こんばんは。

魂響書占 たまゆらしょせん 恵理子です。

 

 

両親の老いについて 

また私が面した老いについて綴っています。

 

 

 

老いを生きる(1)両親の老い

 

老いを生きる(2)老いの容量

 

老いを生きる(3)母の衰え 認知症

 

老いを生きる(4)認知症の対応

 

老いを生きる(5)延命治療

 

老いを生きる(6)死への向かい方

 

老いを生きる(7)老いとの色々な関わり方

 

老いを生きる(8)そのまま認める

 

老いを生きる(9)死の話合い 末期がん

 

老いを生きる(10)凸凹で取れるバランス

 

老いを生きる(11)歩み寄り

 

老いを生きる(12)私が思う認知症

 

老いを生きる(13)みんないい人

 

老いを生きる(14)どう生きたい?

 

老いを生きる(15)父の変化

 

老いを生きる(16)母は最強

 

老いを生きる(17)普通ってなに?

 

老いを生きる(18)母の入院

 

老いを生きる(19) 叔父他界

 

老いを生きる(20)母 再入院

 

老いを生きる(21)医療と薬

 

老いを生きる(22)還す時間

 

老いを生きる(23)認知症は治さないといけないの?

 

 

 

母の入院を機に

もうひとつ 浮かび上がったことがありました。

 

それが今日のタイトル 

「実の親と義理の親」についてです。

 

 

 

 

母が長期入院になる前

父は 母の世話や介護を

 

「内々でやっていく」

 

と言っていました。

 

 

嫁に行った娘たち(私と妹)には世話にならず

二世帯同居している兄夫婦と自分で何とかしよう

 

と思っていたのね。

 

父も自分がそうやって

母と一緒に祖父母の老いを看たし

両親にとってはそれが常識だったしね。

 

 

 

母の病状が命に関わるかもしれない

という危険な状態になった時

それまで義姉が介入していないなと思ったので

思い切って私が 

父がいる目の前で兄に聞いてみたの。

 

 

「お義姉さんはママのことについてどう思っているの?」

 

って。

 

 

兄は即答で

 

「看る気はないと言っている」

 

と言いました。

 

 

その少し前に父が検査入院で3日間

家を空けなければならなかった時

兄が会社を休んで母の世話をしたと聞いていたのね。

 

だから 確認しておきたかった。

 

 

 

この時はとにかく

 

「母の命にとって 今どうするのがいいか?

治療を受けるか受けないか?」

 

が1番大切な点で

早急に答えを出す必要があった。

 

 

なので 

義姉が母の介護に介入しないとわかって

そのことをとやかく言っている暇はなく

私と妹は「じゃあ 私たちが入るね」と

治療や薬について意見もバシバシ言ったし

母への対処も手と口を出してガンガン進めたのです。

 

 

 

 

正直な気持ちで言えば

兄の「看る気はないと言っている」と言った時の

父のなんとも言えない顔を見ちゃったし

 

私自身

「お嫁さんだから」

「同居してるんだから」

という期待があったからだろうな

 

一瞬 「えっ?」ってなった。

 

 

 

兄は私に

「お前だって同じだろ」と言ってね。

 

まぁ その通りです。

 

私は別居していて

認知症の義父はで義母が老々介護。

 

私は義父のことはまったく関わっていないので。

 

 

同居 別居の違いはあれど

 

「義親を看ない」

 

というやっていることは同じだから。

 

 

 

兄は父にも

 

「そのことについてはまたゆっくり話そう」

 

と言い この時 そこは一旦スルーして

父も兄も妹も私も

「母の命」に全力を注ぎました。

 

 

 

 

母の状態が落ち着いてから

改めて「このことについて」父と私で話したのね。

 

 

父はこう言ってました。

 

 

「恵理子と真理子が

 ばぁばに頭や手足や色々マッサージしていただろう。

 あんなに長い時間をかけて。

 ジュースを飲ませたり ご飯を食べさせるのもそう。

 あれを嫁に求めるのは酷だし 同じようには出来ないと思う。

 実の娘だからこそ出来ることだとそばで見ていて思ったよ。

 

 何より ばぁばが嬉しそうだった。喜んでいた。

 

 義理の親の介護をするのは

 自分たちもやってきたし当たり前だった。

 

 でもお兄ちゃんも言ってたけれど今は時代が違う。

 

 自分の素直な気持ちを大事にする時代になっている。

 だから それでいいと思う。」

 

 

 

 

 

義姉は両親に対して 

出来ることはやってくれていましたし

思いをかけてくれているなぁ

と感じることももちろんありました。

 

 

でも「母の介護はしない」とハッキリ線を引きました。

 

 

 

両親と兄一家は 

「お互いに干渉しない」という同意の元 

二世帯同居し もう十年以上経っています。

 

表立っての問題は特になく

でもだからこそ 父は

 

「あまりに干渉しなかったのがよくなかったのかも。

もっと交流したり会話する時間を作るべきだったかもしれない。」

 

とも言っていて

やっぱりちょっと寂しそうだった。

 

 

 

 

「同居している嫁が義母の介護をしない」

 

この結果だけを見ただけの人は

色々言ったり思ったりするでしょうね。

 

 

私も最初「えっ?」ってなったし

どんな立場かによっても考えは違うと思う。

 

私だって もし義父の介護をしていたら

義姉を責めるような気持ちになっていたかもしれない。

 

 

父が祖父母を介護していた思いも知って 

娘として 嫁として 

と考えると複雑な気持ちもある。

 

 

 

ただ 今 私は

実の母のお世話が出来ることがすごく嬉しい。

 

 

老いを生きる(22) 還す時間

 

 

ここに書いたように 

幸せな時間をもらっているなぁ 

と感じるからね。

 

 

 

夫と不和にならず 

別居することもなく

何事もないお嫁さんのままだったら…

 

きっと私は

「わたし」の自分の気持ちより

「嫁」の立場を重んじて

義父のお世話をしたと思う。

 

母の具合が悪くても 

こんな風に長く実家に来なかっただろうし

母を看ることもなく

還す時間もなかったと思う。

 

 

それに 

父が言っていたような

母にしたお世話を義父に出来るか?

 

と言ったら

 

「形」では出来るかもしれないけれど

母に対する「気持ち」と同じようには出来ないと思う。

 

 

私と妹 

実の娘が気持ちをこめて看ることが出来て良かった

 

それが 正直な気持ちです。

 

 

 

義姉も

 

「自分の親が具合悪くなったら

 家を空けてでもお世話にかけつける」

 

と言っているそうで ここは考えが同じでね。

 

 

 

 

 

そうだ

 私もちゃんと言っておこう

 

と思って 先日夫に

 

「私はお義父さんのことは看られません」

 

とハッキリ伝えました。

 

 

まぁ 別居期間ももう5年となり

その前にとっくに諦められていたようだけど。

 

 

義両親の所へは

お義姉さんが手伝いに行っているとのこと。

 

良かった。

 

 

 

 

「実の親 義理の親について」は

問題にしようと思えば

私は責めること 責められること 両方ある。

 

 

ですが 実家も婚家も今は

 

「ああ そうなんだね。」

 

とそのまま受け容れている感じ。

 

 

父と兄一家も

今までとなんら変わらず

穏やかに生活しています。

 

私も実家に行った時は

義姉と普通に挨拶したり話しています。

 

 

夫にもこのことについて

すべて話しているけれど

 

「そうなんだ」

 

と 私には特に何も言いません。

 

 

 

家庭での常識 

個々人の想い

その時の状況など

色んな事情が重なり合うだろうから

 

「こうするのがいい」

 

とは一概には言えないと思う。

 

 

でも 「老い」にはついてまわる

必須なことでしょう。

 

 

 

何を大切にしたいかをお互いに話して

理解しようとすること

 

やはり対話が大事なのかな

 

と思います。

 

 

 

【2021年6月 追記】

 

 

母が亡くなってから

ちょうどこの時期 

義姉は母の介護に関われない理由があった

とわかりました。

 

 

「目に見えている状況だけでなく

 背景を知ることが大切だね」

 

と家族で話しています。 

 

 

 

 

(赤)ジプシーカード 5 Conversation 対話

 

会話する 心をこめて話す 

 

伝えたい想いがあったり 

相手の心の内を聴きたい時は

こちらから歩み寄りましょう

 

その時 大切なのは 信じること

 

心を開いて 信じて 

話しましょう 聴きましょう

 

心をこめたまっすぐな言葉はちゃんと伝わります

 

一方的にではなく 

しっかり受け止めて 投げる

そんなキャッチボールのような対話を心がけましょう