何をするにしても、
負けるよりは勝つ方がいい。
失敗するよりは成功した方がいい。
そういうものですよね。
それでは、
「絶対に勝ちたい!」
「何が何でも成功する!」
そういう思いが強ければ強いほど
大切にしなければいけない
教訓とはなんでしょう・・・?
もちろん、その答は
人により、あるいは、その状況により
無数にあるかもしれませんが、
誰にでも、そして、どんな状況にでも
共通するであろう教訓の一つは
「敵を知り己を知れば百戦危うからず」
ということではないでしょうか?
これは、恐らくみなさんも聞いたことが
ある言葉ですよね。
この言葉、
中国古代・春秋時代の武将であり
軍事思想家である
孫武
が遺した兵法書
『孫子』
の中で述べられている言葉で、
原文は以下のようなものです;
知彼知己者、百战不殆。
(日本語訳)
彼を知り己れを知れば、
百戦して殆う(あやう)からず。
実はこの言葉、
さらに続きがあるのですが、
それはさておき、
この言葉、現代人の私たちに
当てはめてみたら、
「自分が何かの世界で
勝利を収めたいと思った時、
何かの分野で成功を
おさめたいと思った時、
その世界や分野のことを
徹底的に調べること、
それに加えて、
今の自分がどのような
状態であるのかを、
冷静に客観的に見つめること。
それこそが
勝利をつかむため、
成功を手に入れるための
大切な教訓である」
そう言えますよね。
/////////
さて、
彼を知り、
己れを知ったとして・・・。
次にやるべきことは、
「戦略」と「戦術」をたてて
行動に移ること
ではないでしょうか。
一般的には特定の目的を達成するために、
長期的視野と複合思考で
力や資源を総合的に運用する
技術・応用科学
作戦・戦闘において任務達成のために
部隊・物資を効果的に
配置・移動して
戦闘力を運用する術
とWikipediaでは
説明されていますが、
今回は、
陸上競技・十種競技の
元日本チャンピオンで、
タレントとして活動する
「百獣の王」
武井壮
の描く、
芸能界で、そして人生で
成功者となるための
戦略と戦術に関する
言葉をご紹介していきます。
///////////
【彼(芸能界)を知る】
「テレビに出るためには
どんな能力を磨けばいいかを
徹底的に研究することから
始めました。
テレビ欄を見て
番組のジャンルをカウントし、
どんなタレントが
求められているのか、
あの番組に出るためには
どんなトークができればいいのかを
分析していったのです」
(武井壮)
アスリートとしても
優秀な成績を残していた彼は
「それだけでは食べていけない」
と悟り芸能界への転身を試みました。
そして、
芸能界を単なる憧れの場所としてでなく、
そこがどういう場所で、
今の自分がどんな存在で、
何をしていけば
自分はそこで生きていけるのか、
それを分析し、己を知り
戦略を立てていったのです。
【彼を知る→己れを知る→戦略】
「芸能界は
超一流のスペシャリストたちが
しのぎを削る場所。
人気者たちは、
演技やお笑い、音楽など、
何かしらの一芸に秀でた
プロばかり。
何の専門分野も持たず、
30歳から芸能の道へ進んだ自分が
芸能界で生き残り、
彼らと同じ画面に収まっても
失礼がないようにするためには、
『選ばれる要素をたくさん持っておく』
ことしかない。
総合点で勝負する。
考え抜いた結果、
もうこれが唯一の答えだと
確信しました」
「彼らが専門家としての知識を
狭く高く積み上げているのだとしたら、
その高さ以上横に幅広く、
彼らに負けないくらい
語れるものを増やしていく。
ただのゼネラリストではなく、
『超』がつく
『スーパーゼネラリスト』
であり続けることこそが、
僕が芸能界で
求められ続けるための
戦略
でした」
芸能界は、
私たちが生きている世界とは
常識そのものからが違う
特殊な世界かもしれません。
だけど、
私たちもこのくらい、
冷静に、そして的確に
自分の進む世界を分析して、
自分の進む方向性を
決めていけば
「百戦危うからず」の
「百獣の王」
となれる。
そんな気がしますよね。
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さて、
その戦略をかなえるために
彼がしていること、
その戦術の一つが
彼の「生き方」だと思います。
「お仕事たくさん頂いていて
朝から晩までお仕事
詰まっているんですけども、
それでも必ず終わった後に
1時間トレーニングをする。
自分が今持ってない能力を磨いて、
昨日の僕よりも今日の僕が
成長してあげるようにする。
それと今僕が全く知らないこと、
例えばニュースで
初めて聞いたニュース、
それを1時間必ず勉強する、
調べるということを、
この2時間だけ、
どんなに遅くて時間がなくても
自分にプレゼントして
あげるようにしているんですね」
さらに彼は言います。
「新しい知識を調べる
1時間の最後には
『アウトプット』も
必ずセットでやっています。
自らトーク番組の
司会者になりきって、
自分に話を振り、それに答える。
落語のように一人二役でする
自主トレです」
「僕が司会者の振りに
すぐに反応したり、
あまり言い淀むことが
なかったりするのは、
こうして常にアウトプットの
練習をしているから。
トークに関しては、一切
『瞬発力』で勝負していません。
スラスラ話せているとしたら、
その準備の賜物です。
大体の質問はもう、
僕自身が僕に投げかけて
答えてきた質問ばかりなんです」
彼が様々なバラエティー番組で
披露するコメントの面白さ、
とっさの機転というのは、
こういう日頃の地味な努力の
成果だったわけです。
実際彼の睡眠時間は
1日平均45分といわれています。
(Wikipediaより)
言うは易し、行うは難し。
それは誰にでもできることではないですよね。
そして
誰にでもできることではないこと
をやるから、
不可能が可能になり、
目標が達成されていく。
夢が実現していく。
そういうものかもしれませんね。
///////////
分析と戦略/戦術立案のための
冷静で的確な思考の先の
最後に必要なもの。
それは、
自分の成功を信じて前進し続けていく力
ではないでしょうか。
といわけで、
今回は最後に、
「武井壮のヤル気になる言葉集」
をお届けします。
ここまでのお話を読んで頂けば、
これらの言葉は、
単なるお調子者や、
勘違い人間の妄言ではないと
わかって頂けると思います。
是非味わってみて下さい。
(注記:以下の表記の中の「。」の数は
武井壮さんのTwitterでの表現に
基づいたものです)
「誰かが言った
『それは難しいよ』
は一切気にしねえ。。
だってそいつは
オレじゃねえ。。
判断基準はいつだって
オレができる
と思うかどうかしかねえ。。」
「『できる。。』
そう信じて進む事より
大事なことなんてねえ。。
『ムリだよ。。』
そんな言葉を
100万回聞いたけど。。
オレのチカラは
オレにしか分からねえ。。
オレのやりてえことは
オレにしか分からねえ。。
だから死ぬまで
やってやろうと思うぜ。。。」
「オレならできる。。
そう思ってやって来た事が
全部今のオレにできる事だ。。。
できない。。
そう思って
手に入ったものなんか
何一つねえ。。」
「人が言った事は
気にするくせに、
自分の心の中の
『〜したい』
って本当の気持ちは
無視すんだよなあ。
心は生きてんだからよ。
無視したら拗ねて
本当の事
言わなくなっちまうのさ。
そしたら
本当にやりたい事
いつかわかんなくなっちまう。
どこかの誰かの言葉より
胸の中の
本当の言葉を聞いて
生きようっと。。」
「たいしたことじゃねえんだよ。。
どんなにつまんなくても
身体しんどくても、毎日
鍛えたり学んだりする時間を
自分にプレゼントするんだわ。。
仕事も生活も
うまくいかなくても
必ず成長していくように。。
誰かと比べるより先に
昨日の自分を
今日越えられるように。。
それがオレの勝負、
今日もギリ勝てた笑!」
いかがだったでしょうか。
これらの武井語録を
「芸能界で成功する」
ためだけの言葉としてではなく、
目標達成に対する強い思いと、
そのための綿密な戦略と戦術に基づく、
自分自身を奮い立たせるための言葉
ととらえたら、
それは、
私たちもその気になれば、
自分自身に向けて言える
言葉でもありますよね。
そして、
最後は生きる力です!
私たちも元気を出して、
「百獣の王」
になったつもりで
胸をはって前進していきましょう!!
(注記:今回の記事は2019年5月28日に投稿した内容を
加筆/修正して再投稿したものです)
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ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 241~# 250)
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「彼を知り己れを知れば、
百戦して殆う(あやう)からず」
その続きの言葉は
以下のようなものだそうです。
不知彼而知己、一勝一負。
不知彼不知己、毎戰必殆。
(日本語訳)
自分のことはよくわかっていても
敵について知らなければ
勝ったり負けたりする。
自分のことも
敵のことも知らなければ、
戦うたびに必ず危険に
さらされるだろう
あの武田信玄や
フランスのナポレオンも
愛読したと言われる孫子の兵法。
その英知、
私たちも取り入れていきたいですね。