毎日報道される陰鬱なニュースに
「なんだかな・・・」
と気持ちが暗くなり、
その濁流に押し流されて
毎日を生きてしまっていませんか?
いつ終わるのか全くわからない
漠然とした不安という
向かい風の強風に耐えきれず、
心が折れそうになっていませんか??
今は世界中の誰もが
同じ気持ちを抱えながら
生きているのかもしれませんし、
もちろん私もその一人です。
そんな不安や恐れを
乗り越えていくために、
前だけ見て、
まっすぐに生きていくことのできる、
強さが欲しい!!
人は誰もがそう願い、
だからこそ、
何ものにも負けない
強い体と心を持った、
ヒーロー
に憧れる。
そういうものなのかもしれませんね。
【怪人メデューサを倒し、
ペガサスにまたがって
アンドロメダ姫を海の魔物から救った
ギリシア神話のペルセウス】
そして、
日本の「ヒーロー」の代表と言えば、
現在も新しいストーリーが
作られ続けている、
「仮面ライダー」
と言えるかもしれませんね。
今からおよそ50年前となる
1971年に初めてテレビに登場した
仮面ライダーですが、
実はこの番組は、
撮影時に発生した大事件によって、
テレビでの放送開始前の時点で、
いきなり番組存続の
危機を迎えていたそうです。
・・・それはさておき、
「21世紀は優しさの時代」
そんなふうに言う人もいますが、
「優しさ」や「慈愛」のイメージで
知られる
マザー・テレサも、
ナイチンゲールも、
ただ「優しい」だけの人物だったら、
あれだけの人を助け、
支えるという偉業をなすことは
できなかった・・・
そう思えますし、
実際、
彼女たちが人に見せた
その「優しさ」の裏側には、
信じられないほどの
強さが秘められていた、
そんな話もよく知られていますよね。
というわけで今回は、
「優しくするから、優しくしてね」
そんな弱さの裏返しの
優しさを真っ向から否定して、
まずは、
自分があらゆる困難を
乗り越えていく
強さ
を持った存在であることを
求め続けて生きる、
この人の熱い言葉を
ご紹介していきたいと思います。
背筋がしゃんとする思い、
あなたもきっと
感じられると思います。
(ただし、やけど注意です)
【1971年放映開始当時の仮面ライダー「1号」】
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「『心が折れる』なんて
甘っちょろいことを言うな。
日本で暮らしているだけで
幸せじゃないか。
ボランティアで
世界各国を訪れ、
言葉では
言い表せないほどの
悲惨な現実に
これでもかというほど
接してきた。
生きたくても
生きることができなかった。
村が町が全滅した。
子や親、兄弟を失った。
懸命に生きている国民や
民族が世界には大勢います。
そのことを思うと、
多くの自由があり、
平和で安全な日本にいて、
不平、不満、グチを
並べ立てるとは、
なんと甘いことか」
(藤岡弘、)
俳優の「藤岡弘、」さんは、
(彼の芸名に読点の「、」が
付けられているのは、
「我未だ完成せず」という意味や
昔の武将が一度「、」を打って
決意したことから、
「周囲に流されることなく、
立ち止まって自分を見つめる」
という想いを込めての
ものだそうです)
私と同じ世代の方にとっては、
1971年から1973年にかけて
放送された番組
『仮面ライダー』
の主人公、
本郷猛
役で有名な俳優です。
(記念すべき「仮面ライダー1号」です)
俳優としてだけでなく、
武道家として
自分に厳しく、
自分を常に鍛え
高め続けている人物
としても知られ、
さらには、
世界各地の紛争地帯や
被災地などへの
救援ボランティアとしても
精力的に活動している人物です。
今の日本の状況に
不平、不満、グチを述べたり、
「ああ、もうダメだ~」
なんて言いいながら
気持ちに押し流されることなく、
気持ちをしゃんと立て直して、
今、自分がおかれている状況を
きちんと見きわめて、
その上で感謝することができる。
それもまた生きていく上で必須の
強さであり、
そうすることによって、
今、目の前にある試練に
立ち向かう力が、
自分のこの両手の中に宿る。
確かにそういうものかもしれませんね。
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「嫌なことがあっても
すぱっと切り捨て、
一番しんどいところから
また始める。
一回全てを捨てる。
捨てて自己に勝つ」
向かい合わずにすむものならば、
逃げ切れるものであるならば、
闘う必要は無いと思います。
だけど、
避けることも、逃げ切ることも
できない相手であるなら
闘って勝つのみ!!
「逃げない」
「負けない」
「あきらめない」
そして、勝つ。
そのために、まずは
自分に勝つ。
そんな藤岡さんの
「強さの世界」
の真骨頂のような言葉が
以下のものです。
彼の言葉の中の、
「男」を「人」と読み替えていくと、
見えないウイルスとの戦いの
毎日である今日を生きる
私たち全てに
当てはまるメッセージと
なると思います。
「愛する者を思いやり、
いたわり、
慈しみ、感謝し、
奉仕する。
いいか、
これが『男の約束』だ」
「男よ、
悲惨な現実に目を向けろ。
暴漢相手に
『話せばわかる』
という正論は通用しない。
愛する者を全力で守れ。
自衛せよ。
それが、男の責任だ」
藤岡さんには
無断での修正ですが、
彼の言葉を今回は、
こんなメッセージと思って
受け止めて頂きたいと思います。
「愛する者を思いやり、
いたわり、
慈しみ、感謝し、
奉仕する。
いいか、
これが
『人としての約束』だ」
「人よ、
悲惨な現実に目を向けろ。
暴漢相手に
『話せばわかる』
という正論は通用しない。
愛する者を全力で守れ。
自衛せよ。
それが、
人としての責任だ」
彼の言葉から感じられるもの、
それは
愛する者への
優しさ、思いやり
それは人として、
絶対に持つべきものであり、
そして、その上で
愛する者を支えるために
あるべきものは、
人としての揺るぎない強さ
である。
強くあるために全力を尽くせ。
愛する者をその手で守れ。
そんなメッセージではないでしょうか。
【仮面ライダー1号 本郷猛を演じていた頃の藤岡さん】
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「死ぬまでが青春。
心臓がとまって死ぬまでが
地上の旅であり、冒険なんだ」
私たちの人生は旅のようなもの。
そして
私たちは一人一人が
自分の人生という物語の中の
主人公=ヒーローなのです。
「もう少し、
遠くを見ながら達観しよう。
人生はまだまだあるんだから、
ゆっくり歩いていけばよろしい」
ヒーローの冒険には
困難や葛藤、
不安や敗北といった
試練がつきもの。
だけど、
「試練の今」
だけではなく、
その先を見据えていくからこそ、
「自分はその試練を乗り越えられる」
と信じられる。
そう信じることで、
しっかりと腰を据えて闘うことができ、
勝利をつかむことができる。
試練にある状態の中では、
不可能と思えていたことも
いつの間にか、
可能にすることができる。
そして
「試練を越えていく」
という強い意志と
「逃げない」
「負けない」
「最後の最後まであきらめない」
という心の強さ。
私たち一人一人がそれらを持って、
力を合わせて生きていけば、
今、私たちの目の前にある試練は
必ず乗り越えることができる
そう信じて、
「危機センサーを働かせ、
五感を研ぎ澄まし、
失った野性を取り戻せ!!」
「感動に向かって旅をしろ!」
自分の人生のヒーローは
自分自身!!
ヒーローに憧れるのではなく、
ヒーローを待つのでもなく、
優しさと思いやり、
そして
揺るぎない強さ
を持った、
自分の人生の中の
最強のヒーローでいきましょう!!
強くあれ!!
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自分の力で未来を作れ! / 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の世界
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およそ50年にわたって
制作され続けている
仮面ライダーシリーズの
「原点にして頂点」
といわれる第一作の
「仮面ライダー」
ですが、
当初、
本郷猛役だけでなく
仮面ライダーのコスチュームも着用し、
スーツアクターを兼任していた
藤岡さんは、
その過酷な撮影に、
毎日現場へ向かう際に
恐怖を感じていたそうです。
そして、運命のその日、
下り坂をバイクで
走り下りるシーンで
コーナーを曲がる際、
バイクがスリップし
藤岡さんは全身打撲のうえに
左大腿部の骨が粉砕して
筋肉に刺さる複雑骨折という
重傷を負ってしまいました。
それはまだ番組の
放送開始前の時点であり、
「主演俳優の重傷」
という事態となりましたが、
番組は負傷した藤岡さんに代わる
2号ライダーを登場させたことで
社会現象となるほどの
大ヒット作に一気にブレイク。
その後、
50年続く長寿シリーズの
礎となっていきました。
藤岡さんは当時を振返り
こう言っています。
「現代のCGは凄いよね。
私の、
仮面ライダーの中に入って
スーツアクションから全部やって、
大事故を起こして
生死を彷徨った、
アレはいったい
何だったんだ?」