本四備讃線(その2・児島~瀬戸大橋~宇多津)【瀬戸大橋線】 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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上り線・北備讃瀬戸大橋を走行中の写真です。瀬戸大橋区間は道路橋の下部を走ります。
新幹線も敷設できる構造になっています。

  

今回は、本州・岡山県と四国・香川県を結ぶ
本四備讃線(「瀬戸大橋線」は正式な路線名称ではない)のうち、
車窓風景の素晴らしい瀬戸大橋を渡るJR四国の管轄区間、児島(こじま)~宇多津(うたづ)を紹介します。
また、快速『マリンライナー』や一部の特急『うずしお』が走る坂出駅方面への連絡線(正式には宇多津駅構内にある連絡線)も併せて紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間・営業キロ   備考  
本四備讃線  茶屋町~宇多津(31.0km)  坂出方面への連絡線は宇多津駅構内扱い  
  
  
今回紹介の区間  
路線名   区間   営業キロ  備考  
JR四国:本四備讃線  児島~宇多津  18.1km   全区間複線、直流1,500V電化  
  
  
踏破達成時   2001年1月  
撮影時   2011年ほか  

  

  

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児島駅は島式ホーム2面4線の配線です。写真は2000系気動車による運転の特急『南風』です。

  

JR西日本とJR四国との境界駅で(駅自体はJR西日本の管理駅)、すべての旅客列車が停車します。
そして当駅にて両社の乗務員が交代します。
また、児島~茶屋町はJR西日本の管理区間です。

  

高架駅の児島を発車すると車窓左手に瀬戸内海(児島港)を、右手には児島の市街地を見ながら高架線を南下します。

  
  

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しばらくすると車窓右手は山地へと変わり、左側に児島競艇場を見ながら進みます。

  

この付近では下津井電鉄線の廃線跡が並走しています。そして右側上空から瀬戸中央自動車道(高速道路)が線路の直上に覆いかぶさると神道山トンネルへと入ります。途切れることなく続く鷲羽山トンネルは高速道路との2層構造になっていて、かつ上下線が分かれているので4つ目構造のトンネルになっています。

  

そしてトンネルを出ると右側に下津井の町並みを見つつ、いよいよ瀬戸大橋へと進みます。この先、いくつもの橋で塩飽諸島の島々を通り、四国へと至ります。

  

まずは吊り橋の下津井瀬戸大橋(1,447m)を渡り、海上で岡山県倉敷市から香川県坂出市へと変わります。景色は素晴らしいですが、橋の柱が結構視界を妨げます。

  
  

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下津井瀬戸大橋を渡ります(上り列車からの車窓です)。写真奥が本州で、手前には下津井の港町、山の上には鷲羽山ハイランドが見えます。

  

下津井瀬戸大橋を渡り終えると櫃石島へと入り、高架線を走ります。その後は櫃石島橋(792m)を渡り岩黒島、次は岩黒島橋(792m)を渡り羽佐島、さらに与島橋(877m)を渡ると、高速道路のパーキングエリアがあることで有名な与島へと入ります。与島では与島パーキングエリアや集落を見ながら進みます。

  
  

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与島を走行中の写真です。東側の車窓風景です。

  
  

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同じく与島を走行中の写真です。西側の車窓風景です。与島PAが見えます。

  

そして今度は吊り橋の北備讃瀬戸大橋(1,611m)を渡ります。島だと分かりにくい三つ子島を通り、北備讃瀬戸大橋と連続するような形で、瀬戸大橋の中で最長の橋である南備讃瀬戸大橋(吊り橋・1,723m)を渡ります。そして橋を渡り終えるといよいよ四国への上陸を果たします。

  

以遠~坂出以遠を快速『マリンライナー』に乗って利用する際は、実際は経由しない宇多津駅を経由したものとして運賃計算が行われます。

  
  

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四国上陸後は左手に製油所や工場群、右手に瀬戸大橋記念公園などを望みながら、引き続き瀬戸中央自動車道の下部にあたる部分を高架線で南下します。

  

しばらく進むと右へカーブして瀬戸中央自動車道と分かれ、宇多津港の海上部分を渡ると坂出方面への連絡線【瀬戸大橋線】は左側へと分岐(立体交差)します。

  
  

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連絡線との分岐地点付近にて(上り列車からの車窓です)。
遠方(北側)には瀬戸大橋や塩飽諸島の島々を望めます。

  

そして大束川を渡ると左側から高架線で接近してきた予讃線と合流(立体交差)して宇多津駅に到着します。

  
  

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宇多津駅手前、塩田跡の再開発地帯を走ります。さぬき浜街道沿いには商業施設などが並んでいます。
写真奥には四国一高い建造物であるゴールドタワー(158m)も見えます。

  
  

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宇多津駅にて。このような写真しかなくてすみません…orz 島式ホーム2面4線の高架駅です。
ここでは『しおかぜ』が高松からの『いしづち』と、一部の『南風』が高松からの『しまんと』や徳島へ向かう『うずしお』との分割・併合が行われています。

  
ここからは高松方面、坂出駅までの連絡線についてUPします。  

  

  

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(上り列車の車窓)宇多津駅へ直進する本線から分岐した連絡線は西側の大束川に沿って走ります。

  

そして右側に本四備讃線の本線と予讃線との合流地点を、左手に住宅地や聖通寺山を見ながら左カーブで進み、やがて右側から高架線で接近してきた予讃線と合流(立体交差)した後は予讃線を走行し、坂出に到着します。

  
  

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坂出駅にて。快速『マリンライナー』(主に5000系3連+223系5000番台2連)です。
『青春18きっぷ』使用時など、普通列車で岡山方面から宇多津駅以西へ(その逆も)移動する際は当駅にて乗換のケースが多いです(岡山方面~宇多津以西を直通する普通列車が極端に少ないため)。

  

尚、坂出方面への連絡線と予讃線の合流地点は宇多津駅構内に含まれていて、児島以遠~坂出以遠を快速『マリンライナー』に乗って利用する際は、実際は経由しない宇多津駅を経由したものとして運賃計算が行われます。

  

  

乗り鉄の注意点   

今回の区間では岡山と四国各地を結ぶ特急『しおかぜ』『南風』と『うずしお(南風に併結)』が合わせて毎時2本運転されています。また、東京と高松を結ぶ寝台特急『サンライズ瀬戸』(連絡線経由)も1往復運転されています。ちなみに特急列車はJR西日本との会社境界にある児島駅には必ず停車しますが、一部の『南風』と連絡線を通る『サンライズ瀬戸』は宇多津駅を通過します。
また、岡山と高松を結ぶ快速『マリンライナー』も毎時2本運転されています。連絡線経由で、区間内の停車駅は児島と坂出です。
一方、岡山と観音寺や琴平を結ぶ普通列車も数往復運転されています。宇多津駅を経由して予讃線の多度津方面へと向かいます。

  

なお、本州内から快速『マリンライナー』と普通列車を乗り継いで宇多津駅または丸亀駅以遠へ乗車される場合は、坂出駅で途中下車しない限りは宇多津駅経由で運賃計算されます。

  

使用車両について、快速『マリンライナー』は主にグリーン車・指定席連結の5000系と223系5000番台を併結した5連で(一部例外あり)、普通列車はJR四国の113系が使用されています(JR西日本の車両が観音寺・琴平運用に就いているかどうかは私では確認できませんでした…)。

  

児島からの所要時間は、宇多津・坂出ともに15分前後です。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
児島駅   JR西日本:本四備讃線【瀬戸大橋線】下津井電鉄線の廃線跡(児島駅跡まで徒歩15分)  
宇多津駅   JR四国:予讃線 (松山・高知方面は直通、(※1)高松方面はのりかえ)  
(坂出駅)   JR四国:予讃線 (高松方面は直通、松山・高知方面はのりかえ)  
(※1)特急『うずしお』、快速『マリンライナー』は高松・徳島方面へ直通運転します。     

  

(参考:Wikipedia)