2種類のGoogle Patentを比較 | 特許翻訳 A to Z

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1992年5月から、フリーランスで特許翻訳者をしています。

以前もときどき言及していますが、検索エンジンGoogleには、特許明細書を検索するための2種類のシステムが存在します。
具体的には、Google Patent Searchと、Google Patentsです。

この2つがどのくらい違うのか、あらためて比較してみました。
前者については、英語ドメインと日本語ドメインの両方で試します。

 

① Google Patent Search (日本語 co.jpドメイン)
② Google Patent Search (英語 comドメイン)
③ Google Patents

 

キーワード:"酸付加塩"
① 2,180件  ② 2,180件  ③46,838件

キーワード:"カップリング助剤"
① 0件  ② 0件  ③ 39件

キーワード:"イオン対合剤"
① 0件  ② 0件  ③ 36件

キーワード:"塩基付加塩"
① 440件  ② 440件  ③12,697件

 

いずれも、翻訳によって生じたと思われる、明細書でしか見られない用語で試しました。
 


参考までに、WIPOのField CombinationでJapanese descriptionに対して同じキーワードで検索すると、上から順に41,742件、27件、45件、9,499件となりました。
キーワードによっては、Googleのほうが取得できる情報が多いことになりますね。

ただし、"カップリング助剤"で実際にGoogleの検索結果を繰ってみたところ、実際には37件、"イオン対合剤"35件でしたので、若干の誤差はあるようです。

また、"塩基付加塩"は最初の260件目まで、"酸付加塩"は300件目までしかページを繰ることができず、全部を確認することはできませんでした。

それでも、Google Patentsは類語対応をはじめとして他の公報検索システムとは少し違うインタフェースを持っていますから、調べたい内容によってはこちらが役に立つかもしれません。

 


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