ビジネス書を、公務員目線でご紹介する
「公務員に効くビジネス書」。
第7弾は、
「働く人のためのキャリア・デザイン」(金井壽宏)
3月に「公務員キャリアデザインスタジオ」を立ち上げて、
「代表」を名乗りながら
「キャリアデザイン」って何ですか?
というわけにもいかないので現在勉強中。
(3月8日新しく活動の場所を創りました!
3月16日不安を感じさせない程度の知識はマナーとして参照)
何を読んだらいいのかわからない中で、
「自分らしいキャリアのつくり方」(高橋俊介)
とともに、
キャリアコンサルタントの柴田朋子さんから
ご紹介いただいたのがこの
「働く人のためのキャリア・デザイン」でした。
(柴田朋子さんについては、ブログ
「柴田朋子*強みを生かしたキャリアアドバイス」
をご覧ください)
自らの来し方を見つめ、
今いる場所と自分自身を再認識し、
これから向かう方向をイメージする。
でも、キッチリ道順を設計するわけではない。
そしてその対象は仕事に限ったことではなく、
人生そのものにまで及ぶ。
これが私なりのキャリアデザインの定義です。
これは今回読んだ本書に大きな影響を受けています。
[本文より]
いいキャリアと呼べるためには、途中いろんなひとのアドバイスや偶然が重なっても、ここぞという節目には、自分で選び取っていると思えることが必要不可欠(第6章 P273)
このキャリアに対する能動的な態度が、
私の感覚に大変しっくり来るのですが、
本書では他にも働くということについて、
赤ベコになりそうなくらい
繰り返し繰り返しうなづき通しでした。
他にも
[本文より]
いいものに出会い、偶然を生かす(掘り出し物=serendipityを楽しむ)には、むしろすべてをデザインしきらないほうがいい。ドリフトしてもいいというより、節目以外はドリフトすべき(第3章 P114)
といったデザインとドリフト(成り行きに任せる)の
両面が大切という考え方も。
私は経緯として「勉強」の一環で
めぐり合った一冊でしたが、
働きながら自らのキャリアについて
本書を読んで一度考えてみると、
仕事や職場、上司に対する見え方が
大きく変わる一冊になるはずです。
繰り返される転職のような異動、
成果主義になりきれない評価、
増加するハードワークな職場。
公務員の置かれたこの状況でこそ、
こんな一冊を手にとって、
キャリアデザインを考えてみては
如何でしょうか。
働くひとのためのキャリア・デザイン (PHP新書)