ビジネス書を、公務員目線でご紹介する「公務員に効くビジネス書」。
第11弾は、 「読んだら忘れない読書術」(樺沢紫苑著)
読んだら忘れない読書術(樺沢紫苑著)
突然ですが、皆さんは
ご自分の仕事の型
ってお持ちですか?
朝出勤したらコーヒー飲んでメールチェックするとか、仕事の会話は一定のルールでノートに書き留めるとか、メールは振り分けルールでフォルダに分けるとか、タスクは優先度と緊急度の高いものが目に付くところに上がってくるとか・・・。
「型」というと分かりにくければ、パターンといってもいいかもしれません。
運動するときは?
服を選ぶときは?
子どもと遊ぶときは?
本を読むときは?
ご自分の読書の型
ってお持ちですか?
今回ご紹介する『読んだら忘れない読書術』は、自分の読書の型を見直すのにちょうどいい一冊です。
ちなみに私の読書の型は、
1.読む本の外装(カバー)は全てはずす
2.しおりを使う
3.気になった箇所はドッグイヤーをして赤線を引く
4.読み終えたら赤線を引いたところを読み返す
5.ブログやフェイスブックで感想などを共有する
という感じです。
実は、この『読んだら忘れない読書術』でも、「線を引いて本を汚す(マーカー読書術)」「SNSなどで発信する(ソーシャル読書術)」といったことが読書術としてかかれています。
記憶に残す読み方としてこの線を引いて本を汚す読み方を、本書では以下のように表現しています。
高校時代の教科書や参考書にラインも引かず、書き込みもせず、「買ったばかりのキレイな状態」を保ちながら、その内容を暗記することができますか?(第3章 P100)
確かに、本当に頭に入れようとすると線を引いたり書き込みをしたくなりますし、高校時代を思い出すと、勉強ができる人の問題集や参考書は汚かった気が・・・。
もちろん、インプットとしての読書術ということでのお話で、娯楽として読む場合には、必ずしも当てはまらないと思います。
本書にいくつか書いてある読書術の中で、厳密に言うと「術」ではありませんが、私が取り入れることに決めて、早速実行したことが2つあります。
一つが、電車の中でSNSを見るのではなく、読書をする。
もう一つが、電子書籍の導入です。
どちらも、早速読書量の増加に貢献する「術」として活用しています。
公務員は学び続けることが求められる職業です。
もちろん他の職業でも学びは必要ですし、その点で公務員が特別であるとは言いませんが、技術や実験データではなく知識と経験で勝負する世界であること、そして、転職のような異動により定期的に新しい職場の勉強をし直さなければいけないという特徴もあります。
インプットできる能力というのは、公務員にとって大きな武器になります。
ぜひ本書を手にとっていただき、学習方法の一つである『読書』のご自身の型を点検・調整してみてはいかがでしょうか。
★★★公務員に効くビジネス書 バックナンバー★★★
7月 6日 vol.10 人事よ、ススメ!/中原淳編著
6月29日 vol.9 アイスブレイク入門/今村光章著
5月10日 vol.8 それでも社長になりました!/日本経済新聞社編
4月11日 vol.7 働く人のためのキャリア・デザイン/金井壽宏
3月23日 vol.6 自分らしいキャリアのつくり方/高橋俊介
3月19日 vol.5 7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー
3月17日 vol.4 KP法 シンプルに伝える紙芝居プレゼンテーション/川嶋直
3月 6日 vol.3 35歳の教科書/藤原和博
3月 5日 vol.2 人を動かす/D・カーネギー
2月15日 vol.1 京セラフィロソフィ/稲盛和夫