人との出会い、
人との縁・・・
大事にしたいですよね。
「一期一会」
という言葉があります。
千利休の言葉とされるこの言葉、
元々は、
「茶会に臨む際には、
『その機会は
二度と繰り返されることのない、
一生に一度の出会いである』
ということを心得て、
亭主・客ともに互いに
誠意を尽くす」
という心構えを
意味するものだそうですが、
現在では茶会の場
以外の場面でも広く適用して
使われていますね。
それでは実際のところ、
人と人が出会う確率は、
一体どのくらいのもの
なのでしょうか?
//////////
前回の記事で
恩師とは、
暗く荒れた海を航海していく船に、
その行くべき先を示す灯台のよう・・・
と表現しましたが、
灯台は海を行く船たちに
「戻ることのできる場所」
を示してくれるものでもありますよね。
そして、
そういう意味でもまた、
あなたの心の中にいる
「恩師」
は灯台と同じようなもの
なのかもしれませんね。
・・・というわけで、
今回も
「3年B組金八先生」
の中での金八先生の言葉を
ご紹介していきたいと思います。
/////////
日頃、人生という厳しい道を
まっすぐに全力で歩いていても、
疲れてしまう時、
どんなにがんばっても
力が出なくなる時、
道に迷ってしまう時、
きっと誰にでもありますよね。
そんな時、
「自分には帰る場所がある。
「自分のことを
心から思ってくれている人が
そこにいる」
そう思えたら、
きっとまた、
力がわいてくるのではないでしょうか。
それは、
「問題が起こったって
いいじゃありませんか。
彼らはまだ未熟なんです。
だから間違うんです。
間違ったら繰り返し
それは間違いだと教えてやる。
それが教育なんです」
(ドラマ「3年B組金八先生」 / 坂本金八)
そう言って、
人としての正しい生き方を
教えてくれた、
他人なのに、
自分のことを心から思ってくれた、
そして、
今も自分を心から
応援してくれている
「恩師」と呼べる先生
のもとでも、
いいのかもしれませんね。
そして、
その恩師が。
こんなふうに言ってくれる人だったら、
その場所に帰ることができる人は、
きっととても幸せですね。
「もし君たちが、
その旅の途中で道に迷ったら、
どうか、
私をふり返ってください。
私はねぇ、
この荒川のほとり、
桜中学のこの教室に
ずうーっといます。
そして、
次の目標が見つかったら、
また私に背を向けて、
どうぞ、
その目標を目指して、
懸命に歩いて下さい」
///////////////
【金八先生 / 第2シリーズ】
いじめや非行、校内暴力が
壮絶に描かれた問題作でした。
他校から金八先生の勤める学校に
強制的に転校させられてきた
手のつけられない不良少年、
加藤優。
彼はそこにいるだけで、
自分のみならず他人まで腐らせていく、
「腐ったみかん」
と評されていました。
学校から、そして社会から
排除されそうになる優を救うため、
金八先生は、
他の教師や保護者たちの前で
「我々はみかんや機械を
作ってるんじゃないんです。
我々は毎日、
人間を作ってるんです !
人間の触れ合いの中で
我々は生きてるんです!」
と主張して体を張って彼を守り抜きました。
優をまっすぐな人間に戻すために、
彼を信じ、最後まであきらめず
全身全霊をもって導いた金八先生。
優にとっての金八先生との出会いは
まさに一期一会のものでした。
「優勝の優でまさる。
それを『やさしい』とも読むんだ。
いい名前だなあ。
昔さあ俺の先生が
教えてくれたんだ。
人の悲しみが
分かってやれる人間が
人より勝っている。
そしてそういう人間は
必ず優しい人間なんだと。
いい名前、
大事にしていけ」
優しく語る金八先生に
徐々に心を開いていく優の姿と
その結末・・・。
平均視聴率26.3%という
シリーズ歴代最高の数字を記録した
シリーズでした。
//////////
【人として】
1980年11月にリリースされた
金八先生第2シリーズの主題曲です。
「私は悲しみ繰り返す
そうだ 人なんだ。
人として人と出会い
人として人に迷い
人として人に傷つき
人として人と別れて
それでも人しか愛せない」
(海援隊/「人として」より)
思い入れのある方も、
ちゃんと聴いたことはない方も、
是非聴いてみて下さい。
(海援隊 「人として」)
動画の画面上では卒業式での加藤優の答辞が紹介されています。
/////////////
【こちらの記事も是非どうぞ】
贈る言葉・・・ / 「3年B組金八先生」の世界
【その他の名言記事へのアクセスは】
ここからアクセス!/過去の名言集記事 (# 211~# 220)
/////////////
人と人が出会う確率・・・。
こちらのサイトの情報によると
人生80年として
人が一生に出会う人の数は、
何らかの接点を持つ人 30,000人
同じ学校や職場、近所の人 3,000人
親しく会話を持つ人 300人
友人と呼べる人 30人
親友と呼べる人 3人
程度だそうで、
(あくまでも統計なので、
実際には人によってその数は
まちまちだと思いますが)
「世界人口白書2021」によると、
世界の総人口は78億7500万人
ということから、
「人類」の規模で見た場合の、
特定のその人に出会う確率は、
何らかの接点を持つ
→約 26万分の1
同じ学校や職場、近所となる
→約 263万分の1
親しく会話を持つ
→約 2625万分の1
友人となる
→約 2億6250万分の1
親友となる
→約 26億分の1
となります。
私たちが出会っていく人たちは、
必ずしも素晴らしい人ばかりとは
限りませんが、
素晴らしい人と出会えた時には、
それは、
砂漠でダイヤモンドのかけらを拾うくらいの、
天文学的な確率での出会いだった・・・
そう実感し、
「一期一会」
の精神をもって、
その出会いに感謝し、
その縁を大切にしていきたいですね。
(注記)
この記事は2019年3月16日に公開した記事を
加筆/修正したものです。