吉備路残照△古代ロマン

吉備路残照△古代ロマン

吉備路自転車道を回って以来すっかり古代吉備国の残り香に取り憑かれました。
歴史と神話が絡み合っているから多くの遺蹟の故事来歴が謎に包まれています。
鬼ノ城・温羅伝説・鳴釜神事等の謎に新しい解釈を加えていけるので楽しみです。

源氏物語

 

39帖夕霧

 

源氏50 紫の上42 落葉の宮(女二の宮)26

夕霧29 雲井の雁31 秋好中宮41 一条御息所

朱雀院53  致仕大臣(頭中将)52

 

 

紫式部近江百景一部

三代目歌川広重 

八月十五日の夜、

石山寺の欄干から琵琶湖の湖面

照り映える名月を眺めいた紫式部

の脳裏に一つの物語の構想が浮かんだ。

先ほど写経した『大般若経』の裏に書き留める。 

 

「今宵は十五夜なりけりと思し出でて殿上の御遊恋ひしく--」

 

流謫の主人公が宮中での生活を回想する場面。 

この一節は、

源氏が須磨に下っていたある満月の夜、宮中で

管絃の遊びを懐古する場面として《須磨》に記された。

この伝承に従えば、

『源氏物語』は第1帖《桐壺》では

なく第12帖《須磨》から書き起こされた。

 

 

 

 

 

夕霧は居ずまいを正すと、女房を通して落葉の宮に訴えた。

 

「私が長年、御息所のご病気を我がことのように心配しておりますのは何のためでしょうか。

まことに畏れ多いことですが、御息所がお元気になられることが宮のためにも良いことであり必要なことと思うからでございます。

それなのに御息所のご病気のみを心配してお見舞いに参上していたとお思いになられていたとは--」

 

女房は、落葉の宮に伝えた。

 

「夕霧の君のおっしゃる通りでございます

 

 

 

 

 

夕日が沈むにつれて、空に趣きの深い霧が立ちこめた。

 

山の陰がほの暗くなり、ひぐらしが頻りに鳴いている。

 

垣根の風に揺れている撫子の花の色が美しい。

 

庭先の花々が咲き乱れている辺りから、遣水の音が涼しげに聞こえてきた。

 

山から吹き下ろす風が心に沁みるようにもの寂しく、松風の音が深い木立の奥から響いてくる。

 

*不断経を読む僧の交替の時刻になり、合図の鐘を打ち鳴らすと、座を立つ僧と引き継ぐ僧の声が一つになって誠に尊く聞こえてきた。

不断経

①毎日、絶え間なく経を読むこと。

②死者の冥福追善などのために一定期間、

昼夜間断なく大般若経や法華経などを読み上げること。

 

 

 

 

 

 

 

名作映画案内91

原題*Une vie 女の一生

2016年フランス公開

原作*ギイ・ド・モーパッサンが1883年に発表

監督*ステファヌ・ブリゼ

主演*ジュディット・シュムラ/ジャンヌ

スワン・アルロー/ジュリアン

ジャンヌは男爵家の一人娘として生まれ、

17歳まで厳しい修道院で暮らしてきた。

親の決めた子爵のジュリアンと結婚、

幸わせな人生を送るはずだった。

しかし、

乳姉妹の女中・ロザリの妊娠が発覚。

相手は何と夫のジュリアンだった。

ジュリアンの度重なる浮気。

母の死と息子の裏切り。

ジャンヌの人生には数々の困難が--。

119分

『女の一生』は5回、映画化されています。

ちなみに『源氏物語』はアニメ等

どこまで含めるか数え方によりますが

7回以上、映画化されています。