2016年(第89回)アカデミー賞作品賞ノミネート作品 | FLICKS FREAK

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いやぁ、映画って本当にいいもんですね~

 

『ラ・ラ・ランド』 ★★★★★★★★★ (9/10)

『LION~25年目のただいま~』 ★★★★★★★★ (8/10)

『最後の追跡』 ★★★★★★★ (7/10)

『ハクソー・リッジ』 ★★★★★★★ (7/10)

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 ★★★★★★★ (7/10)

『ドリーム』 ★★★★★ (5/10)

『メッセージ』 ★★★★★ (5/10)

『ムーンライト』 ★★★★★ (5/10)  -受賞作-

『フェンス』 ★★★ (3/10) 

 

第89回アカデミー賞授賞式におけるハプニングは過去最大のものに違いない。リアルタイムで観ていた自分も混乱していた。作品賞プレゼンターのフェイ・ダナウェイがそうであったように、自分も『ラ・ラ・ランド』の受賞を確信していたからである。

 

作品賞のプレゼンターはウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイ。『俺たちに明日はない』の50周年を記念してだった(ちなみに『俺たちに明日はない』はノミネートのみ。同年の作品賞は『夜の大捜査線』が受賞)。ベイティは封筒を開けると、読み上げるのをためらっているように見えた。それをダナウェイに見せると、彼女はさも当然というように『ラ・ラ・ランド』の勝利を宣言した。しかし、彼らが手渡されたのは間違った封筒(主演女優賞のエマ・ストーン)であり、実際に作品賞を受賞したのは『ムーンライト』だった。

 

『ラ・ラ・ランド』は過去のミュージカルの名作と比較して、必ずしも楽曲のよさやダンスの優美さに勝っているとは思えないが、ミュージカルにありがちなストーリーは二の次という欠点は見られない。ブロードウェイの焼き直しでないオリジナルのミュージカル作品として近年例をみない大傑作と言えるだろう。

 

対して『ムーンライト』はいい作品だとは思ったものの、めりはりのなさから自分の好みではないと感じられた。この年は『ラ・ラ・ランド』以外にも、良作が目白押しの年。特に、次点の『LION~25年目のただいま~』は例年であれば作品賞のレベルに達していると感じられる。

 

いまだに腑に落ちないのが、この年の作品賞であった。