人との出会い、

人との縁・・・

 

大事にしたいですよね。

 

 

「一期一会」

という言葉があります。

 

千利休の言葉とされるこの言葉、

元々は、

 

 

「茶会に臨む際には、

『その機会は

二度と繰り返されることのない、

一生に一度の出会いである』

ということを心得て、

亭主・客ともに互いに

誠意を尽くす」

 

 

という心構えを

意味するものだそうですが、

 

現在では茶会の場

以外の場面でも広く適用して

使われていますね。

 

 

それでは実際のところ、

人と人が出会う確率は、

 

一体どのくらいのもの

なのでしょうか?

 

 

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前回の記事で

(贈る言葉・・・ / 「3年B組金八先生」の世界)、

 

恩師とは、

 

暗く荒れた海を航海していく船に、

その行くべき先を示す灯台のよう・・・

 

と表現しましたが、

 

 

灯台は海を行く船たちに

 

「戻ることのできる場所」

 

を示してくれるものでもありますよね。

 

 

そして、

そういう意味でもまた、

 

あなたの心の中にいる

 

「恩師」

 

は灯台と同じようなもの

なのかもしれませんね。

 

 

・・・というわけで、

 

今回も

「3年B組金八先生」

 

の中での金八先生の言葉を

ご紹介していきたいと思います。

 

 

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日頃、人生という厳しい道を

まっすぐに全力で歩いていても、

 

疲れてしまう時、

 

どんなにがんばっても

力が出なくなる時、

 

道に迷ってしまう時、

 

きっと誰にでもありますよね。

 

 

そんな時、

 

「自分には帰る場所がある。

 

「自分のことを

心から思ってくれている人が

そこにいる」

 

そう思えたら、

 

きっとまた、

力がわいてくるのではないでしょうか。

 


それは、

 

「問題が起こったって

いいじゃありませんか。

 

彼らはまだ未熟なんです。

だから間違うんです。

 

間違ったら繰り返し

それは間違いだと教えてやる。

それが教育なんです」

(ドラマ「3年B組金八先生」 / 坂本金八)

 

 

そう言って、

 

人としての正しい生き方を

教えてくれた、

 

他人なのに、

自分のことを心から思ってくれた、

 

そして、

 

今も自分を心から

応援してくれている

 

 

「恩師」と呼べる先生

 

のもとでも、

いいのかもしれませんね。

 

 

そして、

 

その恩師が。

こんなふうに言ってくれる人だったら、

 

その場所に帰ることができる人は、

きっととても幸せですね。

 

 

「もし君たちが、
その旅の途中で道に迷ったら、

 

どうか、

私をふり返ってください。

 

私はねぇ、

この荒川のほとり、

桜中学のこの教室に

ずうーっといます。

 

そして、

次の目標が見つかったら、
また私に背を向けて、

 

どうぞ、

その目標を目指して、

懸命に歩いて下さい」

 

 

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【金八先生 / 第2シリーズ】

いじめや非行、校内暴力が

壮絶に描かれた問題作でした。

 

 

他校から金八先生の勤める学校に

強制的に転校させられてきた

 

手のつけられない不良少年、

 

加藤優。

 

 

彼はそこにいるだけで、

自分のみならず他人まで腐らせていく、

「腐ったみかん」

と評されていました。

 


学校から、そして社会から

排除されそうになる優を救うため、

 

金八先生は、

他の教師や保護者たちの前で



「我々はみかんや機械を

作ってるんじゃないんです。
我々は毎日、

人間を作ってるんです !
人間の触れ合いの中で

我々は生きてるんです!」


と主張して体を張って彼を守り抜きました。



優をまっすぐな人間に戻すために、


彼を信じ、最後まであきらめず

全身全霊をもって導いた金八先生。

 

 

優にとっての金八先生との出会いは

まさに一期一会のものでした。

 

 

「優勝の優でまさる。

それを『やさしい』とも読むんだ。

いい名前だなあ。

 

昔さあ俺の先生が

教えてくれたんだ。

 

人の悲しみが

分かってやれる人間が

人より勝っている。

そしてそういう人間は

必ず優しい人間なんだと。

 

いい名前、

大事にしていけ」

 

 

優しく語る金八先生に

徐々に心を開いていく優の姿と

 

その結末・・・。

 

 

平均視聴率26.3%という

シリーズ歴代最高の数字を記録した

シリーズでした。

 

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【人として】

1980年11月にリリースされた

金八先生第2シリーズの主題曲です。

 

「私は悲しみ繰り返す

そうだ 人なんだ。

 

人として人と出会い

人として人に迷い

人として人に傷つき

人として人と別れて

 

それでも人しか愛せない」

(海援隊/「人として」より)

 

 

思い入れのある方も、

ちゃんと聴いたことはない方も、

 

是非聴いてみて下さい。

 

(海援隊 「人として」)

動画の画面上では卒業式での加藤優の答辞が紹介されています。

 

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【こちらの記事も是非どうぞ】
贈る言葉・・・ / 「3年B組金八先生」の世界

 

【その他の名言記事へのアクセスは】

ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 211~# 220)

 

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人と人が出会う確率・・・。

 

こちらのサイトの情報によると

人生80年として

人が一生に出会う人の数は、

 

何らかの接点を持つ人 30,000人
同じ学校や職場、近所の人  3,000人
親しく会話を持つ人 300人
友人と呼べる人 30人
親友と呼べる人 3人

 

程度だそうで、

 

(あくまでも統計なので、

実際には人によってその数は

まちまちだと思いますが)

 

「世界人口白書2021」によると、

世界の総人口は78億7500万人

ということから、

 

「人類」の規模で見た場合の、

特定のその人に出会う確率は、

 

 

何らかの接点を持つ

→約 26万分の1


同じ学校や職場、近所となる

→約 263万分の1


親しく会話を持つ

→約 2625万分の1


友人となる

→約 2億6250万分の1


親友となる

→約 26億分の1

 

となります。

 

 

私たちが出会っていく人たちは、

必ずしも素晴らしい人ばかりとは

限りませんが、

 

 

素晴らしい人と出会えた時には、

 

それは、

砂漠でダイヤモンドのかけらを拾うくらいの、

天文学的な確率での出会いだった・・・

 

 

そう実感し、

 

「一期一会」

 

の精神をもって、

 

その出会いに感謝し、

その縁を大切にしていきたいですね。

 

 

(注記)

この記事は2019年3月16日に公開した記事を

加筆/修正したものです。