こんばんは。

 

魂響書占 たまゆらしょせん 恵理子です。

 

 

 

両親の老いについて 

また私が面した老いについて綴っています。

 

 

 

老いを生きる(1)両親の老い

 

老いを生きる(2)老いの容量

 

老いを生きる(3)母の衰え 認知症

 

老いを生きる(4)認知症の対応

 

老いを生きる(5)延命治療

 

老いを生きる(6)死への向かい方

 

老いを生きる(7)老いとの色々な関わり方

 

老いを生きる(8)そのまま認める

 

老いを生きる(9)死の話合い 末期がん

 

老いを生きる(10)凸凹で取れるバランス

 

老いを生きる(11)歩み寄り

 

老いを生きる(12)私が思う認知症

 

老いを生きる(13)みんないい人

 

老いを生きる(14)どう生きたい?

 

老いを生きる(15)父の変化

 

老いを生きる(16)母は最強

 

老いを生きる(17)普通ってなに?

 

老いを生きる(18)母の入院

 

老いを生きる(19) 叔父他界

 

老いを生きる(20)母 再入院

 

老いを生きる(21)医療と薬

 

老いを生きる(22)還す時間

 

老いを生きる(23)認知症は治さないといけないの?

 

老いを生きる(24)実の親 義理の親

 

老いを生きる(25)どう生きていくか どう死んでいくか

 

老いを生きる(26)ラッキーな人

 

老いを生きる(27)危篤

 

 

 

父の養父(父は養子)である私の祖父も

28年前 認知症になりました。

 

28年前というと

まだ「認知症」という言葉はなく

痴呆と言っていたよね。

 

 

現在 認知症は病気で

治療が出来るものという認識ですね。

 

 

母も3カ月前まで 

認知症の症状を遅らせる効果があるとして

メマリーという頓服薬と

イクセロンパッチという

背中に貼るシール式の薬を使ってました。

 

(副作用の方が強く出たため もう今は使っていません)

 

 

 

けれど 約30年前の祖父の時代には

今のような認知症の薬というものはなく

「老人はボケるもの」というのが通常認識。

 

 

「介護」という言葉も

今ほど使っていなかったそう。

 

 

聞いた話によると

「医療」と「介護」は一体型ではなく

別々になっていたみたいね。

 

 

 

肺炎をキッカケに入院した祖父は

痴呆状態がどんどんひどくなり

看護師さんたちの手をわずらわせることに。

 

しまいには 

病院側から退去を呈されてしまいました。

 

 

ここまでは 私も当時

両親から聞いて知っていたこと。

 

 

 

今日のタイトル

 

「認知症は神様からの贈り物」

 

 

これは当時 

祖父の担当医の先生が父に言った言葉だそうで

今回 私は初めて聞きました。

 

 

 

私も今 認知症の母を見ていて

この言葉は真実だなと感じます。

 

 

 

ちょっと次のことを考えてみてくださいね。

 

 

「すぐに忘れてしまう」

 

「覚えていられない」

 

「今まで当然のように出来ていたことが

 日々出来なくなる」

 

「色々なことがわからなくなる」

 

「身体が思うように動かなくなる」

 

「1人で食事が出来ない」

 

「トイレにも行けなくなる」

 

 

 

現在母はこの最終段階です。

 

 

 

例えば

 

「人にオムツを替えてもらう」

 

 

これ 今の自分の

変わらない健常意識のままだったら

どう思う?

 

 

父は 「耐えられない」

私は 「すごく辛いと思う」

 

と言いました。

 

 

 

母は オムツ交換の時

介護士さんたちに拝むように

 

「ありがとう お世話になるねぇ」

 

と感謝しています。

 

 

 

「わからなくなる」

「忘れてしまう」

 

という状態は 

身体が思うように動かなくなっていく人において

精神的な意味では 

楽になることなんだと思う。

 

 

 

認知症は

健常時 地位や肩書があった方に

多く発症すると聞いたことがあるけれど

そういった方だったらなおさら

 

「わからなくなる」「忘れてしまう」

 

のはありがたいことなんじゃないかな。

 

 

わかってしまったら

羞恥心やプライドが耐えられないものね。

 

 

 

そして 

意識がちゃんとハッキリせず

 

「わからなくなる」「忘れてしまう」

 

ことは他にも良いことがあると思う。

 

 

前回の記事にも書いたけれど

ベテランの介護士さんから聞いた話によると

認知症の方は 意識が身体から外に出る

という感覚になるらしいのね。

 

 

現在 母の意識も 

しょっ中色んな所に出かけているみたい。

 

 


毎回 私たちが訪ねる度に

食事の支度やお風呂の用意を気にしてて。

 

 

以前と同じように 主婦の仕事を

「気持ちでは」

やり続けているみたいなの。

 

 

 

今日は

 

「3日も留守にしちゃった。

 ずーっと歩き回ってたからね 

 はぁ~疲れたぁ」

 

なんて言ってたの。

 

 

 

「1日中 ずっとベッドから動けない」

 

という実際の意識でいるよりも

 

「3日間も自由に歩き回ってた」

 

なんて思えるなら 

身体はベッドの上でも

母の人生は楽しいし充実していると思う。

 

 

 

父も 母のそんな

 

「面白可笑しく忙しい様子を見ている方が安心する」

 

と言っている。

 

 

 

少し前 母にとって私は時々

20代の嫁入り前の娘になっていて

 

「恵理子 今いい人いないの?」とか

「結婚して幸せになるんだよー」とか

 

しきりに言っていたのね。

 

 

車いすを私が押して

病院内を散歩していた時

男性の先生が4,5人集まっていた所を通り過ぎた所

すかさず

 

「ねぇ 今の中で誰かいい人いなかった?」

 

とこっそり聞いてきたり 笑

 

 

ある時は

26歳のイケメン介護士さんに歳を聞き出し

 

「あらー 恵理子とちょうどいいじゃな~い」

 

なーんて

ハチャメチャにくっつけようとしたこともあって 笑

 

 

母だけが大真面目で

もう その場は大爆笑だった。

 

 

 

いまや 母の意識は

 

毎日の家事をして

散歩して 

自転車乗って

何日も外出して歩き回り

恋のキューピッドまでしようとして

 

毎日 とても忙しそうなのね。

 

 

 

 

28年前 祖父も特養ホームに移り 

そこは祖父に合ったのでしょう。

 

 

痴呆症状が悪くなる

と周囲は見ていたけれど

逆に困った症状はなくなっていったんだって。

 

 

「毎日遊んでて悪いなぁ」

 

なんて言って 

ホームでの生活を楽しんでいたのね。

 

 

私も特養ホームにいる祖父を

見舞ったことを覚えているけれど

私のことがわからなかったことは1度もなかったもの。

 

 

ちょうど その頃は私が婚約した時で

一緒に行った夫の手を取って

 

「えりちゃんのことをよろしく」

 

って言ってくれたんだよね 

おじいちゃん。

 

 

 

わからないこともあったけれど

祖父の終生は穏やかで 朗らかで

ある部分ではとてもしっかりしてた。

 

 

 

同じく母も 今日 私の帰り際に

 

「恵理子毎日疲れちゃうでしょ。休みなね。」

 

なんて私の身体を気遣ってくれて。

 

 

 

だから 祖父も母も

すべてが「わからなく」なっている訳じゃない。

 

 

 

動けなくて 出来なくなっていく身体に合わせて

意識もレベルを落として 

わからなくなってくれている

 

 

だけど 大切なことは

ちゃんとしっかり わかってる。

 

 

 

認知症の人との接し方として

「否定しない」というのがあるよね。

 

 

否定せず そのまま受け容れれば 

笑い話になるもん。

 

 

 

母の場合は 認知症の治療をしていた時

攻撃的な態度や暴言がひどくなり

 

「もう  あの世に逝きたい…」

 

と嘆く毎日で

これが 薬の副作用だったと後でわかった。

 

 

薬を全部やめたら 

本来の朗らかでポジティブな母に戻り

 

「幸せ〜♡」

「サイコー!」

 

を連発し

穏やかに感謝の日々を送っている。

 

 

看護師さんや介護士さんにも

 

「癒される~」

「大好き~」

「みっちゃ~ん♪」

 

なぁんて言われて院内の人気者になっていて

母の周りは笑顔で溢れている。

 

 

 

認知症って 

人間の自然現象なんじゃないかな。

 

 

 

「認知症は神様からの贈り物」

 

 

とってもいい言葉だなって思います。

 

 

 

 

 

お茶を飲ませてあげようと思ったら

「自分で飲むから指図しないで!」

って怒られた

 

 

 

母は健在です^^

 

 

 

 

つづく

 

老いを生きる(29)介護者もひと休み

 

 

 

(赤)ジプシーカード 16 Gift 贈り物

 

財産 学び 得られる 豊かさ

 

あなたはたくさんの贈り物を受け取っています

 

あなたの目の前に現れた 

と言う時点でそれはギフトなのです

 

好みではない 

思っているのとは色が違う 形が違う

そんな思いもあるかもしれません

 

ギフトを目の前にして 

それをどう感じるか

心の器を豊かに拡げる機会でもありますね

 

 

 

(赤)ジプシーカード 8 Doctor 医師

 

医者にかかる 癒し 教え

 

「迷惑をかけず 最後まで自分で!」

のあなたも素敵です 

 

ですが  今の状況は 

違う方法があることを教えてくれています

 

どうにもならない時は人に頼りましょう

 

健康も 疲れも

「もう少しだけがんばって!」ではなく

お医者さんに行く 

ヒーリングや整体を受けるなど

早め早めの対策を心がけてくださいね

 

 

~ たまゆら占いより ~

 

 

 

 

つづく

 

 

老いを生きる(29) 介護者もひと休み

 

 

 

 

 

 

魂響書占 たまゆらしょせん 恵理子