【ことでん】高松琴平電気鉄道琴平線(香川県高松市~琴平町。2010年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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琴電琴平駅にて。1200形電車です。
ことでんの電車は下半分が路線ごとに色分けされていて、琴平線が黄色、長尾線が緑色、志度線が赤色になっています。

  

今回は、高松琴平電気鉄道【通称:『ことでん(コトデン、琴電)』】の路線のうち、本線格で高松と「こんぴらさん」こと金刀比羅宮のある琴平を結ぶ参詣路線でもある
琴平線を紹介していきます。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)   

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
高松琴平電気鉄道:琴平線  高松築港~琴電琴平  32.9km   単線・複線混在(※1)、直流1,500V電化  
(※1)高松築港~栗林公園(2.9km)は複線区間。また、高松築港駅構内の約300mは単線並列区間。      
(※)軌間1,435mm。      

  
  

踏破達成時   2002年2月  
撮影時   2010年12月ほか   

  

  

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起点の高松築港駅は高松城址のある玉藻公園の西側にあり、高松港が駅の北側にあります。
また、JRの高松駅は西へ徒歩3~4分の場所にあり、雨の日などは乗換が少々不便です。
以前には琴平線の立体化(高架化または地下化)の計画があり、高松駅付近への移転を前提として手前の駅前緑地にあった旧駅舎を撤去の上で仮設駅舎を設置しましたが、その後計画が白紙となり、仮設駅舎として建てられた駅舎も本駅舎として使用されています。

  
  

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高松築港駅は頭端式ホーム2面2線の構造で、東側の1・2番線を琴平線の電車が、西側の3番線を長尾線の電車が使用しています。

  
  

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高松築港を発車するとすぐに左へカーブして、左手に高松城跡玉藻公園を見ながら瀬戸大橋通りの北側を東へ走ります。この場所に高松築港駅の両渡り線がありますが、高松築港駅を発車するとすぐに線路がカーブしている影響で渡り線がここまで後退しています。

  

その後は右へカーブして市街地を進み、南へ進路を変えると片原町に着きます。片原町を発車後は市街地の中を南下しますが、高架や地下ではなく地平を走り、アーケード商店街や多車線道路とも踏切で交差します。やがて正面に駅ビル・琴電瓦町ビルが見えてきて、その駅ビルの1階部分へ入ると、ことでんのターミナル駅である瓦町に到着します。

  
  

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瓦町駅は『ことでん』の全路線が集まるターミナル駅で、琴平線と長尾線のホームは琴電瓦町ビルの1階部分に、志度線のホームは道路を隔てた東側にあります。
琴平線ホームは島式ホーム1面2線の構造で、東側に長尾線の単式ホーム1面1線が並んでいます。

  
  

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瓦町駅にて2009年撮影。琴電瓦町ビルには当初『コトデンそごう』が、2009年当時は『高松天満屋』が入居していましたが、天満屋が2014年3月に閉店してからはキーテナントは入居していません。2015年秋を目途に専門店街としてリニューアルオープンするそうです。

  

瓦町を発車すると長尾線が左へ分かれ、琴平線は築堤高架になり市街地を南下し、高徳線をアンダーパスします。以前は地平を走っていた高徳線をオーバーパスしていましたが、高徳線が高架化された際に上下が入れ替わりました。その後は地平区間に戻り、栗林公園駅に着きます。栗林公園は駅の西側にあります。尚、複線区間はここまでです。
栗林公園駅を発車後は住宅地を南下して三条に着きますが、駅間は複線分の用地が確保されています。

  
  

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三条を発車後は御坊川を渡り、高架区間となって国道11号線をオーバーパスして高松自動車道を潜ります。

  

そして地平に戻りますが、この高架橋も複線分の路盤が確保されています。その後も住宅地の中を走り、太田に着きます。太田を発車後は田園の割合が増えてきてローカル度が増します。

  
  

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しばらくすると両側に広がる仏生山検車区・仏生山工場の間を走り、運転上の拠点駅である仏生山(ぶっしょうざん)に到着します。

  

仏生山を発車すると右へカーブして、田園と住宅の混在した風景の中を進み、国道193号線(空港通り)をアンダーパスする地点に2006年に開業した空港通り駅に着きます。国道を走る高松空港リムジンバスの最寄り停留所(空港通り一宮)が北へ約400mの場所にあります。空港通り駅を発車後は住宅地の中を西へ走り、データイムは半数の列車が折り返す一宮に到着します。

  
  

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一宮を発車すると築堤高架になり、香東川を渡ります。

  

その後は地平に戻り、住宅地の中を走ると円座に着きます。円座を発車後は左へカーブして、右手に六ッ目山や堂山を見ながら田園風景の中を南西へと進みます。そして左手に、ため池である奈良須池が見えてくると岡本に着きます。

  
  

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岡本駅付近にて。奈良須池のほとりを走ります。香川県は瀬戸内気候で降水量が少なく、古代より多くのため池が造られてきました。

  

岡本を発車後はやや起伏に富んだ場所を走ります。そして香川県・高松市から綾川町へと変わると住宅地の中を走り、挿頭丘(かざしがおか)に着きます。挿頭丘を発車後は右手に挿頭山を見ながら田園地帯を走り、畑田に着きます。畑田を発車後もローカル風景の中を西南西へと進み、富川を渡ると陶(すえ)に着きます。
陶を発車後は田園の広がる丘陵地帯を西へ走り、2013年に開業した綾川に着きます。駅の北側には「イオンモール綾川」があり、綾川駅の副駅名にもなっています。綾川を発車後は左へカーブして、綾川町役場と滝宮総合病院の間を通り抜けると滝宮に到着します。

  

滝宮を発車すると右へカーブして綾川を渡ります。

  
  

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その後は左へカーブしつつのどかな風景が広がる丘陵地を走り、やがて田園風景中心の平地へ出ると羽床に着きます。

  

羽床を発車後は綾歌町へと変わり、左手に堤山を見ながらローカル風景の中を南西へ走ると栗熊に着きます。

  
  

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栗熊を発車後は右手に讃岐富士を見て起伏に富んだ丘陵地に広がるローカル風景の中を走り、岡田に到着します。遊園地「ニューレオマワールド」へは当駅からバスでアクセスできます。

  
  

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岡田を発車すると国道438号をアンダーパスし、両側にそびえる山々を遠望しつつローカル風景の中を南西へ進み、まんのう町へ変わると羽間に着きます。駅の東側には大池があります。
羽間を発車後は国道32号をアンダーパスして平地へと出て、田園風景の中を走ります。

  
  

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やがて築堤区間となり土器川を渡り、その後は田畑の広がる風景を見ながら地平区間を走ります。

  

そして琴平町へと変わると榎井(えない)に着きます。榎井を発車後は右へカーブして国道319号をアンダーパスします。そして田園風景の中を走ると左へカーブして土讃線をアンダーパスしますが、右側には戦時中に休止され、戦後に廃止された琴平急行電鉄線が通っていたスペースが残っています。その後は大きく左へカーブして市街地へと入り、終点の琴電琴平に到着します。

  
  

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琴電琴平駅は頭端式ホーム1面2線の構造で、駅の西側を金倉川が流れています。

  
  

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琴電琴平駅は琴平の地にふさわしい雰囲気の造りをした駅舎ですが、建造されたのは1988年(昭和63年)と比較的新しいです。
駅周辺は市街地になっていて、JRの琴平駅へは東へ徒歩5分ほど、金刀比羅宮へは市街地と参道を歩き、本宮へは計785段の石段を上り30分ほどでしょうか。奥社まで登ると1368段にもなります。

  

  
乗り鉄の注意点  

琴平線では各駅に停車する普通列車のみの運転です。
運転区間は高松築港~琴電琴平の全線通し系統を主体に、高松築港~仏生山・一宮・滝宮、仏生山→滝宮の区間列車が運転されています。また、高松築港~瓦町では長尾線列車が乗り入れてくるほか、平日を中心に高松築港~瓦町の区間列車が長尾線車両により運転されます。

  

昼間帯の運転間隔は、高松築港~瓦町は長尾線列車が加わり毎時7本、瓦町~一宮は15分毎、一宮~琴電琴平は30分毎です。朝夕は一宮系統が滝宮まで延長され、平日には朝ラッシュ時に高松築港~仏生山・一宮間の区間列車も設定されます。また、早朝・深夜と土休日の夜間は減便となります。

  

使用車両は、元名古屋市営地下鉄の600形、元京急の1070形、1080形、1200形(1200番台)、そして元京王の1100形で、すべて2連です。
ラッシュ時は4両編成で運転されることがあります。

  

高松築港からの所要時間は、瓦町5分、仏生山17分、滝宮42分、琴電琴平62分です。

  

最後に、『ことでん』では全駅でICカード『 IruCa 』が利用可能ですが、現状は『 Suica 』など他の交通系ICカードは使えないので要注意です。

  

  

のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
高松築港駅   JR四国(高松駅まで徒歩5分):予讃線高徳線、<瀬戸大橋線>  
瓦町駅   高松琴平電気鉄道:長尾線志度線  
琴電琴平駅   JR四国:土讃線 (琴平駅まで徒歩5分)  
  
(参考:Wikipedia)