公務員に効くビジネス書 vol.9 アイスブレイク入門/今村光章著 | 公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

仕事も家族・友人との私事も楽しみながら、魂を燃やして挑む“志事”で社会を変えていきたい! 地方公務員として働きながら、NPO活動、講演、執筆、ワークショップデザイナーなどに取り組む“公務員ポートフォリオワーカー”として活動しています。

ビジネス書を、公務員目線でご紹介する「公務員に効くビジネス書」。
第9弾は、 「アイスブレイク入門」(今村光章著)



アイスブレイク入門(今村光章著)


ワークショップなど初対面の人が集まって話し合う場。
そういう場で議論が深まるためには、参加者同士が打ち解けて、オープンな気持ちでディスカッションが行われる必要があります。

そんなときに威力を発揮するのが「アイスブレイク」

本書は、そんなアイスブレイクを効果的に行うための場の設定から始まり、時間や小道具、資料の作り方なども示してくれています。

もちろん具体的なアイスブレイクのパターンとその実施方法も充実。

(1)車座で行うチェーン術 (5通り)
(2)一対一で行うペア術 (11通り)
(3)グループで行うグループ術 (10通り)


それぞれ具体的なやり方、必要な準備であったり、時間配分、ペアやグループの作り方や参加者への声のかけ方など、きちんと読めば、すぐに

アイスブレイクがやりたくなる

ような内容になっています。


もちろん上記のようなアイスブレイクの具体的なやり方は、さすがにアイスブレイクを専門とする実務家による本書は大変分かりやすく書いているのですが、それ以上に役に立つと思われるのが、要所要所に書かれた

実施者としての心得

の数々です。

○実施者自らの、積極的な自己開示が参加者の自己開示を促す
○開始時間と終了時間はきちんと守る
○参加者が「誰か一人」をしっかり知ることが重要
○キーパーソンを押さえ、非協力的な参加者を気にしすぎない
○締めくくりは自分の言葉ではなく他の参加者との「再会」で

本書に散りばめられたこれらの心得は、アイスブレイクを実施する際はもちろん、それ以外のチームでの仕事や、友人らとのイベントなど、様々な場面で応用できるものばかり。


定型のアイスブレイクでたくさんの会議やワークショップのオープニングで成功してきた人にも、ぜひ振り返りの機会として、一読していただければと思います。

私はもちろん、アイスブレイク初心者として、しっかり読み込んで今後に活かしますよ!

公務員に効くビジネス書


★★★公務員に効くビジネス書 バックナンバー★★★
5月10日 vol.8  それでも社長になりました!/日本経済新聞社編
4月11日 vol.7  働く人のためのキャリア・デザイン/金井壽宏
3月23日 vol.6  自分らしいキャリアのつくり方/高橋俊介
3月19日 vol.5  7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー
3月17日 vol.4  KP法 シンプルに伝える紙芝居プレゼンテーション/川嶋直
3月 6日 vol.3  35歳の教科書/藤原和博
3月 5日 vol.2  人を動かす/D・カーネギー
2月15日 vol.1  京セラフィロソフィ/稲盛和夫