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柏木むつきです。
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先日、とある現役の養護教諭と話した時のこと。
「自分は養護教諭に向いていないんじゃないか、
っていつも相方の養護教諭と比べて悩んでいた」
とのこと。
その方とは定期的にお話をするのですが、
私からすれば、
「そんなこと悩む必要ないのになぁ…」
「私の方が全然“養護教諭”じゃなかったよ…とほほ」
と思うくらいの方です。
「子どもたちのことで一生懸命になればなるほど、
自分の不甲斐なさや力不足に落ち込んで。
何もできない自分を責めたり、
「こんなんで私、養護教諭って言えるの!?」
と悩んだりすることもたくさんあるんです…。」
と話すその方の姿を見て。
現役自体からの「悔しさ」を思い出しました。
悩まなくて良い養護教諭が悩んで、
落ち込まなくて良い養護教諭が落ち込んで、
責めなくて良い養護教諭が自分を責めて、
そうやって、
時には療養休暇に入ったり。
中には退職してしまう養護教諭と私は複数出会ってきました。
そのたびに私は、
自分のことのように苦しかったし、
「この人が辞めるくらいなら私が辞めた方が良いのでは」
なんて悩んだこともあります。
そしてもう一つ。
そもそも「向いている」って何だろう?
と思いました。
「向いている」って誰が決めた「正解」なんだろう、と思いました。
今はまだ、コレといった「答え」は出ていないけれど。
今回、その方が言ってくださったのは、
「柏木さんと出会って、
柏木さんのご研究やご関心を伺って、
「あぁ私はまだ養護教諭を続けていても良いんだな」
って思えました。
出会ってくれてありがとうございます。」
という何ともあたたかすぎるお言葉…。涙
私自身、
研究でつまづいてばかりで、
立ち止まってばかりで、
何度も辞めようと思ったけれど、
それでも、
「向いていない」と思う人たちが「向いていない」と思わない、
そんな「世界」を創りたいと思うと、力が湧いてくるというか。
私のパッションは結局、
沢山の日々、目の前の子どもたちと、
悩みながら、奮い立たせながら、もがきながら、
「養護教諭」になろうとしている養護教諭の方たちと共に在るのだな、と思います。
「私は養護教諭に向いていない」
と悩み、もがき、落ち込んでいる養護教諭の方々へ。
決して「あなた」の「悩み」や「もがき」はダメなことではないし、
あなたが「向いていない」ということでもないと私は信じています。
「向いている」とはそもそも何なのか。
「向いていない」という「想い」はどこからあふれてきてしまったのか。
あなたは本当はどう在りたいのか。
目の前の子どもたちに寄り添うかのように。
もっともっと「自分」の想いに寄り添ってあげて良い。
そんな風に思います。
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