播但線(兵庫県姫路市~朝来市。2014年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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寺前駅にて。103系3500番台電車です。

  

今回は、兵庫県播磨地方の中心都市である姫路と、但馬地方南部の山間部にある和田山駅とを結ぶ路線で、
兵庫県の南北を連絡しており、陰陽連絡路線としても機能していますが、電化区間・非電化区間が併存していて趣味的にも面白い
播但線(ばんたんせん)を紹介します。

  

播但線は、「天空の城」として大勢の観光客が押し寄せる竹田城跡へのアクセス路線でもあります。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:播但線  姫路~和田山  65.7km   全線単線。(※1)電化・非電化混在。  
(※1)姫路~寺前(29.6km)は直流1,500V電化。       

  
  

踏破達成時   2002年3月  
撮影時   2014年7月ほか  

  

  

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姫路駅は2008年に高架化されました。
播但線列車はいちばん北側のホームの東側、1番のりばと2番のりばを使用します。
大阪~山陰方面の特急『はまかぜ』は当駅でスイッチバックしますが、配線の関係上、2番のりばのみを使用します。

  

姫路を発車すると左へカーブして山陽本線・山陽新幹線と分かれます。その後は再開発地帯を通ってから市街地の中を高架線で北北東方向へ走り、京口に着きます。

  
  

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京口を発車後は左手に姫路城を見ながら住宅街を北へ走り、やがて右へカーブすると野里に到着します。駅周辺は市街地になっています。

  

野里を発車すると左から山並みが接近し、高架から地平へ下ります。山陽自動車道をアンダーパスすると田園も見られる住宅地の中を走り、砥堀(とほり)に着きます。砥堀を発車後も左側に山並みが迫る中、住宅地を北上して仁豊野(にぶの)に着きます。

  
  

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仁豊野を発車後は一瞬だけ市川に沿って走るもののすぐに離れ、以後は主に田園風景の中を走ります。やがて住宅地へ入ると香呂に着きます。

  

香呂を発車後は長閑な田園地帯の中を北上し、住宅地の中を入るようになると溝口に着きます。溝口を発車後はさほど標高の高くない山の間を走り、兵庫県・姫路市から福崎町へと変わります。その後は長閑なローカル風景の中を走り、中国自動車道をアンダーパスすると市街地へと入り、福崎に到着します。

  
  

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福崎を発車すると田園風景の中を走るようになり、しばらくすると左側から山が、右側から市川が迫り、市川町へと変わります。その後は市川を見ながら走り、やがて平地へ出ると住宅地の中にある甘地に着きます。

  

甘地を発車後は左右両側に山並みを遠望しながら田園地帯の中を北上し、住宅地へ入ると鶴居に着きます。鶴居を発車後も田園風景の中を走り、神河町へと変わると左へカーブして新野に着きます。新野を発車後は左手に山並みが迫る中、引き続き田園風景の中を走りますが、右へカーブして小田原川を渡ると市街地へと入り、寺前に到着します。

  
  

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寺前駅は単式ホーム・島式ホーム各1面の2面3線の構造で、留置線もあります。
普通列車は主に島式ホームの1・2番のりばに停車し、姫路方面列車と和田山方面列車の乗換が同一ホームでできるように配慮しています。

  

寺前を発車すると左右から山並みが接近し、市川の谷に広がる田園地帯を北上しますが、やがて左へカーブすると市川を渡り、山間部へと入っていきます。その後は左手に市川の流れを見ながら北へ進み、長谷に着きます。

  
  

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長谷を発車後は市川を渡り、川の流れに沿って蛇行しながら山間部を上り勾配で進みます。

  

やがて短いトンネルを抜けると市川を渡り、やや長いトンネルを抜けて朝来市(旧・生野町)へと変わります。その後も市川の谷を走り、市川を3度渡ると右手の市川越しに住宅地が見えてきます。そして播但線の並行道路である国道312号線をアンダーパスすると市街地へと入り、生野に到着します。

  
  

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生野駅にて。生野銀山への玄関口です。
以前は東側のみに駅舎がありましたが、現在は西側にも駅舎があります。駅員は西口側にのみ朝から夕方まで配置されています。

  

生野を発車すると下り勾配になり、生野トンネルを抜けて分水嶺を越え、以降は日本海へ向けて注ぐ円山川の谷を北へ進みます。右手に播但連絡道路(播但道)の生野北第1ランプ・生野北第2ランプを見ながら走り、その後は右手に田園風景を見ながら走るようになります。やがて神子畑川を渡ると市街地へと入り、新井(にい)に着きます。

  
  

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新井を発車後は山あいの田園風景の中をほぼ一直線に北北東へ走り、青倉に着きます。

  

青倉を発車後も両側に山並みを見ながら円山川の谷に広がる田園地帯を進み、やがて右側に円山川を見ながら走るようになります。そして円山川から離れて、左手に「天空の城」として近年有名になった竹田城跡が見えてくると市街地へと入り、竹田に着きます。

  
  

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竹田駅にて。写真奥の山並みの頂上に竹田城跡の石垣があり、駅からも見ることができます。
特急『はまかぜ』の一部が土曜・休日を中心に臨時停車します。

  

竹田を発車後は左側から山が迫り、右側から円山川が迫る中、北へ進みます。播但道と北近畿豊岡自動車道をアンダーパスして、なおもローカル風景の中を走りますが、国道9号をアンダーパスすると市街地へと入り、左へカーブして山陰本線と合流すると終点の和田山に到着します。

  
  

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和田山駅にて。播但線列車は南側ホームの4番のりば(主に『はまかぜ』が使用)と5番のりば(普通列車が使用)より発着します。
駅の北側には旧豊岡機関区和田山支区のレンガ造りの車庫と給水塔が残存しています。

  

  

乗り鉄の注意点  

播但線では大阪~香住・浜坂・鳥取の特急『はまかぜ』が計3往復運転されていて、播但線内の停車駅は姫路・福崎・生野・和田山ですが、近年の竹田城ブームの中で、観光シーズンを中心に竹田に臨時停車する列車もあります。

  

一方、普通列車は電化・非電化の境界である寺前で完全に系統分断されていて、寺前駅を跨いで姫路方面~和田山方面を利用する際は乗換が必要です。
電化区間では姫路~寺前の普通が毎時1~2本運転されていて、ラッシュ時には増発されます。また、姫路~福崎の区間列車も夕方時間帯を中心に多数設定されています。
非電化区間では寺前~和田山の列車が概ね1~2時間に1本の割合で運転されていますが、一部列車は長谷を通過しますので、長谷駅を利用される際は注意が必要です。長谷通過列車は『快速』として運転されます。

  

使用車両は、特急『はまかぜ』がキハ189系の3両編成または6両編成で、グリーン車は連結されていません。
電化区間の普通列車は103系2連が基本ですが、4連に増結される列車もあります。また、221系6連が1往復のみ運用に就いています。
非電化区間では、キハ40形およびキハ47形を両運転台に改造したキハ41形が使用されています。
電車・気動車ともに『銀の馬車道』ラッピング編成が存在します。

  

普通列車での姫路~寺前の所要時間は45分前後で、寺前~和田山の所要時間も45分前後ですが、上り列車は新井~生野の連続上り勾配区間がネックとなり、55分前後を要します。

  

また、寺前での電化区間・非電化区間の列車乗り継ぎ時間が非常に短いパターンが多いです。寺前駅で休憩できないケースが多いので注意して下さい。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
姫路駅   JR西日本:山陽新幹線、山陽本線 (神戸方面【JR神戸線】岡山方面)、姫新線  
姫路駅   山陽電気鉄道:本線 (山陽姫路駅まで徒歩5分)  
姫路駅  
姫路駅  
生野駅  
新井駅  
姫路市:書写山ロープウェイ (書写駅までバスで約30分)  
国鉄:播但線支線(飾磨港線)の廃線跡。姫路市:姫路モノレールの廃線跡  
生野銀山トロッコ軌道跡  
明延鉱山・神新軌道の廃線跡  
和田山駅   JR西日本:山陰本線  
  
(参考:Wikipedia)