土讃線(その1・多度津~琴平~阿波池田) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
琴平駅にて。電化区間の主力車両である121系電車です。

  

今回から数回に分けて、香川県から四国を横断して高知県へ至る幹線、
土讃線(どさんせん)を紹介します。
今回は第1回、香川県の多度津から琴平を経由して徳島県の阿波池田までを紹介します。

  
  

イメージ 2
(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間・営業キロ   備考  
JR四国:土讃線  多度津~阿波池田~高知~窪川(198.7km)    

  

  

今回紹介の区間  

区間   営業キロ  備考  
多度津~阿波池田  43.9km   全区間単線。(※1)電化・非電化が混在。  
(※2)多度津~琴平は直流1,500V電化。琴平~阿波池田は非電化。   

  

  

踏破達成時   2003年7月  
撮影時   2006年、2010年  

  

  

イメージ 3
起点の多度津駅は予讃線と土讃線の分岐駅で、島式ホーム2面4線を持ちます。
特急・快速の全列車と一部の普通列車が予讃線の高松方面へ直通運転します。

  

多度津を発車すると左へカーブし、予讃線と分かれます。讃岐平野の田園風景の中を走り、国道11号線をアンダーパスして多度津町から善通寺市に入り金蔵寺、今度は高松自動車道をアンダーパスするとやがて住宅地に入り善通寺に着きます。
善通寺を発車後は田園地帯を走りますが、右側から山並みが迫ってきます。また、右側には琴平参宮電鉄の廃線跡が並走し、トンネルも道路に転用されて残存しています(トンネルは拡大されたかもしれませんが…)。

  
  

イメージ 4
その後は金倉川を渡り、高松琴平電気鉄道(ことでん)琴平線をオーバークロスすると琴平に到着します。

  
  

イメージ 5
琴平駅にて。洋風建築で古い駅舎です。
金刀比羅宮(ことひらぐう・通称:こんぴらさん)までは徒歩20分ですが、そこから本宮へは石段を785段、奥社まではさらに583段登らなくてはなりません。

  

琴平を発車すると市街地を抜け、琴平町からまんのう町へ入る頃には田園風景の中を走ります。やがて右側に山並みが近づき、その後右へカーブします。この付近の東側には、日本最大の灌漑用のため池である満濃池があります。そして塩入を過ぎると丘陵の谷間を走り、黒川付近からはカーブを重ねながら山里を進みます。財田町に入り讃岐財田を過ぎるといよいよ山間部に入ります。

  
  

イメージ 6
讃岐財田付近にて。山あいの農村部を走ります。

  

徐々に高度を上げ短いトンネルを一つ抜けた後、長大トンネルの猪ノ鼻トンネルに入り、香川県から徳島県三好市に入ります。猪ノ鼻トンネルを抜け、さらに短いトンネルを抜けるとスイッチバック式の秘境駅として有名な坪尻に着きます。

  
  

イメージ 7
坪尻駅にて(2006年撮影)。
単式ホーム1面1線のスイッチバック式の駅です。駅の周りには何もありません。
なお、坪尻駅は自動車での到達が不可能で、徒歩でのみ到達可能です。

  

坪尻を発車後は短いトンネルの連続で勾配を下って行きます。

  
  

イメージ 8
箸蔵の手前からは右手に吉野川の谷を一望でき、やがて土讃線が通るルートも望めます。
箸蔵を過ぎると東みよし町に入り、右へカーブして下り勾配が終わり、吉野川を渡るとまた三好市に戻り、右へカーブして徳島線と合流すると無人駅の佃に着きます。
佃を発車すると吉野川に沿って走りますが、今度は右手、吉野川越しに先ほど通った箸蔵付近の景色を望めます。やがて吉野川と離れ、右手に市街地が見えてくると阿波池田に到着します。

  
  

イメージ 9
阿波池田駅は島式ホーム3面5線の構造で、側線もあります。全列車が停車します。
土讃線の列車のほか、徳島線の列車も乗り入れています。

  
  

イメージ 10
阿波池田駅は三好市の代表駅で、駅は市街地の中に立地しています。
(この写真は2006年撮影)。

  

  

乗り鉄の注意点   

今回の区間では特急『南風』と『しまんと(1往復を除いて『南風』に併結)』が概ね毎時1本運転されています(多度津、善通寺、琴平、阿波池田に停車しますが、一部の列車は多度津を通過)。

  

一方の普通列車は大半が琴平を境に系統分割されていて、多度津方では電車が主体、阿波池田方では気動車のみの運転です。

  

多度津~琴平では概ね毎時2本の運転で、約半数の列車は高松とを結ぶ快速『サンポート』(土讃線内は各駅停車)で、普通も多度津~琴平の区間運転以外に高松直通の列車や瀬戸大橋を渡って岡山までロングランする列車もあり、また、阿波池田方面と直通する気動車列車も一部あります。

  

また、琴平~阿波池田は閑散区間で、データイムは約3時間間隔が開くこともあります。尚、上下2本ずつは坪尻を通過します。運転区間は琴平~阿波池田が主体ですが、一部は多度津、大歩危、中には高知を越えて須崎まで運転される列車もあります。ちなみに佃~阿波池田では徳島線の列車も概ね1~2時間に1本乗り入れてきます。

  

普通列車の車両は、電化区間では121系を主体に113系、115系(JR西日本車)、6000系、7000系が使用され、非電化区間はキハ54形と1000形で、徳島線からは1200形や1500形が乗り入れてきます。

  

所要時間は、(特急・普通)の順に、多度津(10分・13分)琴平(30分・55分)阿波池田です。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
多度津駅   JR四国:予讃線(高松・岡山方面松山方面)  
琴平駅   高松琴平電気鉄道:琴平線 (琴電琴平駅まで徒歩5分)  
箸蔵駅   箸蔵山ロープウェイ (登山口駅まで徒歩5~7分)  
佃駅   JR四国:徳島線  
阿波池田駅   JR四国:土讃線(高知方面)、徳島線 (特急列車)  
  
(参考:Wikipedia)