今日はヒッチコック特集の第3弾!

 

先日、このブログを見てくださっている方から「生涯のベスト10映画を教えてください」との問いでハタと困ってしまいました。邦画、洋画、ジャンル、時代・・・さらに30年前に見た映画を今見ても同じ評価をくだせる自信がありません!ですから、好きな映画という事でジャンル別に10本づつ順不動で挙げさせていただきました。いつかブログで発表できればと考えております

 

この映画はそういう意味で好きがいっぱい詰まった映画の1本です!

 

ヒッチコック映画の中でベストを挙げろと言われても困りますが、好きな映画を5本挙げるとすれば・・・

 

「サイコ」

「めまい」

「裏窓」

「北北西に進路をとれ」

「汚名」

 

次点で「レベッカ」「白い恐怖」「鳥」「見知らぬ乗客」「ダイヤルMを廻せ!」でしょうか?その他にもいい映画はたくさんありますね。自分はヒッチコック作品全51作品中半分にも満たない24本しか観ておりませんから、いつかはコンプリートしたいです!

 

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「北北西に進路をとれ」

1959年

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<メインキャスト>

 

ケイリー・グラント

ヒッチコック作品では「泥棒成金」にも出演してます。ヘプバーンとの「シャレード」が良かったですねえ

エヴァ・マリー・セイント

「いそしぎ」「グラン・プリ」でも有名ですが、個人的にはマーロン・ブランドとの「波止場」が好きです

ジェームズ・メイソン

悪役ぶりがいいです(笑)

 

ちなみに、音楽はもちろんバーナード・ハーマンです


 

ヒッチコックお得意の巻き込まれ型サスペンス!

 

殺人容疑の汚名をかけられ、国際的な陰謀に巻き込まれる1人の男の奮闘を、圧倒的なサスペンスとアクションで畳み掛ける極上のエンタテイメントです。今から56年前の映画で初めて観たのが30年くらい前でしたか・・・。緊張の連続で、まったく飽きさせない映画です!最初観た時は、1/3を過ぎても全体像というか構成がよくわからない印象でした。しかも画像も合成だし、なにより脚本がイマイチに感じました。ただ、この映画は展開重視の映画でね

 

ヒッチコックのセンスを堪能する映画です!

 

わりとこの頃の映画は、こまかなところはいい加減でしたから(笑)だいたいこの「北北西に進路をとれ」という題名自体、ヒッチコックに言わせると「冗談」だそうです。今のスピーディで豪快なアクションを見慣れていると、モノ足りなさは当然ありますが、後のサスペンス映画に大きな影響を与えた先駆的な映画であることに違いありません!


 

主人公が田舎のとうもろこし畑で、複葉機に襲われる有名なシーン!

 

突然の殺人容疑

謎の美女

殺人事件

次々に襲ってくる恐怖

 

そして、見渡すかぎり何もないトウモロコシ畑・・・遠くに見える飛行機・・・

 

観客に恐怖の準備をさせているのです!

 

こういうヒッチコックのサスペンスの技巧がすごいです!今では、当たり前のように使われています。さらに、映像の懲り方と展開が面白いですね。今、こういう映画をリメイクしたとして、技術的にもすごい映画は撮れると思います。ただ、多分つまらないでしょうね~


 

ラスト近くのラシュモア山のモニュメントシーン

 

「生き延びたら、一緒に列車で帰ろう?」

「お誘い?」

「プロポーズさ」

 

おもわずニンマリするシーンです。「裏窓」のジェームズ・スチュワートとグレイス・ケリーと比べ、この映画のケイリー・グラントとエヴァ・マリー・セイントは正反対でちょっとエロティックで濃厚な印象がしますね

 

プレイボーイ、美女、陰謀、アクションと、一説には007シリーズはこの映画を参考にしたとかしないとか。ヒッチコック映画では珍しくスリラー要素よりアクション要素が強すぎてブレた感じはあります

 

ただ、やっぱり好きですよ、この映画!

 

何度観ても飽きないです!