本四備讃線【瀬戸大橋線】(その1・茶屋町～児島)

児島駅にて。岡山～児島間の普通列車で運用されている115系電車です。

今回は、本州・岡山県と四国・香川県を結ぶ本四備讃線(「瀬戸大橋線」は正式な路線名称ではない)のうち、
本州内を走るJR西日本の管轄区間、茶屋町～児島(こじま)を紹介します。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間・営業キロ	備考
本四備讃線	茶屋町～宇多津(31.0km)

  

今回紹介の区間  

路線名	区間	営業キロ	備考
JR西日本：本四備讃線	茶屋町～児島	12.9km	全区間複線、直流1,500V電化

  

  

踏破達成時	2001年1月
撮影時	2011年ほか

写真が傾いてしまい、すみません。
茶屋町駅は島式ホーム2面3線の駅です。中央に発着する宇野線宇野方面への電車と両側から発着する本四備讃線の電車との乗換がスムーズに行えます。

高架駅の茶屋町駅を発車すると田園風景の中を高架区間で南下します。右手には下津井電鉄線の廃線跡を転用した道路が見えます。

その後、宇野線の線路が右へ分岐して地平へ下ります。こちらはそのまま高架線を南下し、右側の地平部を並走していた宇野線をオーバーパスして宇野線の線路が左側(東側)へ延びていくのを見ると倉敷市から岡山市へと入り高架駅植松駅に着きます。

植松駅付近にて。瀬戸内海から遠くはないのですが、沿線は山がちです。

植松駅を発車するとすぐに高架区間からそのまま蟻峰山トンネル(2,155m)へと入ります。トンネル内で倉敷市へと戻り、しばらくしてトンネルを出ると山あいの農村部を走り、高架駅の木見駅に到着します。

木見駅を発車するとすぐに福南山トンネル(3,652m)へと入ります。そしてトンネルを出ると山間の住宅地を走り、高架駅である上の町駅に着きます。

上の町駅にて。見にくいですが、駅周辺は住宅地になっています。
推測ですが、今回紹介の中間３駅の中では一番乗降客数が多い感じがします(間違ってたらすみません…)。

上の町駅を発車してしばらくすると児島トンネル(1,605m)へと入り、しばらく走りトンネルを出ると児島地区の市街地を高架線で走ります。

上の町～児島にて。車窓左手には瀬戸内海(児島港)を望めます。

上の町～児島にて。車窓右手には児島市街や遠方の山並みを望めます。手前には漁港も見えます。

そして小田川を渡ると高架駅である児島駅に到着します。

児島駅は島式ホーム２面４線の配線です。

ＪＲ西日本とＪＲ四国との境界駅で(駅自体はＪＲ西日本の管理駅)、すべての旅客列車が停車します。
本州と四国を結ぶ瀬戸大橋を渡る区間(児島～宇多津)は、ＪＲ四国の管轄です。
そして当駅にて両社の乗務員が交代します。

児島駅にて。駅施設は高架下にあり、駅ビルは存在しません。
駅は児島市街より海側の塩田跡に建設され、駅周辺も比較的最近に開発されました。
また、当駅から西へ約700m離れた場所に、旧・下津井電鉄線の児島駅がありました。旧駅舎は現在、旅行センターとして活用されて残存しています。

(つづく)  

  
乗り鉄の注意点  

今回の区間では岡山と四国各地を結ぶ特急『しおかぜ』『南風』『うずしお』が合わせて毎時２本運転されています。また、東京と高松を結ぶ寝台特急『サンライズ瀬戸』も１往復運転されています。ちなみに特急列車はＪＲ四国との会社境界にある児島駅には必ず停車します。
また、岡山と高松を結ぶ快速『マリンライナー』も毎時２本運転されています。区間内の停車駅は茶屋町と児島ですが、一部の列車は上の町にも停車し、朝晩は区間内各駅に停車する列車もあります。
一方、普通列車は概ね毎時１本の運転で、大半の列車が岡山～児島の運転ですが、一部の列車は四国方面へ直通し、観音寺や琴平まで乗り入れます。

使用車両について、快速『マリンライナー』は主にグリーン車・指定席連結の5000系と223系5000番台を併結した５連で(一部例外あり)、普通列車は115系をはじめ、四国直通列車にはＪＲ四国の113系が使用されています。

茶屋町～児島の所要時間は、快速『マリンライナー』で約10分、普通列車で15分前後です。

  
のりかえ   

乗換駅	乗換路線
茶屋町駅	JR西日本：宇野線 (岡山方面【瀬戸大橋線】、宇野方面)
茶屋町駅	下津井電鉄線の廃線跡
児島駅   児島駅	JR四国：本四備讃線【瀬戸大橋線】(四国方面)      下津井電鉄線の廃線跡 (児島駅跡まで徒歩15分)

  

(参考：Wikipedia)