場づくりに使うこの2冊~公務員の教科書(番外)~ | 公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

公務員 島田正樹 〜仕事と私事と志事と〜

仕事も家族・友人との私事も楽しみながら、魂を燃やして挑む“志事”で社会を変えていきたい! 地方公務員として働きながら、NPO活動、講演、執筆、ワークショップデザイナーなどに取り組む“公務員ポートフォリオワーカー”として活動しています。




全然、はかどりません(笑)


そして、ブログに逃避する、ダメ人間、島田です。


何がそんなに捗らないのかというと、ワークの設計。
久しぶりに悶絶しております。
それが気持ちよかったりするのは、変態体質なのか適性なのか。




そんなにしょっちゅうあることではないのですが、

こんな風にして、時折、
主催者として人が集まる“場”を自らデザインしたり、
つくりたい方のお手伝いをさせていただくことがあります。



そんなときに頼りにしているのが、この2冊。



『ゲームストーミング』(Dave Gray他 著)


こちらは
人が集まって、頭を使って、創造性を発揮する
そのために場で使われる“ゲーム”を数多く紹介しています。

“ゲーム”というと誤解があるかもしれませんが、
私たちも慣れ親しんでいるものとしては、例えば、
 ・ブレインストーミング
 ・フィッシュボウル
 ・
親和図法(KJ法)
なども、ゲームの一つとして紹介されています。

個々のゲームのやり方、必要な道具・消耗品、
適正な人数、
そして目的が2ページ程度にまとまっています。

少しワークショップの企画などに携わったことがあれば、
この本を読みながら、ゲームを組み合わせたり、応用することで
新しいワークショップを設計することも可能です。


本書の優れている点は、
ゲームそのものだけではなくて、
ゲームを組み合わせた場の設計の考え方
を学ぶことができること。

開幕(発散)→探索(創発)→閉幕(収束)

場の全体をこのようにデザインすることを基本に、
各ゲームが、相応しいフェーズごとに整理されています。

ブレインストーミングやフィッシュボウルなどは、開幕、
親和図法(KJ法)は、探索のためのゲームになります。


知っているゲームをむやみに組み合わせても、
目的を達成するような場を設計できませんが、
この発散・創発・収束のフェーズを意識して、
相応しいゲームを組み合わせることで、
ある程度その混乱は避けることができます。


(株)フューチャーセッションズ代表の野村恭彦さんが
監訳を務めているのも、個人的にはポイントです。





もう一冊は、

『アイスブレイク入門』(今村光章 著)

こちらは
見知らぬ人同士が集まって何かをやるときに、
導入で使えるアイスブレイクの手法をを数多く紹介しています。

アイスブレイクを、
『初対面の人の緊張をほぐす出会いの演出法』と位置づけていて、

 ・出会いを導入するチェーン術
 ・ふたりの出会いを演出するペア術
 ・集団での出会いを促進するグループワーク術

といった分類で、具体的なアイスブレイクのための手法
“レッスン”を紹介しています。

本書も、レッスンの方法だけではなく、
アイスブレイクを行う者=アイスブレイカーとしての心得や、
場づくりのポイントなども学ぶことできる内容になっています。




    


どちらの本も、
いや、こういった本すべてに言えることですが、
読んでみて、実際に出来てみても、

うまく、思いのままに出来るということではありません。


私もまだまだ修行中ですので、
やるたびにたくさんの反省と後悔をしながら、
それでも機会がある限りは挑戦していきたいと思っています。


こういった本を紹介することが、
少しでも、場づくりに取り組む実践者の皆さんの
お役に立てていればとーっても嬉しいです





さて、そろそろワークの設計作業に戻ります。

この2冊をもう少し読み返して、練り直さなくちゃ!








ゲームストーミング
―会議、チーム、プロジェクトを成功へと導く87のゲーム





アイスブレイク入門