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前回の記事はこちらから!
▶メイク用ブラシやスポンジは何で洗うべき?<メイクツールの素材について>
というわけで今回からは
「メイクツールを洗うための洗剤」
についてのお話をしていきます!
前回記事でも簡単にお話した通り、
各メイクツールにはそれぞれ素材の特徴がありまして
その素材の特徴を意識した洗い方をしなければ道具がすぐに痛んでしまう原因になります。
ちなみに各素材の特徴についてまとめたのが以下ですね!
<ブラシの場合>
- ポリエステルの場合→頑丈だけど刺激がありメイク移りもイマイチ。(アルカリ苦手)
- タクロンの場合→頑丈で肌負担が少ないがメイク移りイマイチ。(酸が苦手)
- 天然動物毛の場合→脆いけど肌負担は最も少なくメイク移りも◎。(洗剤を選ぶ)
<スポンジ・パフの場合>
- 合成ゴムかウレタンが基本で選択肢は少ない。(だいたい何で洗っても構わない)
あとこれは補足ですが、
前回のコメントでもいくつか頂いたご意見なのですが、
「天然動物毛だとかぶれてしまった!」
というお声があります!
動物毛はやはりタンパク質繊維なので体質によってはアレルギーになってしまうケースが確かに想定されます。
また動物の毛ですので素材の品質を完全に統一することが難しく、
ものによっては当たり外れがある可能性もあります。
実際僕も結構外れを引いたことがあるので(^^;)、
そういった「不安定性」も素材独特のデメリットと言えそうです。
以上をふまえつつ、
まずは前回の記事でも紹介したこちらのアンケートの結果から
かずのすけ@kazunosuke13
皆様に質問です!🙋♂️ 【メイクブラシやスポンジを洗うときに使っている洗剤はどれですか?】 その他がある場合はコメント欄にお知らせ頂けると幸いです💡また出来るだけ沢山の回答を頂きたいのでリツイートにご協力頂けますと助かります🙌🏻
2018年03月20日 14:29
一番利用者が多かった「専用の洗剤」について
その特徴をまとめてみたいと思います\(^o^)/
◎メイクブラシ&スポンジ専用洗剤の成分を見ていこう!
よく知られているメイクブラシ&スポンジの専用洗剤というと、
資生堂さんとシュウウエムラさんの「スポンジクリーナー」が有名ですね。
あとTwitterのコメントでも多かった「ダイソー」のパフ・スポンジ専用洗剤も。
![]() |
パフ・スポンジ専用洗剤
281円
Amazon |
(手持ちに無いのでAmazonのリンクを…)
他の商品をお使いの方もいらっしゃるかとは思いますが、
一例としてこれらの商品を見ていきたいと思います!
まず資生堂スポンジクリーナーの成分。
成分:界面活性剤(31.1%:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ココアンフォ酢酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル) 液性:弱酸性
あまり洗剤の成分に詳しくない人が読むと「なんのこっちゃ」と思うかもしれませんが、
これは凄く大切な情報です…。
これらの成分は今までも色々な記事で紹介しているのですが
・ポリオキシアルキレンアルキルエーテル
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル
はどちらも静電気を帯びない『非イオン界面活性剤』の一種で、
繊維にダメージを与えませんし、肌に付着したとしてもほとんど刺激がありません。
さらに非イオン系洗剤は油汚れを落とすのが何より得意なので、
メイクアップツールを洗うには適した成分と言えるでしょう。
また
・ココアンフォ酢酸ナトリウム
も『両性イオン界面活性剤』というとても低刺激の成分です。
ベビーソープなどに使われているもので、
これも繊維に負担がなく、残留しても刺激になりません。
中々良さそうですね!!
ただ一点注意したいのは『弱酸性』であるということです。
前回記事でも説明しているように、
ブラシの素材によっては「酸性が苦手」のものもあります。(タクロン素材など)
スポンジやパフを洗うには非常に適していますが、
ブラシ洗浄の場合弱酸性になっているのはもしかしたら良くない可能性も否めません。
以上から『資生堂スポンジクリーナー』の特徴をまとめておきます!
- 非イオン系界面活性剤ベースで繊維に負担を与えず効率的に洗浄できる。
- ただし弱酸性なので酸性が苦手のブラシ(タクロン等)には不向き。
- パフやスポンジ、動物毛やポリエステルのブラシはOK。
次にシュウウエムラさんがこちら↓
上の方に「界面活性剤(30% ポリオキシエチレンアルキルエーテル)、安定剤 液性:中性」と書いてあるのですが…、、
実はこれ、少し正しい表記とは違っていますね(^^;)
本当の成分は下の英語で記載されています。。
↓ここの「INGREDIENTS」ってところに詳細の成分が書いてあります。
和訳すると
水、(C12-14)パレス-5、ヒドロキシエチルラウリルジモニウムクロリド、ジデシルジモニウムクロリド、エタノール、PG(プロピレングリコール)、EDTA-4Na、クエン酸、クエン酸Na
…となるので、
主成分は確かに(C12-14)パレス-5というのはポリオキシエチレンアルキルエーテルの一種ですので、
多分これが30%くらいでほぼ主成分なのだと思います。
ただし他の成分も1%以下で配合されていて、日本の洗剤類のルールだとそれを表示しなくて良いから
日本語だと他の成分の記載がないのでしょう。
これはちょっと親切ではないですよね。
(ただこうなると資生堂のクリーナーも1%以下の成分を隠している可能性は否定できませんが…。)
主成分のポリオキシエチレンアルキルエーテルは非イオン系なので良いとして、
その次から配合されている
・ヒドロキシエチルラウリルジモニウムクロリド
・ジデシルジモニウムクロリド
はどちらも『陽イオン界面活性剤』の一種で、
衣類用柔軟剤に用いられている「ジアルキルアンモニウム塩」と同じタイプですね。
第四級アンモニウム塩ですので繊維に残留して質感を柔らかくしますが、
肌に付着すると敏感肌には刺激の原因になる場合もあります。
正直、肌に頻繁に触れるメイクアップ製品の洗剤に入れて欲しくない成分ですね(^^;)
液性は『中性』なので化繊のブラシも動物毛のブラシも洗えるのは良いことですが、
陽イオン界面活性剤が残ってしまうのはブラシにとってもスポンジにとってもあまり嬉しくありません。
これは僕の場合は「あまり使いたくないなぁ」と思う商品でした。。
というわけで。
『シュウウエムラ スポンジクリーナー』の特徴は以下のようになります。
- 主成分は非イオン系界面活性剤で一応低刺激の成分。
- 英語の成分が日本語に訳されていない。
- 添加剤として陽イオン界面活性剤が含まれている。
- パフやスポンジ、ブラシ等に残留して肌への刺激が懸念される。
- 非イオン系ベースで中性なので素材への負担は少ない。
お次はダイソーさんの専用洗剤について。
これは僕の手元にはないのですがTwitterで成分情報を頂いたものです!
情報提供ありがとうございます!(*^_^*)
成分:界面活性剤(34% ポリオキシエチレンアルキルエーテル・脂肪酸アルカノールアミド)、安定剤、水軟化剤 液性:弱アルカリ性
とありまして、
成分を見るとこれも上二品と同じく
・ポリオキシエチレンアルキルエーテル
が主成分になっていますね。
あともうひとつ
・脂肪酸アルカノールアミド
という成分もありますが、これも非イオン系の一種です。
増泡剤とかで使われる成分で洗浄力はあまり無い成分なので入っている意味があるかは謎ですが(苦笑)
非イオン系+非イオン系の構成なのでスポンジの洗剤としてはこれも悪くなさそうです。
ただし注意点として『弱アルカリ性』になっていますね。
アルカリの洗剤だと動物毛のブラシやポリエステルのブラシはあまり得意ではないので、
この点には気を付ける必要がありそうです。。
- 非イオン系界面活性剤主成分なのでスポンジ・パフの洗浄には適している。
- 弱アルカリ性なのでアルカリに弱い繊維のブラシ(動物毛・ポリエステル)には不向き。
- タクロン製のブラシは問題なく洗える。
あとダイソーの洗剤の場合「ブラシ専用洗剤」というのもあるらしくこちらも頂きました!
成分はこれも英語表示がありまして和訳すると
水、エタノール、界面活性剤7%(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、ポリソルベート80、アルキルグルコシド、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル)
と書いてあります。
主成分はほぼエタノールなんですが、
界面活性剤は
・アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム
が主成分になっています。
これはシャンプーに使われている「ラウレス硫酸Na」と同じ成分ですね。
これ以外は全部非イオン系界面活性剤ですが、
この成分だけ『陰イオン界面活性剤』で繊維に静電気を与えてしまうタイプの洗剤です。
まぁブラシは「毛」ですから、シャンプーと同じ成分で洗えば良いじゃないという安直な考えからできた商品なのかもしれませんが…;
シャンプーすると髪がゴワゴワになるように、これはブラシでも同じことが起こります。
これは陰イオン界面活性剤がマイナスの静電気を与えるからなのですが、
前回の耐電列で説明したように
肌にとってはマイナス帯電は刺激の要因になります。
ですので積極的に皮膚に触れるブラシをマイナス帯電させてしまうのはそれはどうなの?と僕は思います(^^;)
これを中和するなら髪と同じくリンスやトリートメントのようなものが必要なのですが、
そんなのめんどくさいし、またリンスは柔軟剤と同じ成分(陽イオン界面活性剤)なので、
そもそも肌に優しい成分ではありません。。
また陰イオン系の界面活性剤は少なからず繊維を痛めてしまうので、
動物毛などの脆い繊維の場合洗うごとにダメージが蓄積してしまう懸念もあります。
液性が不明ですが陰イオン系ベースになっている時点であまり優秀とは言えそうにないですね(x_x;)
以上まとめると
- 陰イオン系のラウレス硫酸Naが主成分なので繊維がゴワゴワに。
- マイナス帯電してしまうので皮膚刺激要因に。
- 動物毛の場合ダメージの原因になることも。
◎その他の洗剤はどうなの??
という感じでいくつかのスポンジやブラシを洗うための専用洗剤を見てきましたが、
ご覧のようにたとえ専用洗剤であっても一長一短があります。
では他の家庭用洗剤はどうなのか?というと、
<洗顔料やシャンプー、石けんなど>
洗顔料やシャンプー類の主成分は基本的に「陰イオン界面活性剤」です。
これは「石けん」も同じくです。
ラウレス硫酸Naや石けん(脂肪酸ナトリウム)などは、
繊維にマイナスの静電気を与える成分なので
やはりブラシやスポンジの洗剤として相応しいかというと微妙と言わざるを得ません。
また洗浄力に関しても
シャンプーや石けん類はメイクなどに使われる油分の洗浄力はそんなに高くありません。
元々お肌の皮脂や髪の油分を完全には取り切らないくらいの洗浄力に設定されています。
(あと色々添加物が多いです;)
こういったメイク用の油分だと非イオン系の方が綺麗に落とせます。
繊維がゴワゴワになってしまいますし
石けんなどは弱アルカリ性の洗剤なので特に動物毛のブラシの洗浄には不向きです。
ちなみに某有名高級動物毛のブラシ専門店もなぜか専用クリーナーが石けんなんですが、
なぜそうなったのか本当に謎です(苦笑)
洗うと痛んじゃうからか年に1~2回しか洗ってはいけないのだそう…。。
なので
石けんやシャンプー、洗顔料等でメイクツールを洗うのはあまりオススメできません。
<食器用洗剤>
食器用洗剤も主成分は「陰イオン界面活性剤」です。
しかも成分が『直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na』とかかなりきつい成分のものもあります。
髪を洗うととても痛む成分なので、特に動物毛ブラシの洗浄には絶対不向きです。
油汚れを落とすように非イオン系を添加している洗剤が多いので
油分を落とす洗浄力は十分ありますが、
それにしてもメイクツールを痛めてしまう原因になりやすいので
やはり食器用洗剤でブラシやスポンジを洗うのは控えた方が良いと思います(^^;)
あとは「消毒用エタノール」などを使っているという人も少数ですがいましたね!
これは繊維や素材を痛めることはあまりないのですが、
ただ洗浄力があまり高くないので効率的に洗えるか?というとやはり難しいところです。
あとご家庭に消毒用アルコールを持っている人って結構まれですよね(^^;)
◎全部の素材を気にせず洗える洗剤はないのか?
以上、アンケートで聞いた洗剤を色々見てきたのですが、
まぁ専用洗剤であればある程度問題なく洗えるものもあるのですが
それにしても素材と洗剤の相性というのを注意して洗っていた人って少なかったのではないでしょうか。
アンケートの結果を見る感じだと、
ほぼ半数が食器用洗剤とかシャンプーとか石けんとかで洗われているので、
素材を痛める原因になっていたり肌に負担になってしまっているケースももしかしたらあったかもしれませんね。
とはいえ、これは本当に仕方なくて
ネットで調べても「食器用洗剤で洗え」とか某専門店の記事では「石けん使え」って書いてあるし、
そりゃみんな分からないよね…って感じです。。
もしかしたらこの一件について今までちゃんとした洗剤の専門家が情報発信した試しが無かったのかもしれません…(T_T;)
でも実は、
ちゃんと洗剤のことを考えれば…
多分ほとんどのご家庭に普通に置いてある「あのアイテム」を使えば、
どのブラシもどのパフもスポンジも
それ一本で簡単に洗えてしまうんですよ(;^o^A
しかも何を使うよりもコスパが良いと思う…(多分ダイソーよりも…苦笑)
というわけで次回は
- 頻繁に洗っても繊維や素材を痛めず
- お肌に負担になる残留物を残さず
- こってり油汚れも効率的に洗浄できて
- ご家庭に当たり前にある「あのアイテム」で
- 超簡単にブラシやパフ・スポンジを洗う方法
をお教えします!!
お楽しみに~(^_^)/~
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