンの「動く標的」(66)などにも出演しています。美し過ぎる故に出演作に恵まれなかった印象です。晩年に出演した「刑事コロンボ/忘れられたスター」はシリーズ屈指の名作です。「美人女優投票」ではマドモワゼルBさん、jeric48yさん、カミティさんの投票で5点でしたがもっと多くの人に知っていただきたい女優さんのひとりです

 

 

<第28位>

アヌーク・エーメ(フランス)

/1932年生まれ

1950年代以降50年以上一線で活躍するヨーロッパを代表する女優。フェデリコ・フェリーニ監督の「甘い生活」(60)「81/2」(63)そして66年クロード・ルルーシュ監督の「男と女」で人気を得ます。この時のフランシス・レイの音楽は誰でも一度は聴いたことがある名曲ですね。20代のころは「映画史上最もセクシーな女優」のひとりとも言われましたが、どちらかというと知的な美人の印象です。晩年の彼女もお綺麗ですね。以前レビューした「思い出の映画音楽/男と女」の中でも少しかきましたが、映画の中で彼女が男物のムートンコートをさり気なく着こなしてシャンゼリゼ通りを歩く姿は素敵でしたね。「美人女優投票」では残念ながら投票なしでした。彼女に限りませんがヨーロッパの女優さんに点数が辛かった印象です

 

<第27位>

アナ・デ・アルマス(キューバ)

/1988年生まれ

キューバ出身のエキゾチックな美人。「ブレードランナー2049」「007ノー・タイム・トゥ・ダイ」などに出演し今後を期待される女優です。セクシーでいて超キュート!「007~」では出番は少なかったですがその美しさは際立っていました。「美人女優投票」では思いのほか票が伸びなかったですね。最近の女優さんの中ではアマンダ・サイフリッド、アリシア・ヴィキャンデル、シアーシャ・ローナン、サッシャ・ルスなどと並んで飛びぬけている印象です

 

<第26位>

チャン・ツィイー(中国)

/1979年生まれ

何と言ってもチャン・イーモウ監督作品でデビュー作の「初恋のきた道」(99)です。その後、「ラッシュアワー2」(91)でハリウッドデビューを果たし「SAYURI」(05)「HERO」(02)などの話題作に主演しています。以前レビューしていますが、個人的には「初恋のきた道」が中国作品でナンバーワンです。その後のハリウッド作品での彼女の美しさは凛とした異彩を放っています。「美人女優投票」ではヒロクマさん、Romyさん、voyageさんらの投票で番外の10点でした。こうして改めて見るともっと上位でもよかったかもしれませんね。中国、韓国などの映画は、アメリカ映画などと比べると残念ながらあまり知られていないことから、投票では彼女以外数票という結果でした。多分すごい美人がたくさんいるのだろうと思います

 

 

<第25位>

キーラ・ナイトレイ(イギリス)

/1985年生まれ

02年の「ベッカムに恋して」で人気急上昇し「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊」(04)の記録的なヒットで17才にしてハリウッドのトップスターに登りつめます。「ラブ・アクチュアリー」(03)「イミテーションゲーム」「プライドと偏見」(05)など話題映画に多数出演しています。デビュー当時からその美貌は注目され、ココ・シャネルの広告塔としても起用されています。スレンダーな美人でなにかと話題の多い女優さんですが今世紀を代表する美人であることは間違いないと思います

 

<第24位>

ジェニファー・オニール(アメリカ)

/1948生まれ

以前「思い出の映画音楽/おもいでの夏」でも取り上げています。哀愁漂うミシェル・ルグランのメロディを聴くたびに彼女の美しい顔が浮かびます。ハリウッド女優らしくないと思っていたら母はイギリス人、父はスペイン人だそうです。「リオ・ロボ」70)「おもいでの夏」(71)「イノセント」などの出演の他にあまり知られていませんが「ザ・サイキック」(77)「スキャナーズ」(81)などのホラー映画に出演しています。両作ともだいぶイメージは違いますがとびっきりの美人であることは間違いないです。「美人女優投票」では9点で番外でした

 

 

<第23位>

アマンダ・サイフリッド(アメリカ)

/1985年生まれ

「ミーン・ガール」(04)「マンマ・ミーア」(08)「ジュリエットからの手紙」(10)「赤ずきん」(11)など多数。大きな瞳が印象的なかわいい系美人。今世紀ではトップクラスではないでしょうか。可愛いというイメージが先行していますが最近は驚くほど美しい!個人的には「赤ずきん」「クロエ」の彼女の方が美人に見えます。冷たい魔性の女を演じてもらいたいですね。「美人女優投票」では10代~20代でダントツの1位でした。最初につけた順位はもっと上だったのですが・・・

 

<第22位>

ソフィー・マルソー(フランス)

1966年生まれ

13才の時にオーディションで選ばれデビューした「ラ・ブーム」で一躍トップアイドルになりました。「アンナ・カレーニナ」(97)、メル・ギブソンとの「ブレイブハート」(95)などの出演作がありますが作品に恵まれなかった印象があります。小顔で美人というよりキュートな女優さんです。順位をつけるとしたら好みが分かれるところですが、アジア系の混血で親近感がありますね。「美人女優投票」では16点で16位。ベスト10に多くの人が投票したのではなく少数の人が上位に推すというのが印象的でした

 

<第21位>

ジョーン・フォンテーン(アメリカ)

/1917年生まれ

美人しかスターになれなかった40年代~50年代のハリウッドのでも眩いほどの美しさを誇る彼女は、22才の時にヒッチコックがハリウッドで初めて手掛けた「レベッカ」(40)で一躍スターへ駆け上がります。「断崖」(41)「ジェーン・エア」(43)「旅愁」(50)など多数の映画で主演をつとめています。気品のある正統派美人でハリウッド黄金時代の中にあっても別格の美しさではないでしょうか。ヒッチコック監督のお気に入りのひとりでグレース・ケリー、イングリット・バーグマンと並び凛とした美しさのクールビューティですね。出演作などの印象ではこの二人と比べ地味な印象は否めないでしょうか。姉のオリヴィア・デ・ハヴィランドも「風と共に去りぬ」でメラニー役を演じた美人女優さんです。「美人女優投票」では堂々の10位。さすがです!

 

 

<第20位>

ヴェラ・マイルズ(アメリカ)

/1929年生まれ

元モデルのアメリカの美人女優。「捜索者」(56)「間違えられた男」(57)そして、隠れた西部劇の名作と言われる「リバティ・バランスを射った男」(62)では主演のジョン・ウェインとジェームズ・スチュワートの二人から愛される女性を演じています。有名なヒッチコックの「サイコ」(60)ではジャネット・リーの妹役で出演しています。ヒッチコックのお気に入りのひとりで、グレース・ケリー引退のあと期待を一身に浴びた美人女優です。「めまい」の主演は彼女に決まっていましたが妊娠で降板となりキム・ノヴァクに決まった経緯があります。オードリー・ヘプバーンとグレース・ケリーと同じ歳で1920年代生まれは他にもエヴァ・マリー・セイントやローレン・バコール、エヴァ・ガードナー、ジャネット・リーなど驚くほどの美人が多かった年代です。逆に飛びぬけた美人でなければスターになれなかった時代であったとも言えます。先の「美人女優投票」では1票と信じられない数字で、もっと知って欲しい女優さんでもあります。個人的には悩みましたがギリギリ20位にランクイン

 

<第19位>

ニコール・キッドマン(オーストラリア)

/1967年生まれ

トム・クルーズの元妻。80年代から現在に至るまで一線で活躍するハリウッドを代表する女優。「誘う女」(95)「ムーラン・ルージュ」(01)「めぐりあう時間たち」(02)「ライラの冒険」(07「LION」(16)など多数出演しています。美人というだけでなく映画祭の女優賞常連の演技派女優としても知られ、50代になった今も美貌が磨かれている印象です。貴婦人や悪女を演じたら当代一ではないでしょうか。この年代ではアン・アーチャー、キム・ベイシンガーと並んで大好きな女優さんです。顔全体のバランスを含め典型的な美人ではないでしょうか。もう少し上位でもという気持ちがありましたが・・・。「美人女優投票」では18位でした

 

<第18位>

ジャクリーン・ビセット(イギリス)

/1944年生まれ

60年代後半から現在に至るまで活躍しているイギリスの女優。スティーブ・マックイーンとの「ブリット」(68)「大空港」(70)そしてトリフォーの「アメリカの夜」(73)などに出演しています。オードリー・ヘプバーンの「いつも二人で」にも無名時代にちょっとだけ出ていました。個人的にはもっと活躍してもおかしくない女優さんだと思いますが、作品に恵まれなかった印象です。上品な顔立ちで「1970年代で最高の美女」と言われたのも納得できます。個人的な好みで、同年代で似た路線のジョアンナ・シムカスとの比較となりましたが、レティシアの「冒険者」のイメージが強くジョアンナ・シムカスを上位にしました。「美人女優投票」ではacacia99-03さん、ヒロクマさん、翡翠さんらの推しで4点。まさか番外にも入らないとは思わなかったですね~。個人的にベスト20は外せません!1970年代では映画雑誌”スクリーン”にたびたび表紙を飾っていた美人です

 

<第17位>

キム・ベイシンガー(アメリカ)

トップモデルから俳優に転身し、83年の「ネバーセイ・ネバーアゲイン」でボンドガールになり注目を集めます。「ナチュラル」(84)「ナイン・ハーフ」(86)「花嫁はエイリアン」(88)「ゲッタウェイ」(94)など出演し、97年に「L.A.コンフィデンシャル」で往年の女優ヴェロニカ・レイクを彷彿させる娼婦を演じてオスカーを獲っています。公開時に劇場で観た「花嫁はエイリアン」でも息をのむ美しさでしたが、晩年も美しく素敵な年の取り方をしていますね。先日、再見した「セルラー」(04)では50才を越えているはずですが、変わらぬ美しさでした。「美人女優投票」ではわずか1票という寂し過ぎる結果でした

 

<第16位>

ダニエラ・ブランキ(イタリア)

/1942年生まれ

007シリーズ最高傑作とも言われる「007ロシアより愛をこめて」(63)で当時最年少のボンドガールを務めたことで有名です。ミス・ユニバース1960年の準優勝者で美貌には折り紙付きです。英語が話せないことでハリウッドでは大成できなかったのが残念です。どちらかというと肉感的な女性の多かったボンドガールに、彼女の知的で端正な美人像が新鮮でした。文句のつけようがない美人で映画公開当時21才というから驚きです。美人の多いボンドガールの中でも断トツのナンバーワンだと思います。007ファン以外にはあまり知られていないせいか「美人女優投票」でも1票のみでした。観たことがない人は是非どうぞ!

 

 

<第15位>

カトリーヌ・ドヌーヴ(フランス)

/1943年生まれ

78才の現在も現役の世界のトップ女優。64年の「シェルブールの雨傘」で一躍有名になり、「ロシュフォールの恋人たち」(64)「幸せはパリで」(69)「哀しみのトリスターナ」(70)、そしてアラン・ドロンとの「リスボン特急」(72)など多数出演。20世紀の映画界で「絶世の美女」と言われた女優が2人います。ひとりがエリザベス・テイラー、もう一人がこのカトリーヌ・ドヌーヴです。エリザベス・テイラーの豪華さに比べ彼女はエレガンス美人。70年代の映画好きにとっては彼女の名前は外せませんね。「美人女優投票」では第6位、30代~40代では第3位にランクインしました。本来ならベスト10に入れるつもりでしたが、いろいろ考えていくうちにこの順位に落ち着きました。このクラスになると好みの問題で差はほとんどありません。強いて言えば出演作の好き嫌いでしょうか

 

<第14位>

マリリン・モンロー(アメリカ)

/1926生まれ

1950年代で最も愛されたセックスシンボルのひとりでファッションアイコンとして現代でも根強い人気の女優。「紳士は金髪がお好き」(53)「七年目の浮気」(55)「お熱いのがお好き」(59)などわずか10年の俳優生活でしたが強烈な印象を残して62年事故死しています。個人的には美人というよりセクシーでチャーミングという方がしっくりきます。美人イコール聡明というようなイメージの真逆のタイプで、美人という括りでは若干マイナスでしょうか。個人的には大好きで、魅力的な女優ということでしたらオードリー・ヘプバーンとならびベスト3に入れます。拙ブログでは映画レビューの他に「愛しのモンロー」というコーナーを作って俳優別に映画レビューしている数少ない女優さんです。「美人女優投票」では11票で惜しくもベスト20からもれております

 

 

<第13位>

スーザン・ヘイワード(アメリカ)

/1917年生まれ

5度のノミネートを経て「私は死にたくない」(58)で念願のアカデミー主演女優賞を獲得し、映画をもじって「私は死んでしまいたい」とスピーチしたのは有名。「キリマンジャロの雪」(52)「悪の花園」(54)「明日泣く」(55)など多数出演。40年代後半のキラ星のごとく美女が揃った中で「ハリウッドNO1美女」とも称されたほどの美貌です。洋画通の亡きオヤジが「食うものを我慢してまで映画館に見に行った」というほどのほれ込みようで、オヤジの推しのひとりでもあります。「美人女優投票」ではわずか2票、同年代のイングリット・バーグマンやヴィヴィアン・リーと並んでも美しさでは決して引けを取っているとは思いませんが映画の印象度の違いでしょうか

 

<第12位>

グウィネス・パルトロウ(アメリカ)

/1972年生まれ

美しさと確かな演技力を兼ね添えた女優。95年の「セブン」でブラピの妻役で注目され、98年の「恋におちたシェイクスピア」でアカデミー主演女優賞を獲得しています。その他「ダイヤルM」(98)「アイアンマン」シリーズなどの話題作に出演しています。2013年には米雑誌「ピープル」で「最も美しい女優ランキング」1位に選出されましたが同時に「最も嫌いな女優ランキング」でも1位になっています。「恋におちたシェイクスピア」の彼女は品の良さと別次元の美しさと感じたのは自分だけでしょうか?無名時代にニコール・キッドマンの「冷たい月を抱く女」で殺人鬼に殺される役でちょっとだけ出てました。「美人女優投票」ではわずか4票で番外にも入っていませんでした。個人的に、この年代の女優さんではシャーリーズ・セロン、エイミー・アダムス、ケイト・ウィンスレット、リブ・タイラー、ペネロペ・クルス等と並んで特出して美しいと思います。「美人女優投票」ではわずか4票とは意外でしたね

 

<第11位>

ジョアンナ・シムカス(カナダ)

/1944年生まれ

なんと言っても、アラン・ドロンとリノ・バンチュラの名作「冒険者たち」(67)です。アラン・ドロンとリノ・ヴァンチュラの二人から愛された愛しのレティシア!活動期間はわずか数年で、彗星のようにあらわれて消えていった伝説の女優です。映画の共演をきっかけにシドニー・ポワチエ(今月亡くなりました)と結婚し76年に32才の若さで女優を引退しています。その美貌に今なお多くのファンがいるのも頷けます(自分もその一人ですが)。「若葉の萌えるころ」「冒険者たち」の彼女のまっすぐな美しさとでも言ったらいいのでしょうか、近寄りがたいスターというより隣に居て欲しいお姉さんというような癒し系美人です。「美人女優投票」では残念ながら番外の7票でした。大好きな70年代に活躍した女優さんはジャクリーン・ビセット、ファラ・フォーセット、ジェニファー・オニール、ドミニク・サンダなど美人が多いのですが、「美人女優投票」では古典美人と現代美人に挟まれちょっとワリを食った印象です

 

 

以上が「ワンダが選ぶ美人女優ベスト11~30」です。次回はいよいよベスト10です!