予讃線(その１・高松～多度津)

高松駅にて。

今回から数回に分けて、四国の重要幹線である予讃線を紹介していきます。
1回目は、複線電化の線路が続く香川県の高松～多度津間です。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間・営業キロ	備考
JR四国：予讃線	(※1)高松～宇和島ほか(327.0km)	支線を含む

(※1)高松～伊予長浜(旧線)～宇和島：297.6km、向井原～内子(新線)：23.5km、新谷～伊予大洲(新線)：5.9km(但し、新谷～旧線との合流地点である伊予若宮信号場は3.5km)     

今回紹介の区間  

路線名	区間	営業キロ	備考
JR四国：予讃線	高松～多度津	32.7km	全線複線。直流1,500V電化

  

  

踏破達成時	2003年7月
撮影時	2009年、2010年

高松駅の駅舎です。宇高連絡船のあった頃はもっと手前側、海の手前に駅・ホームがありました。
ＪＲ四国で最多の利用者数を誇る駅です。

高松駅は頭端式ホーム４面９線で、予讃線をはじめ高徳線、さらに岡山方面の瀬戸大橋線の快速『マリンライナー』も発着しています。

高松を発車し、市街地を走ります。しばらく並走していた高徳線が左へ分かれます。

上下線で抱き込む配線である高松運転所を過ぎると香東川を渡り、住宅地を左にカーブして香西、本津川を渡り高松貨物ターミナル駅を過ぎると田園が増えて鬼無、次第に讃岐平野特有の小高い山が目立つようになり、面白い配線の端岡、讃岐国分寺の近い国分、そして高松市から坂出市に入り讃岐府中、鴨川、八十場と進みます。

讃岐府中～鴨川にて。山あいの田園風景を見ながら走ります。

八十場を発車するとやがて高架区間になり、市街地に入ると坂出に着きます。

坂出駅にて。２面３線の高架駅です。
快速『マリンライナー』は宇多津駅を通らずに瀬戸大橋へ向かいます。

坂出を発車後も市街地を走りますが、地平区間になり市街地が途切れると瀬戸中央自動車道をアンダーパスします。その後再び高架線になります。

写りが悪いですが、本四備讃線との三角線(デルタ線)状態の分岐点です(この区間は宇多津駅構内です)。

そして本四備讃線への連絡線が分岐し、左へカーブして本四備讃線の本線と合流すると宇多津です。駅前は新しい商業地で、海側には「プレイパークゴールドタワー」がそびえ立っています。
宇多津駅では数多くの特急列車の分割・併合が行われています。

宇多津を発車すると引き続き高架で住宅地を駆け抜け、市街地に入ると丸亀です。
丸亀を発車し、市街地が途切れる頃に地上線に戻り讃岐塩屋、その後はしばらく田園地帯を走りますが、再び住宅地に入り、右側から多度津工場からの引込線が合流すると多度津に到着します。複線区間はここまでで、以降は終着駅の宇和島まで単線が続きます。

多度津駅は島式ホーム２面４線の構造で、土讃線との接続駅です。
また、駅東側には海側へ多度津工場への引込線が延びています。

乗り鉄の注意点  

データイムの高松～多度津は、高松～松山方面の特急『いしづち』が１時間に１本、坂出以西は各駅に停車する快速『サンポート』が３０分ヘッド、高松～坂出の普通列車も３０分ヘッドで運転されています。さらに高松～坂出には岡山方面との快速『マリンライナー』が３０分ヘッド、宇多津～多度津には特急『しおかぜ／いしづち』と『南風』が１時間ヘッドで、また岡山と観音寺・琴平を結ぶ普通列車が１時間おきで交互に運転されています。

高松～多度津の所要時間は、特急は宇多津での分割・併合作業がある列車で３０分前後(分割・併合なしの列車は概ね２４分)です。
快速『サンポート』でも３０分前後、朝夕に運転される高松～多度津を通して運転する普通列車では概ね１時間弱の時間を要します。

のりかえ  

乗換駅	乗換路線
高松駅	ＪＲ四国：高徳線
高松駅	高松琴平電気鉄道(高松築港駅。徒歩5分)：琴平線、<長尾線電車>
坂出駅	ＪＲ四国：本四備讃線 (快速『マリンライナー』ほか)
宇多津駅	ＪＲ四国：本四備讃線 (特急『しおかぜ』『南風』ほか)
多度津駅	ＪＲ四国：予讃線(伊予西条、松山方面)、土讃線

  

(参考：Wikipedia)