こんばんは。

魂響書占 たまゆらしょせん 恵理子です。

 

 

鎌倉記途中ですが  

書きたいことがあるので中断します。

 

 

両親の老いについて 

また私が面した老いについてです。

 

 

 

老いを生きる(1)両親の老い

 

老いを生きる(2)老いの容量

 

老いを生きる(3)母の衰え 認知症

 

老いを生きる(4)認知症の対応

 

老いを生きる(5)延命治療

 

老いを生きる(6)死への向かい方

 

老いを生きる(7)老いとの色々な関わり方

 

老いを生きる(8)そのまま認める

 

老いを生きる(9)死の話合い 末期がん

 

老いを生きる(10)凸凹で取れるバランス

 

老いを生きる(11)歩み寄り

 

老いを生きる(12)私が思う認知症

 

老いを生きる(13)みんないい人

 

老いを生きる(14)どう生きたい?

 

老いを生きる(15)父の変化

 

老いを生きる(16)母は最強

 

老いを生きる(17)普通ってなに?

 

老いを生きる(18)母の入院

 

老いを生きる(19) 叔父他界

 

 

 

母は糖尿病(Ⅰ型)と認知症で

今年3月頃から状態がさらに進み

母の世話で  主に父が また同居の兄が

日常生活で翻弄することが多くなっていました。

 

 

そして ここの所 9日間

私は毎日 病院に通っていました。

 

3月末に引き続き 

母が再入院したのです。

 

 

 

前回の入院では  

糖尿病の高血糖が原因でしたが

点滴をして数日で良くなり 退院出来た母。

 

 

今回は肺炎になりかけているとの診断があったものの 

見た目の母は前回とさほど変わらない様子だったので

今回も同じようなつもりで 

 

「またすぐ良くなるだろう」

 

と家族は見ていました。

 

 

 

ころが 入院5日目 

 

父と一緒に母を見舞った時

主治医の先生よりお話があり

 

母は敗血症になっており

提示する「中心静脈カテーテル」の治療を受けなければ

確実に死に向かう

 

と宣告されました。

 

 

糖尿病と認知症も発症している母にとって

現状の数値からみても

「命に関わる余断を許さない状態」だ と。

 

 

 

いきなり  母の死が目の前に。

 

 

 

主治医は これから行う治療についての同意書を父に渡し

母が助かるのならと

父はペンを手に持ってサインしようとしました。

 

 

でも  私は

どうしてもその治療を母が受けることに納得できず

先生の目の前で

「私は反対」

と言って父を止めました。

 

 

だってこの時  

あの短大時代の親友のお父さんのことが

頭に浮かんで離れなかったから。

 

やむを得ず延命治療になって最期を迎えた

その様子を私に教えてくれた

彼女とお父さんのことが。

 

 

老いを生きる(5)延命治療

 

 

 

先生の説明は真っ当です。

 

母を助けたいなら

その治療を受けるのが当然確率が高い方法

 

それは納得できる。

 

 

先生が仰る通り 

末端の血管がダメになった時のために

太い血管を確保する必要があるから。

 

鼻から管を通すのも 

薬や栄養を確実に胃に送るため。

 

そうすれば 母は生き延びる。

 

 

「これは延命治療ではありません」

 

その言葉も先生の話を聞いたから 

今の段階ではそうだとわかる。

 

 

治療をすぐに始めなければ

母が危険だということも説明にあったから

先生がそうやって処置を急ぎたいのもわかる。

 

 

 

でも… 

 

 

だけど… 

 

 

母の首元や足の付け根を切る?

 

鼻から管を入れて そのままの状態でいる?

 

治る可能性も期限も治療をしてみないとわからない?

 

 

ママはそんなの喜ばない!

 

望んでない!

 

もう苦しませたくない!

 

 

延命治療じゃないとしても

管を身体に通すという姿的には同じことでしょ?

 

 

そういう状態になるのが嫌だから

パパもママも自然死に任せると自分で声明文を書いたんでしょ!

 

 

もう充分生きた 幸せだった って

ママ ずっと言ってたじゃん! 

 

 

出来ないことばかりになって

「あの世にいきたい」が口癖になってるって

パパ この間も自分で言ってた!

 

 

これは友達のお父さんとまったく同じ状態!

 

 

お兄ちゃんや真理子(妹)と話し合っちゃダメなの!?

 

 

 

強く抵抗する私に 先生は

 

「では ご家族でよく話し合ってください」

 

と。

 

 

父は「じゃあ みんなで話し合おう」

 

と その場は一旦保留になりました。

 
 
 
父が何としても母を助けたい
と思う気持ちも痛いほどわかる。
 
 
でもさっき  病室で母を見た瞬間  
思ったんだよね。
 
「ああ ママは逝こうとしてるんだな」って。

 

 

目がね 全然違ってた。

 

 

 

 

先生の仰る治療を受けないことは

死を選ぶということです。

 

 

でも  私はもうそれでいいって思った。

 

ママを逝かせてあげたいとさえ思った。

 

 

身体を切ったり 管を鼻から入れるなんて

痛いことや不快なことは もういいよ。

 

 

本当は熱々で食べるのが好きなのに

インシュリンの注射を13年 

毎食前に打ってきたんだもん。

 

 

「もう食べる前のコレがイヤなの」

 

ってママ  何度も言ってたもんね。

 

 

日に日に出来ない事ばかりが増えて

 

「もういいの 早く逝きたい」

 

って私も何度も聞いた。

 

 

 

母はもう今の自分の病状を把握することも

選択を決めることも出来ません。

 

家族が決めなければならない。

 

 

 

家に帰って すぐさま家族会議。

 

 

私は上記の想いを父と兄にもう一度伝え

 

この数ヶ月 

母の状態に翻弄されていた父と兄も

これまでのことを話しながら

気持ちを整理したのでしょう。

 

 

結局  私の想いに同意。

 

 

妹もやはり同じ気持ちで  

全員一致で

「治療は受けない」

ことに決めました。

 

 

母の死を受け容れることにしたのです。

 

 

 

先生に返事をするその日は

兄は会社を半休し 父 私 妹も同席。

 

 

でもね 

 

その前に

母 自分で治療を拒否してた。

 

 

 

菌の数値が良くなっていて 主治医の先生から

 

「この状態ならあの治療を受ける必要はありません。」

 

と言われたのです。

 

 

 

「え!?びっくり

 

 

 

家族全員  母の死を覚悟して

話し合いに臨んでいたからね

 

 

「はああああぁぁ~~」

 

気が抜けた。

 

 

 

にしても

先生の言う治療を受けなければ

死に向かうのは確実だったはず。

 

 

恐るべし 母の生命力!!

 

 

 

あれから 一進一退はあるものの 

母  数値も回復しています。

 

ですが依然  

急変もあり得る状態と言われています。

 

 

介助が必要で  ご飯はもちろん 

水も1人では飲めません。

 

当然 トイレにも行けません。

 

 

 

入院から数日で

あまりに急激に落ちてしまった母を見て

父はショックを受けています。

 

 

あれほど冷静でしっかりしていた父ですが

気持ちにブレがあって 言うことが二転三転したり

耳が遠くなっていて聞き逃しが多くあったり

記憶が定かではなかったり

言うべきことを言わなかったり

 

先生や看護師さんたちとの対応にも

誰か付いていた方がいい状態。

 

 

 

でもね  父は来月で80歳。

 

今までがしっかりし過ぎていたのかも。

 

 

なので 今は兄妹とも相談協力しながら 

両親のサポートに尽くそうと思っています。

 

 

 

この事態になって

父 兄 妹とは色んなことを話しています。

 

状態がすっかり変わった母とは

今までとは違うコミュニケーションを体感しています。

 

 

 

そうして新たに気づいた

両親の側面や家族のことを数々見ています。

 

 

 

これは 以前 母が自分で引いたカード

 

 

(藍)サイキックタロットカード 紫7 Stand Your Ground 立場の固守

 

本心  表明 貫く

 

あなたは 自分らしく行動し 

その姿勢を貫き通せる人です

 

「本当は私はこうしたい!こうする!」

という思いが確かに心にありますね

 

もし今 心にモヤモヤした想いがあるならば

その本心が外に出たがっているサインです

 

本当の自分を出すには 怖さもあるでしょうが

少しずつ本来の自分を表明してみましょう 

 

その方が心が楽になるはずです

 

 

たまゆら占いより~

 

 

 

母は正に

 

自分の身体で本心を表明した

 

のだと思います。

 

 

 

参照: 

 

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寄り添う 

 

 

 

つづく

 

 

老いを生きる(21) 医療と薬