公務員の教科書 vol.19 問いかける技術/エドガー・H・シャイン | 公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

仕事も家族・友人との私事も楽しみながら、魂を燃やして挑む“志事”で社会を変えていきたい! 地方公務員として働きながら、NPO活動、講演、執筆、ワークショップデザイナーなどに取り組む“公務員ポートフォリオワーカー”として活動しています。

 

 

 

 

公務員の教科書 第19弾はこちら。

 

 

 

 

 

『問いかける技術』

 

 

 

 

 

エドガー・H・シャイン先生の『人を助けるとはどういうことか』に続く『問いかけ』についての著書です。

 

右矢印 公務員の教科書 vol.18 人を助けるとはどういうことか/エドガー・H・シャイン

 

 

 

前著『人を助けるとはどういうことか』で支援のあり方として最も大切な態度・技術として示されていたのが「控えめな問いかけ」(Humble Inquiry)。

 

このHumble Inquiryの部分を更にグーッと掘り下げて学べるのが本著『問いかける技術』です。

ちなみに、Humble Inquiryは前著での「控えめな問いかけ」から「謙虚な問いかけ」と訳し直されています。

 

 

 

 

 

私自身、公務員としても家庭人としても、そして活動家としても、「助けにならない助け」をされることも、してしまうことも残念ながら多い毎日。

 

何故、私たちは「助けにならない助け」をしてしまうのか。

 

 

それは支援する相手のことも、自分のことも知らないために起こってしまいます。知らないために、何が求められているのか、どんな風に力になれるのかを知りもしないのに、うかつに手を差し伸べているんです。

 

 

 

もっと、知りたい。知らなければならない。

 

 

 

そうでなければ、人を支援するということがそもそも成り立たない。

 

 

 

では、どうやって知るのか。

 

 

 

その本質にあるのが『謙虚な問いかけ』です。

 

 

謙虚な問いかけというのは、問うことで情報を得て、知るべきことを知るという単純な問いかけではありません。

 

それは、相手を知る、自分をさらすことで互いの関係性を構築するためのステップです。本当に知りたいことを知るのは、その関係性が構築されて、相互に内側をさらせるようになってから。

 

関係性構築のために、問いかけ、一段低い場所(ワン・ダウン)に位置取り、相手にイニシアティブを明け渡すことから始まるという考え方。

 

 

 

私たちがこれまで仕事や人間関係で重要だといわれてきた「話す」「伝える」「プレゼンテーション」「ロジック」という少し前時代的なものから、時代が移り「聴く」「傾聴」「コーチング」といった今の時代に注目されている態度や技術がありますが、「謙虚な問いかけ」はその次の位置にある態度であり技術として位置づけられるのかもしれません。

 

 

「話す」から「聴く」に移り、

いよいよ次の時代は

「謙虚な問いかけ」へ。

 

 

 

 

 

多様な価値観の人々と協働し、相互依存によって何かに取り組んでいくことが増えるこれからの社会で、多様性の中で価値観を調整し、腹のうちを見せ合いながらチームとなるために、この『謙虚な問いかけ』は欠かせません。

職場以外で様々な活動に関わらせていただいている立場としても、そこは本著を読んで確信しています。

 

 

 

“問い”により課題を見出し

“問い”によりチームが一つになり

“問い”により誰かの支援が実現する

 

 

 

 

公務員として仕事をしていて、例えば住民説明会など市民の皆さんとのコミュニケーションも、

 

これまでなら

 

「何か質問はありますか?」

 

でしたが、これからは

 

「こちらからも質問をさせていただいてもよろしいですか?」

 

ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問いかける技術――確かな人間関係と優れた組織をつくる

 

 

人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★公務員の教科書 バックナンバー★★★

 

番外  次は「問いかける技術」/エドガー・H・シャイン

vol.18 人を助けるとはどういうことか/エドガー・H・シャイン

vol.17  革命のファンファーレ/西野亮廣

vol.16  多動力/堀江貴文

番外  場づくりに使うこの2冊
vol.15  場づくりの教科書/長田英史
vol.14  魂の退社/稲垣えみ子
vol.13  稼ぐまちが地方を変える/木下斉著
vol.12  新しい道徳/北野武著
vol.11  読んだら忘れない読書術/樺沢紫苑著
vol.10  人事よ、ススメ!/中原淳編著
vol.9   アイスブレイク入門/今村光章著
vol.8   それでも社長になりました!/日本経済新聞社編
vol.7   働く人のためのキャリア・デザイン/金井壽宏
vol.6   自分らしいキャリアのつくり方/高橋俊介
vol.5   7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー
vol.4   KP法 シンプルに伝える紙芝居プレゼンテーション/川嶋直
vol.3   35歳の教科書/藤原和博
vol.2   人を動かす/D・カーネギー
vol.1   京セラフィロソフィ/稲盛和夫

 

 

 

宝石赤現在募集中の企画宝石赤

 

クリップ2人目読書会【随時募集中】

 

★対象図書

(1) 『LIFE SHIFT』(著:リンダ・グラットン他)

(2) 『場づくりの教科書』(著:長田英史)

(3) 『人を助けるとはどういうことか』(著:エドガー・H・シャイン)

(4)『問いかける技術』(著:エドガー・H・シャイン)

(5) 『7つの習慣』(著:スティーブン・R・コヴィー)

※リンクは私がこのブログでそれぞれの本を紹介したときの記事です。

※※『問いかける技術』を追加しましたにひひ

 

1 読書会をやってみたい本を対象図書の中から選び、私あてに連絡(SNSやブログのメッセージなど)ください。

 

2 私から返信するので、場所と日程※を調整しましょう。

 

3 場所と日程が仮決定したら、私が読書会の公開イベントとして告知し、他の参加者を募集します。

 

4 公開イベントへの参加申込が2名程度いれば(参加者が全員で4名程度いれば)実施。最初に連絡をいただいた方と私の2名しか参加者がいない場合は、日程等を再調整、または中止とします。

 

※2.で調整する日程は、ご連絡いただいた時点から概ね1ヵ月後になります。また場所については、基本は都内か埼玉ですが、それ以外も可能な限り調整しますのでご相談ください。

 

詳しくはこちらのブログをご覧ください

右矢印読書会の2人目になりませんか?

 

 

 

クリップ公務員おしゃべりカフェ【月イチ企画】

 

【日時】3月14日(水)19時~21時

【場所】池袋駅または新宿駅周辺のカフェ

【参加費】飲食費実費

【参加方法】

1公務員キャリアデザインスタジオにメール(k.careerdesign☆gmail.com ←☆を@に置き換えてください)で氏名参加者区分(公務員志望者・内定者 か 現役公務員 か)と「●月●日来店希望」と伝える。

 

2メールで「公務員おしゃべりカフェ」が開店する会場(リアル店舗のカフェ)の情報が届く。(※迷惑メールのフィルター設定にご注意ください)
 

3「公務員おしゃべりカフェ」が開店する会場(リアル店舗のカフェ)に行って参加している公務員と好きなことをしゃべる。
 

↑来店方法はこれだけ。

 

皆さんのご来店をお待ちしています!

 

参考に2月の回のご案内ブログがこちら

右矢印【2月14日】マスターは誰だ!?@公務員おしゃべりカフェ