子どもが砂場でつくった団子を
家の中に持って入ってくる・・・

 

これ、皆さんどうしてますか?

 

 

うちはOKと言う方も、

いいよと思う時も、

ダメだよ、と思う時も、きっと揺れ動くと思います。

 

 

問題は、ダメだと思う時です。

あなたはなんて言いますか?



「キャー汚い
「こんなところに、そんな汚いものを持ってこないで」

「ダメだよ、泥団子をお家に持って入ったら。。」


こんな風に言ってまんか?


親業では、「わたしメッセージ」という方法で気持ちを伝えます。


コーチング分野でもお馴染みの「わたしメッセージ」って、
「親業」のゴードン博士が発祥なのですよ


まなべば学ぶほど、本当にスゴイと思う言い方なのですが、
この「わたしメッセージ」を知ることで、わたしの人生は確実に変わったと言えます。


具体的には、子どもや相手の行動が、受け入れられない時に、そのことを相手に伝える手段なのですが、、


子どものこころに届くようには、いくつかのポイントがあるんですね。


コミュニケーションがうまくいかなくなる原因のひとつに、

言いたいコトが伝わった感触を持てず、日本語であるのに、日本語で話せていないような、、、
意味不明???っていうか、

 
「なんだか、話をしている次元が違う、、、」
 

と感じたことはありませんか?


 
伝わっていない、もどかしさ、、、、
むなしさ、、、
言えば言うほど、逆効果になっていくような、
何とも言えない、無力感、、、、



これにはね
コトバがその意味以外のものも伝えてしまっているからであり、
 
詳しく見ていくと、わかってきますよ!


クローバー

例えば、先ほどの泥団子のケースで言うと、

「こんなところに、そんな汚いものを持ってこないで

このコトバで、親の意図が伝わっているでしょうか


まず、
「こんなところ」って、どこでしょう?

そう言われても、子どもには、どこだかわからないことがあります。


家の中?
リビング?
廊下?
靴を脱いでいるところ?


「そんな汚いもの」
これも、同じです。

お母さんが「汚いもの」と思っていても、
子どもにとって「汚いもの」だと思っていないものがあるのですね。


例えば、
一生懸命に作った泥団子は、
お母さんにとっては、「汚いもの」かもしれませんが、
子どもにとっては「宝物」かのしれないのですね。


なので、
ちゃんと、コトバで伝えてあげる必要があります。



あとは、「影響」と「素直な感情」も付け加えると、
子どもにとって、とても解かりやすい表現となるのですね。

これが、「わたしメッセージ」です


「こんなところに、そんな汚いものを持ってこないで」

  ↓

「家の中に泥団子を持ってくると、泥が散らばって何度も掃除しなくちゃいけなくなるから困るわ」


こんな風に言い方を変えてみて下さい
わかりやすいでしょ



この、「わたしメッセージ」は、困った時だけでなく、
褒めるときも使います。



最大の特徴は、
善い・悪いの「評価」で諭すのでなく、
「お母さん自身」が「困っている」と正直に内面を語ること


子どもの行動を叱る時に、善い悪いの「評価」で行っているケースがとても多いと思います。

しっかりと叱ることは、躾の意味でもとても大切ですね。


でも、
実は親が感情的になってる時には、言い方が、高圧的・威圧的になりがちです。

責めるコトバになってしまうのです。

子どもは自分の「普通にした」ことが「悪い」ことだと教えられるので、
必要以上に自尊心が傷つけられてしまったり、罪の意識を感じる多いのです。


そして、
それって、「親のものさし」を押しつけられていると感じると、次第に窮屈になってくるし、
第一、
「自分のものさし」で考える事にはなっていません。


子どもが自分で考え、
相手への配慮で自ら行動を変えようとする気持ちを育てたいのであれば、
 
親はそのための方法を使っていきましょう!



自尊心をなるべく傷つけず、
関係をなるべく壊さず、
困っていることを伝える。。。


内的規律を育てるために唯一有効な方法が「わたしメッセージ」で語る事だと、ゴードン博士は言っています。


大好きなお母さんが、
「困ったよ~助けてよ~」と解かりやすいメッセージを送ってくると、
子どもは、助けてあげようと考え始めます。


そして、
自分で考えて、お母さんの役に立てた時は、本当にうれしいんですよね~


これを、自分の家庭で使えるようになるには、トレーニングが効果的です。


だってね、
 
困っている時にこそ、使えなくちゃ役に立たないし、
困っている時は、とっさに判断できないし、
 
第一、慣れ親しんだコトバは、口から脳を通らずに、勝手に出てしまいますあせるあせるあせる
 
 
あっ言っちゃった爆弾
 
 
と思ったときは、もう、コトバは戻りません。
 
だからこそ、
日頃から、とっさに出るコトバを変えるように、訓練がおススメです。
 
 
知っているのと、実際にできるのは、大きな隔たりがあるのですが、それを解消するために「練習」「訓練」「実習」があるのは、車の教習や、料理と全く同じ原理ですよ。
 
 
そして、
 
親が自分の気持ちを即座に言えるようになると、子どもの反応は必ず変わります。

 

子どもがあなたに気遣って、行動を変える気配がわかることが増えると、

 
あなたの泥団子に対する考え方や、ものの見方もだんだん変わってきて、
 
自然にラクに優しくなれるのも、親業マジックなんですよね~