まぶしくきらめきながら
天空に踊る太陽。
太陽の光を受けながら
力強くどこまでも続いていく
輝く大地。
地平線まで続くひまわり畑の
明るさ、華やかさ、力強さ
今、想像してみることはできますか?
「髪に挿(さ)せば
かくやくと射る 夏の日や
王者の花の
こがねひぐるま」
(与謝野晶子)
(髪にさせば、
夏日の光彩でさぞかし
光り輝くでしょう。
王者の花、ひまわりよ)
「こがねひぐるま」は
平安時代に雅語(がご)の
言葉として和歌などで使われた、
「ひまわり」を上品な言葉で
あらわしたものだそうです。
常に太陽の光を見つめながら
まっすぐに伸びていく
ひまわり
はその姿から、
日本では古くから
向日葵、日回り、黄金日車、日輪草
英語では Sunflower
フランス語では Soleil(太陽)
と呼ばれ、
その学名 Helianthus (ヘリアンサス)も、
ギリシャ語の
「helios(太陽)+ anthos(花)」が語源
となっています。
俗称も学名も、
日本でも、海外でも
現代でも、過去でも
時間も空間も越えて、
常に太陽にちなんだ名で
呼ばれ続け、
太陽という
希望
を見つめながら
天空に向けて
茎を伸ばし、葉を広げ
何ものをも恐れずに
力強く花を咲かせる
その様は確かに
王者の花
と呼ばれるにふさわしいものですよね。
ひまわりはなぜ、
太陽の方角を向き続けるのか・・・
その科学的理由はさておき、
私たち人間も、
この「王者の花」のように、
今、目の前にある現実、
抱えている悩みや不安に負けない
強さを持って、
希望を見つめながら
生きていきたいですよね。
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人生思い通りにいかないもの。
そして世の中は、
明日への不安と、
未知への恐怖にあふれている。
そう思えてならない毎日を
過ごされている方も
多いのではないでしょうか。
だけど、
"We could never learn to be brave and patient, if there were only joy in the world."
「もしもこの世が
楽しいことばかりなら、
私たちは勇気や忍耐なんて
絶対 学べないわ」
(ヘレン・ケラー)
視覚と聴覚の
重複障害者(盲ろう者)
でありながらも
世界各地を歴訪しながら、
障害者の教育・福祉の
発展に尽くした
アメリカの教育家、
社会福祉活動家、
著作家である
彼女の名を知らない方は
あまりいらっしゃらないと思います。
"Although the world is full of suffering, it is full also of the overcoming of it."
「世の中はつらいことで
いっぱいだけど、
それに打ち勝つことにも
満ち溢れているの」
1880年生まれの彼女は
1歳半の時に高熱におかされ
視力と聴力を失い、
話すことすらできなくなります。
発声に関しては本人と
周囲の血のにじむような
努力の結果、
ある程度克服しましたが、
それでも、単に
「つらいこと」
ではすまないような困難を
一生背負いながらも彼女は
その心で、
勇気の声を聞き、
希望の光を見続ける
ことができたのでしょう。
そしてその力で、
多くの困難や試練に打ち勝ちながら
世界中の人たちに
勇気と希望を持って生きること
の大切さと、すばらしさを
伝えていったのでしょう。
"Be of good cheer.
Do not think of today’s failures, but of the success that may come tomorrow."
「元気を出して!
今日の失敗ではなく、
明日訪れるかもしれない
成功について考えましょう」
"We can do anything we want to if we stick to it long enough."
「あきらめないでいたら、
なんだって自分の思い通りに
できるものよ」
そう語った彼女自身も
信じていたのでしょう。
たとえ今日が、
もしかしたら明日も、
その先も、
自分が願った通りの世界ではなかったとしても、
それでも、
未来はきっと素晴らしいものにできる
ということを。
そして、
"Optimism is the faith that leads to achievement.
Nothing can be done without hope and confidence."
「楽観主義でいることが
達成に繋がっていく信条になるの。
希望と自信がなければ
何も成し遂げられないわ」
ということを。
【24歳の頃のヘレン・ケラー】
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つらく長い夜が続いても、
夜は必ず明けて
太陽が東の空にまた輝きます。
空に重く暗く黒い雲が立ち込めて、
土砂降りの雨が降っていても、
その雲の上には、
太陽が輝き、星がまたたいています。
だから
"Never bend your head.
Always hold it high.
Look the world straight in the eye."
「うつむいちゃだめ。
いつも頭を高くあげて、
世の中をその目で
真っ正面から見つめるの」
今、私たちの世界を包む現実が何であれ、
私たちはきらめく太陽の光を
何の不思議もなく、
感じることができます。
私たちを支えてくれている人がいて、
支えてくれているものが
ここにあります。
それは決して
当たり前ではないこと。
そう感謝して、
うつむいているその顔をあげて、
笑顔を作って、
太陽に顔を向けてみましょう。
それができたらあとは、
今自分にできることをしていくのみ、
ベストを尽くすのみ。
"When we do the best that we can, we never know what miracle is wrought in our life, or in the life of another."
「自分のベストを尽くしてみて、
それではじめて
私たちの人生にも、
他の人の人生にも
奇跡は起きる。
それがわかるの」
【ヘレン・ケラーと家庭教師のサリヴァン先生。
二人の半生は「奇跡の人」のタイトルで映画化、舞台化されています】
太陽に向かって、
光を体いっぱいに浴びながら
顔を上げて胸を張って
真っ直ぐに歩いていけば、
影を踏むことはありません。
そうです、
不安も怒りも涙も悲しみも、
胸の中にはもうありません。
そこにあるのは、
「未来は必ず素晴らしいものである」
そう信じられる希望だけです。
"Keep your face to the sunshine and you cannot see the shadows.
It’s what the sunflowers do."
「太陽に顔を向けていて。
そうしたら影は見えないの。
それがひまわりがやっていることよ」
希望という光を見つめながら、
今日を生きて、
輝く未来、
必ずこの手でつかみましょう!!
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太陽の動きにつれて
その方向を追うように花が回ることから
ひまわり
と呼ばれるこの花。
そのメカニズムの理由については
諸説あるようですが、
そのうちの一つは、
ひまわりの茎にある
オーキシンという成長ホルモンに
あるとされるものです。
オーキシンの分泌は、
太陽の光に大きく影響され、
光が当たらない側に多く集まり、
濃度が高くなると
茎が成長し伸びていくそうです。
つまり、
太陽の光が当たっている側より
当たらない側の茎の方が伸びやすく、
そして、
光が当たっていない側の茎が
伸びると、ひまわりの花は
自然に太陽のある方角を向く。
このように太陽に合わせて
花の向きを変えることで、
成長期のひまわりは葉に
効率よく太陽の光を浴びさせて
栄養分を作っている
・・・と言われています。