私が山電(さんでん)を利用する時の最寄り駅である別府(べふ)駅にて。
今回も、神戸~姫路間でJR山陽本線【JR神戸線】と並行して走る
山陽電気鉄道本線を紹介します。
2回目は山陽明石駅から終着駅の山陽姫路駅までを紹介します。
2回目は山陽明石駅から終着駅の山陽姫路駅までを紹介します。
なお便宜上、山陽電気鉄道を山陽電鉄、山陽電車、山陽、山電と表現することがあります。
ご了承下さい。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間・営業キロ | 備考 |
山陽電気鉄道:本線 | 西代~山陽姫路(54.7km) | 軌間1,435mm(標準軌) |
今回紹介の区間
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
山陽電気鉄道:本線 | 山陽明石~山陽姫路 | 39.0km | 全線複線。直流1,500V電化 |
踏破達成時 | 1999年8月 |
撮影時 | 2009年ほか |
山陽明石駅のホームからは、明石港や明石海峡が望めます。
反対側にはJR山陽本線【JR神戸線】の明石駅があります。
反対側にはJR山陽本線【JR神戸線】の明石駅があります。
山陽明石を発車後も高架線を山陽本線【JR神戸線】と並走しますが、明石側を渡る手前で左へカーブしJR線と分かれます。明石川を渡り地平に下りると西新町に着きます。ちなみに西新町駅付近は現在、高架化の工事中です。
西新町発車後は住宅地を走りますが、時折、畑も垣間見えます。林崎松江海岸付近からは海岸段丘の起伏に富んだ地形を走り、何度か渡る川は谷間に流れています。そして藤江、中八木と進むにつれて田畑が目立つようになります。
西新町発車後は住宅地を走りますが、時折、畑も垣間見えます。林崎松江海岸付近からは海岸段丘の起伏に富んだ地形を走り、何度か渡る川は谷間に流れています。そして藤江、中八木と進むにつれて田畑が目立つようになります。
藤江~中八木にて。この付近は播磨灘の近くを走り、播磨灘や淡路島もわずかに望めます。
その後車窓右側に山陽新幹線の高架橋が見えてくると江井ヶ島で、近くには漁港や海水浴場があります。江井ヶ島から先も住宅と田畑が混在する風景の中を西江井ヶ島、山陽魚住と進み、やがて特急停車駅である東二見に到着します。
東二見駅にて。写真奥に東二見車庫が見えます。
東二見を発車すると右手に広大な車両基地を望みながら進み、新駅の西二見を過ぎると加古郡播磨町に入り、かつての本荘駅を改称した播磨町駅に着きます。この先は山陽新幹線と並走し、加古川市に入り少しの間田園地帯を走った後に築堤を上がり別府に到着します。別府駅は高架駅ですが、かつてこの付近を走っていた別府鉄道の土山線と野口線を乗り越すために高架区間になりました。
⇒別府鉄道土山線の廃線跡探訪記事はこちら。
⇒別府鉄道野口線の廃線跡探訪記事はこちら。
別府を発車し、山陽新幹線と離れながら地平に下り住宅地を走ります。浜の宮を過ぎてしばらくすると再び築堤に上った後すぐ地平に戻りますが、こちらも廃止された旧国鉄高砂線を乗り越すための築堤で、今も残っています。築堤を下りると尾上の松に着き、その後は左側の高砂線の廃線跡と並走し、またまた築堤を上がり、今度は廃線跡ではなくて加古川を渡ります。
加古川を渡り、加古川市から高砂市に入ります。
かつて海側には国鉄高砂線の加古川橋梁が架かっていましたが、廃止後に撤去されました。
かつて海側には国鉄高砂線の加古川橋梁が架かっていましたが、廃止後に撤去されました。
加古川を渡り終えて地平に下りると高砂線の廃線跡が左へ分かれ、高砂に到着します。
高砂を発車すると住宅地を進み、ラッシュ時に直通特急が停車するようになった荒井からは工業地帯を走ります。その後に法華山谷川を渡りますが、車窓左側には港が望めます。伊保からは再び住宅地を走り、山陽曽根を過ぎると住宅地は途切れ、一瞬、右手に山が迫ります。
そして姫路市に入り住宅地になると大塩に着きます。
そして姫路市に入り住宅地になると大塩に着きます。
大塩駅にて。
上り直通特急(6両編成)は、ホーム(写真右側)の有効長が5両分しかないため一番後ろの車両がホームからはみ出し、ドアカットされます。
上り直通特急(6両編成)は、ホーム(写真右側)の有効長が5両分しかないため一番後ろの車両がホームからはみ出し、ドアカットされます。
大塩を発車後はローカル風景に変わり、塩田跡と山の間を走ります。的形を過ぎると左右から山が迫り、短いトンネルを抜けます。その後、八家からは住宅地を走り、「灘のけんか祭り」で有名な松原八幡神社の最寄り駅である白浜の宮に到着します。
白浜の宮を発車すると再びトンネルをくぐります。
白浜の宮を発車すると再びトンネルをくぐります。
(後方車窓。)白浜の宮~妻鹿にて。
曽根~妻鹿は沿線に小さな山が多く、並行する山陽本線にはないトンネルが計2つあります。
曽根~妻鹿は沿線に小さな山が多く、並行する山陽本線にはないトンネルが計2つあります。
妻鹿(ローマ字表記:Mega)を過ぎると市川を渡ります。そして住宅地をしばらく進むと飾磨に着きます。
飾磨を発車後は右へほぼ直角にカーブして網干線と分かれます。引き続き住宅地を亀山、手柄と北北東に走ります。途中、一部区間では通称:飾磨港線(播但線の一部区間)の廃線跡と並走します。そして山陽新幹線と山陽本線をアンダーパスした後に高架線に上がり、姫路モノレールの廃線跡を眺めつつ、右へカーブしながら終点の山陽姫路に到着します。
山陽姫路駅にて。
頭端式ホーム4面4線の構造で、南側2線には主に直通特急が、北側2線には主に普通車が発着します。
頭端式ホーム4面4線の構造で、南側2線には主に直通特急が、北側2線には主に普通車が発着します。
改札側より山陽姫路駅ホームを望む。
山陽姫路駅は姫路城へ通じる大手前通りに面し、山陽百貨店と同居しています。
駅の南側にはJR姫路駅があります。大手前通りのひとつ東側はアーケード商店街のみゆき通りです。
駅の南側にはJR姫路駅があります。大手前通りのひとつ東側はアーケード商店街のみゆき通りです。
データイムは阪神梅田~山陽姫路間を運転する直通特急が毎時4往復運転されていて、うち2本は西代~山陽須磨間の各駅に停車します。
一方の普通車(普通電車=普通車:山電特有の呼称)は、阪急三宮~姫路の系統と、山陽須磨~姫路の系統がそれぞれ毎時2往復ずつ、計4往復運転されています。山陽須磨~姫路の系統は山陽須磨駅にて須磨浦公園発着の阪神特急(山陽の区間は各駅停車)と接続しています。
また、朝ラッシュ時の上りを中心に特急より停車駅が多い種別『S特急』も運転されています。
一方の普通車(普通電車=普通車:山電特有の呼称)は、阪急三宮~姫路の系統と、山陽須磨~姫路の系統がそれぞれ毎時2往復ずつ、計4往復運転されています。山陽須磨~姫路の系統は山陽須磨駅にて須磨浦公園発着の阪神特急(山陽の区間は各駅停車)と接続しています。
また、朝ラッシュ時の上りを中心に特急より停車駅が多い種別『S特急』も運転されています。
使用車両は、直通特急はすべて6連で、5000系列を中心に、一部阪神の車両も使用されています。
『S特急』は3000系または5000系の4連が、普通車は3000系(一部5000系)の3連または4連が使用されています。
『S特急』は3000系または5000系の4連が、普通車は3000系(一部5000系)の3連または4連が使用されています。
山陽明石から山陽姫路までの直通特急利用時の所要時間は33分で、さすがにJRの新快速(明石~姫路間24分)には及びませんが、山電の方が距離が長いことなどを考慮すれば、健闘しているのではないのでしょうか?
普通運賃も中距離を中心にJRより高く、神戸高速鉄道と跨って利用すると運賃が合算になり割高感がありますが、各種『1Dayチケット』を利用すれば姫路方面と神戸・大阪方面を割安で移動できます。
乗換駅 | 乗換路線 |
山陽明石駅 | 山陽電気鉄道:本線(西代・神戸方面)、山陽本線【JR神戸線】 |
飾磨駅 | 山陽電気鉄道:網干線 |
山陽姫路駅 | JR西日本(姫路駅まで徒歩5分):山陽新幹線、播但線、姫新線 |
山陽姫路駅 | JR西日本(姫路駅まで徒歩5分):山陽本線(神戸方面【JR神戸線】、岡山方面) |
山陽姫路駅 | 姫路市:書写山ロープウェイ (書写駅までバスで約30分) |
(参考:Wikipedia)