予讃線(その２・多度津～伊予西条)

伊予土居駅にて。  

予讃線の２回目は、香川県から愛媛県にかけて工業地帯などを走る

多度津～伊予西条間です。
なお、全ての写真が乗車中撮影で、窓ガラスの反射等で見づらいとは思いますが、ご了承下さい。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間・営業キロ	備考
JR四国：予讃線	(※1)高松～宇和島ほか(327.0km)	支線を含む

(※1)高松～伊予長浜(旧線)～宇和島：297.6km、向井原～内子(新線)：23.5km、新谷～伊予大洲(新線)：5.9km(但し、新谷～旧線との合流地点である伊予若宮信号場は3.5km)      

今回紹介の区間  

路線名	区間	営業キロ	備考
JR四国：予讃線	多度津～伊予西条	81.6km	全線単線。直流1,500V電化

  

  

踏破達成時	2001年1月
撮影時	2009年、2010年

土讃線とのジャンクションで運転の拠点でもある多度津駅には留置線もあり、電車や気動車が休んでいます。

多度津を発車すると、土讃線が左へ分かれ、こちらは田園の中をカーブしながら進みます。海岸寺を過ぎると瀬戸内海沿いを走ります。

臨時駅の津島ノ宮駅付近にて。写真右側にある橋の先の島に津嶋神社があります。
毎年８月４日と５日に夏季大祭が行われており、この２日間のみ津島ノ宮駅は営業します。
ちなみに、津嶋神社へ渡る橋(津島橋・250m)は夏季大祭の期間以外は通行禁止となるそうで、要注意です。

臨時駅の津島ノ宮を過ぎると海と別れ詫間、その後は内陸に入り、山々が迫る田園地帯の中をみの、高瀬、比地大、本山と進みます。そして財田川を渡り右手に市街地が見えてくると観音寺に到着します。

観音寺駅にて。普通列車で伊予西条方面へ向かう場合、約半数の列車は乗り継ぎが必要です。

観音寺を発車後も田園地帯を走ります。豊浜を過ぎるとやがて海沿いを走り箕浦、その後にくぐる鳥越トンネル内で香川県(観音寺市)から愛媛県(四国中央市)に入り、しばらくして海と離れ市街地に入ると川之江に到着します。

川之江を発車後は、住宅地や製紙工場などを見ながら進み、再び市街地になると伊予三島に到着します。

伊予三島を発車すると、住宅地と水田が混在する中を進み伊予寒川、民家が減り田園地帯の中を走り赤星、伊予土居と進みます。
この付近、車窓左手には山脈が迫り、麓には松山自動車道が通っています。

伊予土居を発車し、いくつか川を渡り関川を過ぎると山間部に入り、トンネルを抜けると山の斜面を走り、右側の眼下には阿島川を望めます。その後も平地と山地の境界部分を走り、海側は住宅地に変わり、更に遠くには工場が見えます。多喜浜を過ぎると都市郊外の風景の中を走り、山地が離れ国領川を渡ると新居浜に到着します。

新居浜駅にて。新居浜市の中心部は駅から離れていて、北側(海側)にあります。

新居浜を発車後も郊外風景が続きますが、今度は海側から山が迫ってきます。中萩を過ぎると山は離れ、ローカル風景の中を走ります。

この付近の車窓左手には石鎚山脈が望めます。
どれが四国最高峰の石鎚山(1,982m)か分かりませんが…。

やがて住宅地に入ると伊予西条に到着します。西条市は東予地区の中心都市で、西条祭りなどが有名です。
また、石鎚山への登山口でもあります。石鎚山へはこの先の「石鎚山駅」よりも当駅が便利です。

伊予西条駅には、駅に隣接して「四国鉄道文化館」があります。
ＤＦ５０形ディーゼル機関車と０系新幹線電車のカットボディが保存されています。

乗り鉄の注意点  

データイムは全区間で特急『しおかぜ』と『いしづち』の併結列車が１時間毎に運転されています。
また、普通列車は多度津～観音寺では１時間に概ね１～２本、観音寺～伊予西条では午前中の下り列車で２時間ほど間隔が開くこともありますが概ね１時間に１本の割合で運転されています。

普通列車の使用車両は、多度津～観音寺では主に121系で一部は7000系、岡山直通列車には6000系や113系も使用されています。
観音寺以西では7000系が主力となっていますが一部121系や113系も使用されます。
121系と7000系は車内にトイレの設備がないのでご注意を。

多度津～伊予西条の所要時間は、特急で１時間前後、普通列車利用では行き違い待ちも多く、特急列車の倍の約２時間を要します。

のりかえ  

乗換駅	乗換路線
多度津駅	JR四国：予讃線(高松方面)、土讃線
観音寺駅	雲辺寺ロープウェイ(山麓駅までタクシーで約30分)
伊予西条駅	JR四国：予讃線(松山方面)。石鎚登山ロープウェイ(山麓下谷駅まで路線バスで54分)

  

(参考：Wikipedia)