811系電車(JR九州)【鈍-1グランプリ・エントリーNo.88】 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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新幹線を除く在来線の『鈍行』車両を紹介する鈍-1グランプリのノミネート車両、
エントリーNo.88は、JR九州の交流近郊形電車・811系です。

811系は北九州・福岡大都市圏における快速列車の増発、そして老朽化した421系の置換用として、
1989年~1993年に4両編成28本・計112両が製造されました。

軽量ステンレス車体で、片側3扉・転換クロスシート主体ですが、
扉間のクロスシートは5列ながら側窓は大型のものが3枚で、
結果として窓割とシートピッチが一致していません。

制御方式は713系や783系で実績のあるサイリスタ位相制御で、営業最高速度は120km/hです。
尚、交流専用なので、直流電化区間である関門トンネルを自力で通過することができません。

また、4両編成しか存在していなくて、小回りが利かないこともあり、
以後の増備は3連以下の813系や817系に移行しています。


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分かりづらいですが初期車の車内です。
初期車は車端部を除き扉間は全座席が転換クロスシート(5列)です。
2次車以降は扉横の座席が固定式座席になり、扉部分のスペースが増えました。
側窓配置は前述のように扉間3枚で、シートピッチと窓割が一致していません…。


JR九州の811系電車に対する私の勝手な評価(平均値)は
外観・デザイン25点
車両性能23点
車内・居住性20点
乗りたい度18点
合計 86点
(※)各項目25点満点ずつの計100点満点。


ということで、86点と高得点になりました。
転換クロスシート主体なので、座れれば快適な旅ができます。
しかし、窓割とシートピッチが一致していないのは致命的です…。
結果としてよく比較される同期の221系や311系より低得点になったと思います…。

また、近未来的な前面デザインは大好きで、満点にしましたw 異論はあると思いますが…。
ちなみに水戸岡デザインではないです。


811系は導入時から一貫して北九州・福岡大都市圏を中心に運用されており、
現在は鹿児島本線の門司港~荒尾、日豊本線の小倉~宇佐、長崎本線の鳥栖~肥前大浦で
その姿を見ることができます。
4両固定編成で小回りがきかないことから幹線のみで運用されています。
また、過去には日豊本線の宇佐~佐伯や佐世保線でも運用されていました。


今後も北九州・福岡大都市圏で末永い活躍が期待できる一方、
1989年製造の車両は新造後25年が経過して老朽化が進行しています。

しばらくは廃車されないでしょうが、使い続けるとなれば大掛かりなリニューアルが施される可能性があります。
まぁ、乗車・撮影は少し早目の方がいいかも…。

(参考:Wikipedia)