『オッペンハイマー』 ★★★★★★★ (7/10) -受賞作-
『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』 ★★★★★★★ (7/10)
『パスト ライブス/再会』 ★★★★★★★ (7/10)
『関心領域』 ★★★★★★★ (7/10)
『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』 ★★★★★★★ (7/10)
『哀れなるものたち』 ★★★★★★ (6/10)
『落下の解剖学』 ★★★★★★ (6/10)
『アメリカン・フィクション』 ★★★★★★ (6/10)
『バービー』 ★★★★★★ (6/10)
『マエストロ:その音楽と愛と』 ★★★★★★ (6/10)
賞獲りレースは、全世界興行収入で上位を争った『バービー』と『オッペンハイマー』(結果は『バービー』が1位で『オッペンハイマー』は3位、2位は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』)が好調な出だしだったが、『バービー』が失速する中で『哀れなるものたち』が追い上げる展開。しかし蓋を開けてみれば、下馬評通り『オッペンハイマー』の完勝という印象。
受賞作と自分の好みが異なることは珍しくないが、今年は一致。過去10年で言えば、2021年『コーダ あいのうた』、2020年『ノマドランド』、2017年『シェイプ・オブ・ウォーター』が納得の受賞だった。しかし、『オッペンハイマー』はその三作と比較すると自分の中では劣後する。
そして10作のノミネート作が選ばれながらも、全ての作品が水準以上で粒ぞろいだった印象。そして『ホールドオーバーズ』や『パスト ライブス』といった大作ではなくむしろ小品と言える良質の作品が選ばれていた。個人的評価でノミネート作全てが「6」以上という年は調べてみると『シンドラーのリスト』が受賞した1993年以来。しかもその年のノミネート作は5作品だったから充実度は格段に違うと言える。
邦題のセンスのなさは度々指摘しているところだが、今年のノミネート作では『関心領域』『落下の解剖学』という「漢字多めの直訳」の邦題はよい。対して、説明過多のサブタイトル『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』がたまらなく間抜けに感じる。しかもなぜ『ィ』が大きな『イ』ではなく小さな『ィ』なのだろう。それがこの邦題をつけた担当者のこだわりなのだろうか。
過去10年のアカデミー作品賞ノミネート作品