【前文】

 日本国民は、天皇陛下を日本国民統合の象徴として奉戴し、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、我らと我らの子孫のために、この憲法を制定する。

 そもそも国政は、歴代天皇および日本国民の厳粛な信託によるものであり、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。

 この原則は、畏くも明治天皇が、御所の紫宸殿にて御誓文を奉られたことにはじまり、自由と公正を希求した先人達の努力の成果として、我が国において近代的な憲法が制定された歴史的経緯に基くものであり、この憲法もまた、その輝かしい伝統を継承するものである。

 この憲法の原理に反する専制や独裁は、日本国から永久に排除される。我々は、この憲法に反する一切の憲法、法律、政令、規則等が効力を有しないことを再確認し、この憲法が定める我々の自由と権利を破壊せしめようとする不当な暴力に対しては、断固として屈することのない覚悟と信念を示すものである。

 日本国民は、自国のことのみに専念し、この地上の資源を独占しようとしてきた国々によってもたらされた戦争の惨禍に対する緒国民の反省のもと、国際社会が国家間の紛争を平和的に解決すべく努力していることを高く評価し、我々自身も、国家の威信をかけて、平和を愛する緒国民とともに行動し、一日もはやく、敗者なき正しき平和が確立されることを希求し、そのために必要な努力を惜しまないことを宣言する。

 日本国民は、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。



【要旨】

・憲法制定権力は日本国民であるとしつつ、国民統合の象徴である天皇陛下を そこから排除しない

・日本の立憲主義の歴史と伝統について言及

・憲法は、政府(※権力機構)を縛るために存在するものである

・国家の独立と主権を守る上で、安全保障は国民の崇高な権利と位置付ける

・軍事占領下に於いて成立した憲法の改造が無効であることについて言及

・国際法や日本国が締結した条約の尊重し、国際社会において責任ある行動を遵守するよう政府に求める



【解説】

現行の日本国憲法の前文において、天皇陛下に対する言及はありません。

加えて『国民主権』を全面に出している現行憲法は、欧米の民主主義の価値観に基づいて制定されたものであり、
古代の一時期を除いて政治権力を行使してこなかった天皇に対する理解がなく、あたかも国民が天皇に対立し、敗戦に乗じた革命によって権力を奪取したかのような印象を与えるきらいがあります。

現行の96条2項において憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。とされ、
法律・政令の公布が『天皇の名』のもとに行われるのに対し『憲法制定権力』からは、儀礼的な部分に於いても天皇は遠ざけられています。

改正案では、天皇を排除していません。

また、我が国の立憲主義のはじまりは、明治天皇の『五か条の御誓文』であり、自由民権運動や大正デモクラシーを通じて発展してきた歴史的経緯を踏まえ、
我が国における自由と民主主義がGHQによって与えられたものなどではないことを明らかにし、
日本国民としての誇り取り戻させ、議会制民主主義や安全保障における有権者国民としての自覚を促すと同時に、適切な速度と方向性に基づいた社会改良を期待するものであります。

憲法とは、歴代天皇および日本国民の信託を受けて成立する政府および権力者に対し、その権力の濫用を防止する目的から与えるものであるとの前提に立ち、私は 憲法改正案を制定しました。

 日本国民は、自国のことのみに専念し、この地上の資源を独占しようとしてきた国々によってもたらされた戦争の惨禍に対する緒国民の反省のもと、国際社会が国家間の紛争を平和的に解決すべく努力していることを高く評価し、我々自身も、国家の威信をかけて、平和を愛する緒国民とともに行動し、一日もはやく、敗者なき正しき平和が確立されることを希求し、そのために必要な努力を惜しまないことを宣言する。

 日本国民は、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。


この文章を作成した当時は、ロシアによるウクライナ侵攻のおよそ3ヶ月前であり、
当時の認識では、国家間の戦争は『遠い過去のできごと』であり、まさかロシアが本当にウクライナを侵略するために兵力を総動員するとは夢にも思っていませんでした。

国連憲章の精神は、軍縮と武力紛争の防止にありますが、
国連の安全保障理事会の常任理事国の利害が絡む武力紛争に対しては、第二次世界大戦の主要戦勝国中心につくられた国連の仕組みでは全く機能しないことが明らかになりました。




日本がすぐ援助の手を差し伸べてくれました。心から感謝しております

日本はアジアのリーダーになりました。皆様は、この苦しい大変な戦争を止めるために努力し始めました。日本はウクライナの平和の復活に動き始めました。それはウクライナだけではなく、ヨーロッパ、世界にとって重要なことです。この戦争が終わらない限り、平和がない限り、安全だと感じる人はいないでしょう

国際機関は機能してくれませんでした。国連の安保理も機能しませんでした。改革が必要です。機能するためには、「誠実の注射」が必要です。ただ話し合うだけでなく、影響を与えるためです

また、これからも戦争をしたいという侵略者に対して、非常に強い注意が必要です。「平和を壊してはいけない」という強いメッセージが必要です。責任のある国家が一緒になって、平和を守るために努力しなければならないです

また、全世界が安全を保障するために動けるためのツールが必要です。既存の国際機関がそのために機能できていないので、新しい予防的なツールを作らなければなりません。本当に侵略を止められるようなツールです。日本のリーダーシップは、そういったツールの開発に大きな役割を果たせると思います

ゼレンスキー大統領の国会演説より抜粋



ウクライナが目指す未来は、我々にとっての理想でもあります。

・領土と主権、国の歴史を守る
・国連の改革

狂ったように戦争を求め、我々の平和と安全を脅かす プーチン・ロシアに鉄槌を下し、
世界史に、新たなページを刻みましょう!!