以前の事ですが、受講生の方からこんなメールが届いたことがあります。

 

高校生の娘さんが夜中になっても家に帰ってこないで、警察沙汰になったようです。


ぎょえー


大変な事態になって、どうして良いか分からず混乱しますよね。

 

こんな、混乱する最中には頭が真っ白になってしまい勝ちです。。

 

ですが、

困った時にこそ使えるのが「親業」のやり方です。

 


道具は「困った時こそ」使えるものではければ、役に立ちません!!!!


まずは頂いたメールから。

 

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昨日、娘が夜中になっても帰って来ず、警察に相談する事態になりました。

1時過ぎには自分で帰ってきたのですが、家を出る直前に日記を処分し、身分証明を全部置いて行きました。
 

日記は墨で汚れてよく見えませんが、毎日辛いと書いてありました。精神的な疾患を疑っているようです。
 

帰りが遅くなったので心配とは伝えました。
しかし、命を盾にするような方法が受け入れられず、優しい言葉をかける気になれません。
 

本人も色々と悩んでいるとは思いますが、このような方法を取られると、関わる全ての人が踏み込んでいけません。
 

しかし、ここでこちらが折れるべきでしょうか?
 

それは第2法になるのでしょうか?
 

私としては子供の問題と考え、こちらから働きかけしたくありませんが、病気の場合は別でしょうか?
どうしても話しをしたくないのです。
色々と考えていますが、答えが出ません。
 

 

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連絡をありがとうございました。

 

子育ては、

とても落ち着いてはいられない時ほど、言葉を選んで対応したいものです。


冷静でない時こそ、親としての真価が問われますから、とにかく「メソッド通り」に考えてみましょう。


例えば、
ここに「命を盾に取るような方法」とありますね。

 

具体的にはどんな行動なのでしょう?
 

そこを考えてみましょう、

 

そうお答えしたら、次のように返ってきました。

 

===========

 

 

色々な事を書き出して考えてみました。
 

何を感じているか、
どんな事をしてあげたほうがいいと思ってるか、でもできない気持ちとか。

具体的には?との問いに、
客観的事実は「遅く帰ってきたというだけだった!」と気づきました。
 

今までの行動から、私が勝手に命を盾にしてると思い込んでいたかもしれません。
でもそこが1番心配してる所なので、それが保証されれば、子供の問題として、見守れると思いました。

ちょっと整理されました。

ありがとうございました。

 

 

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気持ちが整理できて、少し落ち着いてきたようですね。

 

おつかれさまでした。

 

昨夜は、
辛そうにしている娘さんに対しても、優しい言葉をかけてあげる気も起らないくらい、
 

怒り爆発!

 

たまらない気持ちでおられたんですね!!!!!!!!!

何より、無事でよかったです。ホッ


クローバー


さて、

冷静になった時、私たちはどのように対応すればよかったのかと、振り返ることがあります。


ここに正解はありません。

 

ただ、

彼女の命がなにより心配なのであれば、
昨日、無事で帰ってきた時、まっさきにはホッと安心して胸をなでおろされたのではないですか?

 

 

怒りにまかせた感情でなく、

率直なホンモノの人としてのコトバを探してみましょう。

 


あなたにとっては、命を楯にしているように感じることが、一番堪えることであるし辛いことだったのかもしれませんね


伝える言葉は、

もちろん、親業の「わたしメッセージ」が鉄則ですね。

 

 

知っているだけでも、大いに違ってきます。

 

 

こういう時は

あなたメッセージはありえませんあせるあせるあせるあせる


クローバー

 

 

子育てにはこういう修羅場みたいなときが、時々あります。

 

親としての覚悟とかあり方を問われる時です。

 

この時こそ、

河合隼雄先生のコトバを借りると、100点をめざしたい時なのかな、って思います。

 

「100点以外はダメなときがある」

 

模範解答はない。

自分の持っているだけのものを、全力をあげてぶっつけてみるのだ。

そこにはじめて本当の対話が生まれる。

~~~

人生にもここぞというときがある。

それはそれほど回数の多いものではない。

ともすると、そのときに準備も十分にせず、覚悟もきめずに臨むのは、まったく馬鹿げている。

 

こころの処方箋 12 より

 

====

 

人生には、

80点ではダメ

98点でもダメ

 

100点でなければ、ダメなときがある、というのです。

 

「運が悪い」人とは、例えばつねに80点以上の平均点は取り続けているのに、

がんばっているのに、

100点以外はダメなときに、100点をとれない人 だそうです。

 

100点とは、

自分の持っているだけのものを、全力をあげてぶっつけてみること、

本当の対話をすることです。

 

本文はもっとわかりやすく書かれていますが、

 

準備できるものは、十分に準備して、自分の持てる力を発揮できるように、覚悟を決めて、対話に臨むこと、

 

これしかない、と自覚があるかないかで、結果は大いに違ってくるそうです。

 

 

まさに、

人間関係の真実の瞬間ですね!

 

 

この時、

「優しいコトバ」なんて必要ないのです。

 

ホンモノの、真実のコトバ、率直なコトバが必要なのかなって思います。

 

あなたが本当に感じていることを、率直に表現できるのか?

 

自己表現、自己開示ができるか否かは、大きな差になると感じます。

ちなみに、

100点はいつも取り続けるものでもないのです。

 

いつもは、「ヘタレおかん」でいいってことね(笑)

 


クローバー

 

 

今日は、再受講コースでしたが、

わたしメッセージは何度も何度も復習しています。

 

 

自分の感情を見つけることが慣れていないと、

色んな感情が絡み合って、折り重なって、見えなくなってしまっています。

 

 

はじめは、

「イヤ」だけの感情が、

「怒り」「戒め」の感情が

丁寧に紐解いていくと、他の感情も少しずつ見えてきて、スッキリとクリアになっていきましたね。

 

 

こういう作業は、なかなか一人ではやりにくいと思います。

 

自分の中の感情の整理がしっかりとできていると、

ブレずに過不足のないコトバを、自信をもって伝えられると思います。

 

 

自分のコトバは、

内外一致してて、迫力がありますから、子どもの心に素直に届きやすいです。

 

 

クローバー

 

 

河合先生の本には好きな言葉がたくさんありますが、

このコトバを添えておきますね。

 

葛藤を抱え続けられるというのが、「おとなの条件」です。

 

 

おかん力とは、

葛藤力をどれだけ持ち続けられるか?

 

ここが一番の苦しさであり、乗り越えていくべき難関です。

 

提供しているのは、

この葛藤の乗り越える体力をつくるための講座と言えるかもしれない。

 

 

葛藤を持ちこたえられる「心の体力」をあげるためには、

継続した学びの場に身を置くことをお勧めしています。

 

image

興味のある方はどうぞ学びに来てくださいね

 

 

クローバー

 

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