こんにちは。

魂響書占 たまゆらしょせん 恵理子です。

 

 

老いを生きる(1)両親の老い

 

老いを生きる(2)老いの容量

 

老いを生きる(3)母の衰え 認知症

 

老いを生きる(4)認知症の対応

 

 

続きです。

 

 

 

 

実家に行く数日前の私の誕生日

30年来の短大時代の友人が

バースデーカードを送ってくれました。

 

 

「嬉しい(*^^*) ありがとう!」 

 

のお礼メールの返信で 

彼女のお父様が先月亡くなられたことを知りました。

 

 

彼女とは短大時代はそれほど

密な付き合いではなかったのですが

14年前 同じ時期に

同い年の息子2人が発達障害とわかったことから急接近。

 

 

それからは相談し合ったり 励まし合ったり

共に色々な思いを乗り越えてきた同志であり

私の人生に欠けがえのない人です。

 

 

 

彼女とは1年に1度会えるかどうか

普段はメールもしないのだけれど

実際の交流はなくても 

いつもつながっていると感じる関係で

彼女とのやりとりは決まって深いものになるんですよね。

 

 

今年1月から始まっていたお父様の闘病のこと

最中には一切 私には伝えず 

すべて終わった後での報告も本当に彼女らしい。

 

 

その彼女が投げかけてくれたのが 

「延命治療」でした。

 

 

 

 

 

何度かやり取りしたメールの中には

 

 

お父様の病状の経緯

 

お父様が延命治療を拒否していたこと

 

治る見込みがあっての手術後 

治療の流れで延命治療が施されたこと

 

どんなに本人が希望しても繋いだ管を外すこと

(延命治療途中の拒否)が出来なかったこと

 

そんなお父様の姿を見ていることが何よりも辛かったこと

 

 

などが詳しく綴られていて

 

 

仕事で介護経験の長い彼女が 

お父様にしてあげられる事があったのに

病院の決まりでなにもしてあげられなかった

無念さ 悲しみ

 

 

をメールを読みながら 

私もひしひしと感じました。

 

 

 

 

私が初めて「延命治療」という言葉に触れたのは2年前。

 

父が人生初の入院をした時です。

 

 

父直筆の延命治療拒否の声明文(上写真)を見たこの時

私 実はそれほど

「延命治療」のことを深くは考えていませんでした。

 

 

初めての入院で 

気持ちが落ち込むのもわかるけれど

「湿疹じゃあ死なないって!」

なんて父に言って。

 

 

ただ 

 

(本人の直筆とは言え

 たった1枚の便箋に書いた声明文で

   実際にその効力があるのかな?)

 

と思い 

その後 父にもそう話していたのだけど 

それ以上 自分で調べようともしてなかったのです。

 

 

 

でも 彼女とのメールのやりとりで 

お父様の強い決意があったにもかかわらず 

最期の時間が延命治療となってしまったことを知り

改めて「延命治療」について調べてみました。

 

 

ちょうどこの時 

息子も一緒に実家に行くことになっていたので

息子にもネットで調べてもらって。

 

 

これもタイミングだったのでしょうね。

 

 

 

 

 

やっぱりね 

そんな簡単な話じゃなかった。

 

 

よく考えてみれば

 

「ここに父の延命治療拒否の声明文があります」

 

と家族が差し出した所で

それが本人の筆跡かどうかはその場で証明できないし

病院側も

 

「そうですか 承知しました。 

 では延命はやめましょう。」

 

なんて簡単に命を扱うとは思えない。

 

 

それに病院としては命を救うことが目的だから 

彼女のお父様がそうだったように 

治療の経過で延命措置への流れになることだってある。

 

 

ネットで見た情報では

「延命治療」と一言で言っても

 

・人工呼吸器の装着

・心臓マッサージや昇圧剤投与による心肺機能の維持

・水分や栄養の点滴

 

などいくつもの措置があるんですね。

 

 

ただ「終末期」の明確な定義はなく

「いつまでが救命で、いつからが延命か」

という線引きは難しい

 

という表記もあって それももっともな話。

 

 

 

 

命を助けてほしいから救急車を呼ぶわけで

 

運ばれた病院では先生方が

その命を救うために手を尽くす

 

一刻を争うような状況で 

当の本人は倒れて意識を失っている場合もあるのだろうし

 

そんな切迫した中で 病状の説明を受け 

助かる可能性はどれくらいか

 

では どの状況で延命治療をしないとするか 

 

を家族が決めなければならない

 

 

それらを決めるには

延命治療について 

本人だけじゃなく家族も知っておかなければいけないし

延命治療の拒否には家族全員の同意が必要とのこと

 

 

彼女も強調していたけれど 

延命治療について色々調べて準備しておくこと

そして 家族の事前の話し合いは必須なのです。

 

 

 

彼女のメールにあった一言

 

 

「仮にお父さんが脳梗塞や心筋梗塞で倒れた場合 

 治療しないでいいですって言えるかな?」

 

 

この言葉をテーマに

父・私・息子が延命治療について 

じっくり話し合うことになりました。

 

 

 

つづく

 

 

老いを生きる(6)死への向かい方

 

 

 

 

(赤)ジプシーカード 22 Letter 手紙

 

知らせ メール 届く 告げる

 

知らせが届く もしくは 知らせる必要がある

その中にとても大切な伝達事項があるようですね

 

考える機会を与えてくれているのかもしれません

 

表面的な情報としてだけでなく

心に響く部分があれば ぜひ内観をお勧めします

 

また直接言えなくても伝えたいことがあるならば

手紙やメールの手段を使って相手に届けましょう

 

その際は真意を素直にまっすぐに

受け取るように 伝えるように  心がけましょう

 

 

 

 

(黄)アールヌーボーカード 4 家

 

家庭 家族 希望 拠り所

 

家庭や家族について見つめる時ですね

今まで気にしなかったことがわかる時でもあります

 

物事や人を表面的にだけ見るのではなく

見えていない想いにも意識を向けてみましょう

 

子供や親の幸せ 

兄弟との関わり合いなど

優しいあなたの夢や希望ももちろん含まれます

 

気恥ずかしさがあるかもしれませんが

気になる家族と時間をとって話をしたり

伝えたいことがあれば 思い切って伝えませんか?