山陽本線(その2・姫路~岡山) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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2007年6月、和気駅にて。  

  

今回は、山陽本線の中でも『青春18きっぷ』の有効期間は混雑必至の区間である、
姫路~岡山間を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間・営業キロ   備考  
山陽本線  神戸~門司(534.4km)  支線は含めず  
  
  
今回紹介の区間  
路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:山陽本線  姫路~岡山  88.6km   全線複線、直流1,500V電化。   
  
  
踏破達成時   1999年3月  
撮影時   2009年7月ほか  

  

  

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姫路駅にて。
新快速の終日播州赤穂までの延長運転によって岡山方面からの列車は相生止まりになってしまいましたが、朝と夕方以降は姫路まで直通運転する列車が残っています。

  

2006年に高架化された姫路駅を発車するとすぐに山陽電鉄本線をオーバークロスし、姫路市営モノレールの廃線跡も確認できます。この付近で姫新線の線路が右へ分かれ、姫路市西部の住宅地の中を西へ進みます。英賀保駅を過ぎて夢前川を渡ると2008年開業の、はりま勝原駅です。この後も右手に山を見ながら住宅地と田畑が混在した近郊風景の中を進み、運転の拠点である網干に到着します。網干行きの電車が多いので知名度は高いですが、駅周辺はそんなに発展しておらず、寝過ごして網干まで来てしまった際に泊まれる宿もあるかどうかは定かではありません。

  
  

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網干を発車すると左手に大規模な網干総合車両所を見ながら走ります。

  

林田川を渡ると、たつの市に入り田園地帯を進みます。さらに、そうめんで有名な揖保川を渡ると竜野駅です。竜野を出ると小高い山々を見ながら走り、山陽新幹線が寄り添ってくると相生に到着します。

  
  

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相生駅では『18きっぷ』のシーズンになると下り電車で激しい座席争奪戦が繰り広げられます。なお、新快速と山陽本線の普通電車は同一ホームで乗り換えられるよう配慮されています。
また、新快速は赤穂線へ直通しますが、播州赤穂乗り換えにより赤穂線経由でも岡山へ行くことが可能です。ちなみに山陽本線経由の方が概ね早く岡山に着きます。

  

相生を発車するとすぐに赤穂線が左へ分かれ、こちらは山の間の谷間にある田園地帯を進み、赤穂市にある有年駅を過ぎると右へカーブし北へ針路を取り、千種川と並行します。そして西へ向きを変えると千種川を渡り、智頭急行への乗り換え駅である上郡駅に到着します。ここまでは1時間に2本の割合で普通電車が運転されていますが、上郡から次の三石まではほぼ終日1時間に1本の電車しか運転されない閑散区間です。

  

上郡を発車すると、上下線の間にある智頭急行の線路が高架橋になり上り線を乗り越して北の方へ分かれてゆきます。一方、こちらは蛇行を繰り返しながら南西にある船坂峠を目指していきます。そして船坂峠を上下線別のトンネルで越えると兵庫県から岡山県に変わり、まもなく三石に到着します。

  

三石からは狭い谷間を西へ進み、吉永を過ぎると和気町に入ります。そして周囲が開けてきて和気に到着します。

  
  

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2007年6月、和気駅にて。
和気駅以西はデータイムでも毎時2本の列車が運転されるようになります。
また、画像左側は同和鉱業片上鉄道の和気駅跡です。JRの駅に隣接していました。
同和鉱業片上鉄道は赤穂線西片上駅に近い備前市の片上駅から和気駅を経由して美咲町の柵原駅までを結んでいましたが、1991年に廃止されました。

  
  

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和気を発車すると、同和鉱業片上鉄道の廃線跡をアンダーパスし、吉井川左岸の川と山に挟まれた所を進みます。

  

熊山を過ぎて、山陽自動車道をアンダーパスした後、吉井川を渡り、2009年に政令指定都市になった岡山市に入ります。

  

万富を過ぎ、しばらくローカル風景の中を進みます。住宅地に入ると利用客の多い瀬戸で、さらに田園地帯を南下して山陽新幹線をアンダーパスすると針路を南西寄りへ変え、上道から先は新幹線と並行しながら岡山市の郊外を進みます。

  
  

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そして赤穂線が左側から合流して東岡山に着きます。この先、赤穂線の列車は全て山陽本線に乗り入れて来ます。

  

東岡山からは新興住宅地も多い近郊風景の中を進み、高島を過ぎて百間川を渡ると西川原です。駅名標は『西川原・就実』と書かれており、『就実』とは駅近くの就実大学、就実短期大学の事を指しています。
西川原発車後すぐに旭川を渡り、岡山市街に入ります。左にカーブし津山線と合流します。そして右手に岡山電車区気動車センターを見ながら広大な構内を持つ岡山駅に到着します。

  
  

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岡山駅は在来線だけでも4面10線のホームがあります。山陽本線の電車は1~4番線ホームを使用します。
また、岡山駅では新幹線をはじめ、伯備線(山陰方面)、赤穂線、津山線、吉備線、瀬戸大橋線(四国方面)・宇野線の電車に乗り換えができます。

  
  

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岡山駅には駅ビルはありませんが、商業施設は新幹線の高架下や駅前の地下街にあります。
また、新幹線口が正面口になっています。
駅正面の桃太郎大通り中央には岡山電気軌道(路面電車)の岡山駅前駅があります。地下街を通れば雨に濡れずに到達可能です。

  

  

乗り鉄の注意点  

姫路(朝晩のみ)・相生~岡山を直通する系統は運転本数が少なく、朝夕を除いて概ね1時間に1本のみと、『青春18きっぷ』ユーザーからすれば難所となっているようです。特に下り電車の相生駅の座席争奪バトルは圧巻です(?)。座れたら良いのですが、立席になると相生~岡山間で全く座れない可能性があります。
バトルを避ける方法としては、赤穂線回りで行くか、姫路または相生~岡山間で新幹線を利用するかです。特に新幹線の相生~岡山間は自由席特定特急料金が940円と距離を考えれば割安なので時間が合えば利用価値はあると思います。一方、赤穂線回りはデータイム基準で山陽本線経由より所要時間が延びてしまうのでお急ぎの方にはお勧めできませんが、着席できる確率は100%に近い(平時のデータイム)ので、時間に余裕のある方は赤穂線回りも一考です。
しかしながら、この項ではあくまでも山陽本線の乗り鉄注意点の話なので、ここを悔いなく乗りつぶすには『18きっぷ』期間を避けるか、相生駅でのバトル(上り岡山駅でも座席争奪戦はありますが、和気駅までで空席が発生する可能性あり)に勝ち抜いて座席を確保するか、であると思います。また、立席ならば運転室直後にかぶりつくのも面白いですが、運用車両(115系)は前面窓が高く、前面展望にはある程度身長が必要です。ご注意を。

  

ちなみに、姫路~網干間はJR神戸線からの列車が多数運転されていて便利です。また、上郡までも1時間に2本は確保されています。
岡山県側では和気~岡山間で1時間2本運転されているほか、朝晩は三石、吉永から岡山方面への系統も運転されています。

  

普通列車での所要時間は姫路~岡山で90分前後、相生~岡山では70分前後です。ちなみに赤穂線経由での相生~岡山は最速でも1時間半ほどを要し、播州赤穂駅での接続が悪いと(特に下り列車)2時間ほどになってしまいます。

  

  

のりかえ   

駅名   路線名  
姫路駅   JR西日本:山陽新幹線山陽本線【JR神戸線】(神戸方面)播但線姫新線  
姫路駅   山陽電気鉄道(山陽姫路駅まで徒歩5分):本線    
姫路駅  
姫路駅  
姫路市:書写山ロープウェイ (書写駅までバスで約30分)  
飾磨港線の廃線跡姫路モノレールの廃線跡  
相生駅   JR西日本:山陽新幹線赤穂線  
上郡駅   智頭急行:智頭線  
和気駅   同和鉱業片上鉄道の廃線跡 (1991年廃止。片上方面柵原方面)  
東岡山駅   JR西日本:赤穂線  
岡山駅   JR西日本:山陽新幹線山陽本線(広島方面)、(伯備線列車)、津山線吉備線  
岡山駅   JR西日本:<瀬戸大橋線>、宇野線  
岡山駅   岡山電気軌道(岡山駅前停留所):東山本線、〔清輝橋線電車〕  
岡山駅   京山ロープウェー(廃止) 〔山麓えきまで徒歩40分〕   
  
(参考:Wikipedia)