宇野線(岡山県岡山市~玉野市。2013年ほか訪問)【瀬戸大橋線】 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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宇野駅にて。213系電車です。宇野線でデビューした後に瀬戸大橋線の『マリンライナー』を中心に使われていましたが、後継の223系5000番台とJR四国5000系へ置き換えられた後は古巣の宇野線末端区間で使用される機会が増えました。

  

今回は、内陸にある岡山駅と瀬戸内海沿いにある宇野駅を結び、かつては全線が四国連絡路線として多彩な列車が走っていたものの、本四備讃線【瀬戸大橋線】の開業後は岡山~茶屋町こそ四国連絡の使命を与えられ続けているものの、末端部の茶屋町~宇野はローカル線に転落してしまった二面性を持つ路線、
宇野線を紹介します。
 
2024年時点において、
四国方面系統は【瀬戸大橋線】、宇野方面系統は【宇野みなと線】
の愛称が付与されています。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:宇野線  岡山~宇野  32.8km   (※1)単線・複線混在。直流1,500V電化  
(※1)早島~久々原(1.3km)のみ複線区間。その他の複線は全て駅構内の交換設備扱い。     

  

  

踏破達成時   2002年2月  
撮影時   2013年3月ほか  

  

  

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岡山駅にて。宇野線・本四備讃線【瀬戸大橋線】の列車は全て同一ホームの5~8番のりばより発着します。6番線と7番線は神戸方が行き止まりになっています。
快速『マリンライナー』は6、8番のりばより、四国へ向かう特急は8番のりばより発着します。

  

岡山を発車すると吉備線が右へ分かれ、高架へ上がった後に左へカーブして山陽本線をオーバーパスし、山陽新幹線の高架橋をアンダーパスします。その後は市街地の中、単線で高架線を南下しますがやがて複線(実際には大元駅構内扱い)になり、大元に着きます。

  
  

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岡山~大元にて。山陽新幹線を潜ると高架区間になり市街地を走りますが、大元駅付近を除き単線のままです。
しかし、複線分の用地が用意されています。複線化される時は来るのでしょうか?

  

大元を発車後は岡山県・岡山市北区から南区へと変わり、岡山臨港鉄道の廃線跡が直進するのを見ながら右へカーブして南西へ向かい、やがて単線に戻ると地平へと下り備前西市に着きます。その後は国道2号線を潜って住宅地を走り、笹ヶ瀬川を渡ると田園地帯を走るようになります。そして複線(実際は妹尾駅構内)になると住宅地へと入り、妹尾(せのお)に到着します。

  

妹尾を発車すると単線へと戻り、右へカーブして針路を西へ変えます。右手に住宅地、左手に田園地帯を見ながら走ると備中箕島に着きます。

  
  

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備中箕島を発車後は複線(正確には早島駅構内)になって田園風景の中を走り、左へカーブしながら岡山市から早島町へと変わると早島駅に着きます。

  

早島~久々原は正式な複線区間です。早島を発車するとさらに左へカーブして南へ針路を取り、久々原に着きます。久々原を発車後は倉敷市へと変わり単線へと戻ります。そして住宅地へと入ると高架区間となり、茶屋町に到着します。

  
  

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茶屋町駅にて。主に茶屋町~宇野の区間列車が発着する中線は両側にホームがあり、上下移動なしに各方面へ乗換可能な構造となっています。

  

茶屋町を発車すると本四備讃線【瀬戸大橋線】と共用の複線高架を南下しますが、田園地帯へと入って倉敷川を渡る頃にポイントを渡り上り線側へ。さらに右側へと分岐して高架橋を下り、しばし本四備讃線の高架橋と並走した後に本四備讃線が右へカーブする形で宇野線をオーバーパスして右側へ分かれます。その後は左へカーブして東へ針路を変え、郷内川を渡ると岡山市南区へと戻り住宅地を進むと彦崎に着きます。
彦崎を発車後は、主に右側(南側)車窓は住宅地や山並みを、左側(北側)車窓は児島湾干拓地に広がる田園風景を望みながら備前片岡、迫川、玉野市へと変わり常山、国道30号線をアンダーパスして八浜と、こまめに停車しながら東へ進みます。

  
  

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常山駅付近にて。児島湾干拓地である広大な田園風景を眺めながら走ります。

  

八浜を発車すると築堤を上り、右へカーブして針路を南へ変えて上り勾配で山間部を走ります。

  
  

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トンネルを潜って尾坂峠を抜けると今度は下り勾配へと転じ、左手に住宅地を眺めながら走ると備前田井に着きます。

  

備前田井を発車後は県道22号線と並走しながら両側に山の迫る谷を下り、やがて谷が広がると市街地へと入り終点の宇野に到着します。

  
  

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現在の宇野駅は頭端式ホーム1面2線プラス留置線と、コンパクトな構造です。
本四備讃線の開業前は港まで線路が延びていて、宇高連絡船との人・車両の乗り継ぎが考慮されていました。
また、主に貨物用の側線が多くありました。

  
  

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宇野駅の駅舎は海辺の雰囲気に合っています。
駅舎の位置にも私の撮影位置にもかつては線路が通っていました。

  

また、既に宇高連絡船が廃止されていますが、現在はフェリーで四国・高松へ行くことができます。
しかし、フェリーは瀬戸大橋の通行料値下げなどの影響をモロに受けて、数社あったフェリー運航会社のうち、現在残っているのは四国フェリーのみです。
宇高国道フェリーが2012年に運航休止したことは記憶に新しいです。

  

  

乗り鉄の注意点  

岡山~茶屋町と茶屋町~宇野では運行形態が全く異なります。

  

データイム基準で、岡山~茶屋町は瀬戸大橋線の一部として四国へ向かう特急が片道当たり概ね毎時2本、高松へ向かう快速『マリンライナー』が毎時2本、さらに岡山~児島(一部は四国の観音寺や琴平まで直通)の普通が毎時1本の運転です。
そして茶屋町~宇野では区間内折り返しの普通が毎時1本の運転です。
ラッシュ時は増発され、『マリンライナー』の停車駅が増えます。また、岡山~宇野を通し運転する列車もあります。

  

茶屋町~宇野での使用車両は213系が中心で、ラッシュ時には113系、115系も使用されています。
岡山~茶屋町では四国の特急車両、『サンライズ瀬戸』の285系、『マリンライナー』の223系・5000系なども使用されています。

  

岡山からの所要時間は、茶屋町までが概ね20分程度ですが、宇野までは40分台~1時間弱と、茶屋町での乗り継ぎ次第で所要時間が変動します。

  

最後に、宇野線の岡山~茶屋町は『ICOCA』エリア内ですが、茶屋町~宇野はエリア外なので、ご注意を。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
岡山駅   JR西日本:山陽新幹線、山陽本線 (姫路方面広島方面)、(赤穂線列車)  
岡山駅   JR西日本:(伯備線列車)、津山線吉備線  
岡山駅   岡山電気軌道(岡山駅前停留所まで徒歩5分):東山本線、(清輝橋線電車)  
岡山駅   京山ロープウェー(廃止) 〔山麓えきまで徒歩40分〕  
大元駅   岡山臨港鉄道線の廃線跡  
茶屋町駅   JR西日本:本四備讃線(四国方面)【瀬戸大橋線】下津井電鉄線の廃線跡  
宇野駅   玉野市営電気鉄道線の廃線跡(1972年廃止)  
  
(参考:Wikipedia)