"Music is my life and my life is music. 

Anyone who does not understand this is not worthy of god."

 

「音楽とは自らの人生であり、

人生は音楽である。

このことを理解できない人は、

神に値しない」

(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)

 

 

神に値するかどうかは

別として、

 

音楽はいいですよね。

 

 

私たちの心を

時に勇気づけ、

時に慰め、

時に好きなだけ悲しみにひたらせ、

時に大いに楽しい気分に

させてくれますからね。

 

 

そこにある

勇壮さも悲しみも歓喜も

そして感動も、

その曲によって様々なものですが、

 

どんな曲にも共通なこと、それは

 

 

その曲を聴いている時には

その曲は永遠に続くように

感じさせながら、

 

実は1楽章ずつ、1小節ずつ

最終楽章の終止符に向かって

確実に進んでいること。

 

だからこそ、

その一瞬一瞬の旋律を

大切に味わっていかなければ

ならないこと。

 

 

それはまた

私たち誰もの人生にも

共通のものですよね。

 

 

さて、

モーツアルトといえば、

きら星の如く存在するあまたの

音楽家たちの中でも、

 

「天才の中の天才」

ということでも有名ですね。

 


彼は4歳の時、

楽器の中で最も演奏技術の習得が

難しいものの一つといわれる

 

バイオリン

 

に関して、

その桁外れな神童ぶりを発揮した

エピソードがあるそうですが、

 

 

それはさておき、

 

モーツアルトのような天才とは違う

私たち一般の人間にとっては、

 

この楽器特有の性質、例えば

 

(1)フレット(音程の仕切り)がないので、

弦のどこをおさえれば

正しい音程となるのかわかりにくい

 

(2)演奏の姿勢が複雑。

バイオリンの持ち方、姿勢、指の置き方等

「あの複雑な姿勢」

で弾くので、演奏しにくく

同じ弦楽器のチェロ等と違い、

弓を真っ直ぐに弾くことすら難しい

 

等により

(上記の他にも

バイオリンの演奏の習得が

困難である理由は

たくさんあるそうです)


 

もちろん個人差はあるものの

 

「10年練習しても中級者」

ということもざらだそうで、

 

正しい音程どころか

「のこぎりか!」

といいたくなるとくらい

 

ギコギコ

 

としか聞こえない不協和音を

発生させる段階を超えるだけで

数年かかってしまうという、


途方もなく(?) 

習得が困難な楽器だそうです。

 

 

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"Life is like playing a violin solo in public and learning the instrument as one goes on."

 

「人生とは、

人前でバイオリンを独奏し、

独奏しながらその楽器を

学んでいくようなものだ」

(サミュエル・バトラー/

19世紀のイギリスの小説家)

 

 

人生を正しく、

何の間違いも失敗も犯すことなく、

完璧に過ごしていけたら・・・

 

人は誰でもそんなふうに

思うものかもしれません。

 

 

だけど、

そんなことは誰にも不可能で

 

本当はどう生きるべきか、

何が正解なのかなんて

わからないまま、

生きていくもの。

 

大勢の人たちに囲まれて

時に迷惑をかけ、

時に笑われたとしても

 

それでも常に前を向いて

自分が出せる最高の音色を

奏でられるよう努力し続け

 

その方法の学びを

重ねていくことが、

 

人生という途方もなく

習得の難しい楽器の

 

よりよい演奏者になる

ただ一つの道。

 

 

確かにそんなものかもしれませんね。

 

 

そしてこの言葉、

「人生」

という大枠でなくても、

 

私たちが

 

何かを習得しよう、

新しいことに挑戦しよう、

 

そう思った時に、

思い出してみると

私たちの背中を

押してくれるような

 

そんな気がしませんか。

 

 

「とにかくやってみよう。

実践の中で

どうやればうまくいくのか

学んでいこう。

人生とはそういうものだから」

 

そんなふうに・・・。

 

 

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"Aim at perfection in everything, 

though in most things it is unattainable; 

however, 

they who aim at it, and persevere, 

will come much nearer to it 

than those whose 

laziness and despondency 

make them give it up as unattainable."

 

「何事も完璧を目指すことだ。

もっともたいていの物事は

完璧の域に達するのは不可能だ。

けれども、

怠惰と失望から

達成不可能であると

あきらめてしまう人たちよりも、

完璧を目指して

やり抜く人たちの方が、

はるかに完璧に近づくだろう」

 

(フィリップ・D・スタンホープ/

18世紀のイギリスの政治家、著述家)

 

 

バイオリンも、人生も、

 

そして

その中で生きていく上での

いくつもの新しい挑戦も、

 

何事も

その道を進んでいくための

 

正しいやり方や回答は

今はわからなくても、

 

やるからには全力を尽くして

最高のものを目指すこと。

やりぬくこと。

 

そのためにはエネルギーも、

挑戦し続ける強い意志も、

失敗や困難に耐える忍耐力も

必要なことだけど、

 

それこそが

いくつもの困難を乗り越え

自分を成功に導いてくれる

唯一の方法。

 

そんな覚悟も

確かに大切かもしれませんね。

 

 

とはいえ、

あまり大上段に

構え続けていると

心も体も疲れるものですよね。

 

そんな時は、

 

"Aim for the moon. 
If you miss, you may hit a star."

「月をねらうんだよ。
もしはずしても、

きっと星にあたるよ」

(W・クレメント・ストーン/

20世紀のアメリカの実業家、著述家)

 

 

小さな目標にしぼったとしても

それでも、

その目標を

きちんと達成することは

厳しいことなのかもしれません。

 

ならばいっそのこと、

できるだけ

大きな目標を立てて

そこに向けて

全力を尽くしていけば、

 

その目標には到達

できなかったとしても

 

少なくとも

何か価値のあるものを

この手につかむことは

できるはず。

 

 

そのくらいに

肩の力を抜いておくことも

大切な心構えであり

 

人生の極意・・・

 

 

そう考えて、

 

「また明日がんばろう」

と気持ちを切替えること。

 

そうすることもまた

正解かもしれませんね。

 

 

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【こちらの記事も是非どうぞ】

天才の仕事術 / モーツァルトの世界【名言集】

 

その矢を放て!思考の現実化への道 / W・クレメント・ストーンの世界 III【名言集】

 

【その他の名言記事へのアクセスは】

ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 271~# 280)

 

 

 

 

 

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「天才の中の天才」

モーツアルトのバイオリンに関する

天才的なエピソードです。

 

 

父親が仲間たちと

弦楽三重奏の練習を

していた時のこと。

 

当時4歳のモーツァルトは
そばでじっとその音色を

聴いていたそうです。


やがて、

「ヴァイオリンのパートを弾かせて欲しい」

と父親に懇願したモーツァルトは

 

バイオリンを渡されると、

譜面通り一切間違えずに

完璧に弾いてしまったそうです。

 

 

ちなみに、

モーツァルトが7歳の時、

フランクフルトで行った演奏を

たまたま聴いた、

作家のゲーテは、

 

「そのレベルは

絵画でのラファエロ、

文学のシェイクスピアに並ぶ

と思った」

 

と後に回想した・・・

 

そんなエピソードも

残っているそうです。

 

 

【こんなふうにバイオリンが弾けたらいいですよね】