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今日は敏感肌用の日焼け止めとして
オルビス UVカットサンスクリーン オンフェイスビューティ
の解析を紹介しました。
こちらも実際に購入させて貰った日焼け止めです(^_^)
解析にありますように、
こちらの製品は紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)で
基剤も↓のように
と、水と安定性の高いシリコーンオイル、
低刺激性の溶剤であるBGを主体として作っているので
肌に対する負担はほとんどありません。
(実際に使ってみましたが全く問題ありませんでした。)
色が↓のようにちょっと不思議な色(グレー混じりの肌色?)で、

カバー力が弱いなどの弱点はあるのですが
低刺激で敏感肌向きである割に、
35g:1000円ととてもお求めやすいので中々の良品です。
微妙に色付きであるのがかずのすけ的には残念なのですが
(女性には嬉しいポイントの人もいるかもしれませんね)
低刺激の日焼け止めとしてはいい仕事をしてくれると思います。
上を見上げればまだまだ良い物があるとは思いますが、
低価格なので良ければ一度試してみてください(^^)
ところで、
かずのすけの持論としては
日常的に使用する日焼け止めはこのくらいのUV防御力があれば十分だと思っています。
できれば紫外線吸収剤フリーの処方で、
肌に負担にならない成分構成と皮膜の強すぎないものが理想的です。
SPFならば30程度あれば十分でしょう。
というのも、
先ほどこちらの解析記事で頂いた質問で以下の記事を教えていただきました。
→カネボウ『ALLIE』、花王『ビオレ』、資生堂『クレ・ド・ポーボーテ』…人気の日焼け止め化粧品に環境ホルモン成分、母親の血液や母乳からも検出(My News Japan)
簡単に言えば、
現在『SPF50』などの高SPF値の日焼け止めに広く配合されている
・メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
という成分が、
「環境ホルモン」としての疑いがあるため使用を控えたほうがいいのでは?
という内容です。
詳しくは一度こちらの記事に目を通して頂けると良いと思います。
ただこの記事はやや偏った書き方がされているので、
まるきり信用してしまってはいけないというのもポイントです。
まずこちらの記事には
>紫外線吸収成分「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」に、環境ホルモン作用があり、動物実験で子どもの前立腺と精巣サイズが小さくなり精子数減少も確認され、脳の発達への影響も指摘されていることがわかった。この成分は皮膚から浸透し体内へ吸収されることが分かっており、授乳中の母親を対象にしたスイスでの調査では、母乳の78%から検出された。…
という内容が書かれているため、まるでこの日焼け止めを使うと
我々人間もいずれ生殖毒性(生殖器への異常を引き起こす毒性)が発生するのが確実視されている
と言っているように聞こえます。
またこの成分は経皮吸収して母乳に入ってしまうような大変危険な成分とも言っているようです。
しかしこれは書き方がよくありません。
通常の使用における人間への生殖毒性は認められていません。
該当の文献(↓)を見たところ検出量は無影響レベルであったとされています。
・Aggregate consumer exposure to UV filter ethylhexyl methoxycinnamate via personal care products :Eva Manová
(Environment International Volume 74, January 2015, Pages 249–257)
実のところ日焼け止めなど塗りおきの製品はその成分が皮膚から極微量ずつ体内に入ってしまうものなのです。
(無論ほとんどゼロに等しい程度の微量ずつですけどね。)
最近は検出精度がものすごく高いのでごくごく微量でも入っていれば検出できます。(母乳は化学物質の検出用の試料としてよく使われるものです)
ですから日焼け止めを使った人のほとんどから検出されるのは当然と言えば当然なのです。
むしろ検出してからそれを影響のある量かどうかを見るのがこの研究の主軸なので、検出されること自体は問題ではありません。
真に重要なのはその検出量が毒性を発揮する量かどうか、であって
その量に満たないのであれば一般的には「安全な成分」と評価されるわけです。
結果として検出量はどれも無影響レベルであった、というのが実際の研究結果となるため
つまり基本的にはこの成分は我々には安全な成分ということになります。
しかし今回の場合は「だから安心して使用して下さい」とは言いません。
この問題は色々と複雑なのです。
まず上記に示したように、
この成分が他の動物達に生殖毒性を示す場合があるというのは事実です。
このように環境中に排出されて生態系のホルモンバランスを崩してしまう化学物質を『環境ホルモン』というのですが、
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルはラットなどに投与すると男性ホルモンを減退させる性質があることが分かっており、
その他水生生物にも影響を及ぼす可能性が高いということは実際の研究データとして多く上がっています。
つまりこの成分には確かに環境ホルモンの疑いがあります。
なのでもし自然界にこの成分が大量に排出されるようなことがあれば、
生態系のバランスを壊してしまう懸念が本当にあるのです。
また従来の人間に対する暴露試験はあくまで短期集中的なもので、
これを毎日何十年と使用し続けたとした時の安全性データは現状不足しているため、
ヨーロッパなどでは常に議論の対象となっています。
最近ではSPFの高い化粧下地などが多く、
その化粧下地の成分としてメトキシケイヒ酸エチルヘキシルが多く配合されているものが少なくありません。
化粧下地として使用する場合は恐らく年間通して毎日使用するでしょうし、
その場合はそれだけ吸収量が増えていくということでもあります。
そうやって何十年と暴露し続けた時にも確実に安全か?と問われると、
僕も大手を振ってYESとお答えできる自信はありません。
とは言え、
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルは光安定性も高く、
強力に紫外線を防御する性質がある成分で
その他の吸収剤(オキシベンゾン類など)に比べれば安全性が高い成分なのは事実です。
実際にこの成分は本当に古くから扱われている成分ですし、
大企業各社が頻繁に使用するという点を見ても危険要素が少ないというのは確かなのでしょう。
日光に当たると明らかに老化が促進されることや
紫外線で発がんのリスクも上がってしまうことが既に科学的に実証されているということを考えると、
紫外線吸収剤の本当にあるのか無いのかわからないような不確かなリスクに怯えて神経質に避けるのは
果たして正しいことなのかな?とも僕は思います。
もちろん環境へのリスクと長期使用の不安を考えれば
出来るだけ使用しない方が良いのは間違いのないことです。
しかし強い日差しを浴びる状況では
こういう日焼け止めが必要になってくるのも間違いのないことです。
ですから、
普段から吸収剤入りでSPF50の強力なものを使用するのは出来るだけ控え、
普段用では吸収剤フリーのSPF30程度のものを使うようにした方がお肌にも環境にも優しいです。
吸収剤入りの強いものは
炎天下に長時間いなければならない時やレジャー用にとどめるのが
本来の日焼け止めの正しい選び方ということになるでしょう。
最近はどこのメーカーもSPFの高いものを作る傾向にあるので、
これは本当にあまりよろしくない傾向だなぁと思っています。
元々SPF50っていうのは外でスポーツをする人とかが使うような日焼け止めなので
日常的にこれを毎日塗る必要は絶対にありません。
もし「これまで特に陽に当たるわけでもないのにSPF50を毎日使っていた」
という場合には、
ご使用の日焼け止めや下地を一度見なおしてみるべきかもしれません。
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