提出課題を出さない高校生の息子を動かした先生のコトバ


息子が高校生になると親子関係は変わり、今までは何とか言い聞かせて来れたことも、スルーされたりすることがあります。


無視??
迷惑そうな顔
「うるさい」
「うざい」

 
でも、
勉強しないし、提出物も出していないみたいだし、、、、
日々、不安は募る( ノД`)シクシク…

 


どうなってんのかしら?
大丈夫?


反応が、無いのは、言い方のポイントがズレていることが多いんですよ


高校生の息子に伝えるのって、本当に難しいけど、ポイントを押さえると、全然違いますよ~~~


今日は、長男が高3の時、7月の三者面談での話をご紹介。
もちろん実話です(笑)

 


クローバー


長男は、とっても真面目で、優等生タイプでした。

だけど、忘れ物が多く、先生から注意を受けていたようでした。

で、三者面談の席で、彼は私の目の前で担任の先生にこんな風に言われたのですね。


実はなあ、
新学期早々は、君の事、あまり良く思っていなかったんだよ。
それはね、
君、忘れ物や提出物未納が多いよね。
未提出者リストに、必ず君の名前が入っていただろう。
だから、いい加減なヤツだと思っていたよ。

これ、将来 生徒にどうやって教えるつもり?
(長男は教育大志望)

提出物を、期日に出さないっていうことは、
その人との約束を守らないってことだよ。




ゲゲゲッ

先生からそんな風に思われていたなんで、私も軽くショックでしたが、


そこは、長男の問題

直ぐに「親業」の「問題所有の原則」を思い出し、長男の成長を促す関わり方に徹することにしました~


長男は、真面目で努力家。
先生も、すこしずつ彼への印象が変わってきたようでした。

「彼は努力の人ですね」と言っていたし。


でも、
提出物を出していないことで先生から注意を受けたコトは事実!!


三者面談からの帰り道、その話になりました。


わたしには、特別な聞き方(詳しくはこちら)の出番!丁寧に話を聞くことと心がけましたよ。


すると、すこしずつ、問題がクリアになってきました。


なぜ、提出物を出さないか?


これは、提出物をやる必要があるのか???
ということにもなりました。


長男の理由は次の通りです。

 

提出物は、「各教科の課題」が多く、それをすると「課題のための勉強」をわざわざ、やらなければならなくなる。



これね~
以前、次男も言ってたな。


定期テスト前に、「単語帳に単語を5回書く」という課題を出された時、
彼は、単語をただ5回「書くという行為」だけ行い、「覚えるという行為」はまた別に行う・・・


書く≠覚える


次男にとっても、「課題をこなす」ことと「自分で覚える勉強」は別モノなんだって知り、私は相当にショックを受けたことがありました


ゲゲ・・
不効率!


長男は、自分で、学力の得手不得手をつかんでいて、本当に取り組むべきものがあり、それに合致している課題は、やる。


それに合致していないものに関しては、取り組むモチベーションがあがらない、、、


わざわざ、提出するために勉強をすることになり、逆に勉強するのがキライになるのがイヤ、、、、


ということなんです



長男の内心をそこまで聞くことができ、わたしは、彼の気持ちを理解してあげることができました。



だって、


勉強って、無理やりさせられそうになると、嫌になってしまいます。
何事も、無理やりさせられることほど、イヤなことはありません。


できるだけ、そう思わないように、
自分の中に「余裕」を持たせていたい、と、前に話していたことがあります。


目の前に迫りくる「受験」に対して、
主体的にモチベーションを維持し続けたいと

自分の気分を尊重するうちに、
手が伸びなかったのかな?



彼の気持ちに思いを馳せましたが、、、、



ま、
いずれにしても、長男が自分で折り合いをつけて自分で考えて責任を取ること。



すなわち
彼が自分で解決するべき問題ですね。



こういう
面倒くさいけど、大切な課題を自分自身と向き合って、キチンと乗り越えていくことこそ、


自分の人生を主役で生きるために欠かせない
自己規律力を鍛える経験となります。



親なら「ガツン」と怒ってしまいそうなことも、
彼の今の気持ちを
「理解」して、
「尊重」することで、


自ずと彼自身で向き合い始めるのです



ここで、
わたしも「聞く」を頑張りましたが、
先生の言い方も、とても効果的でした。




もしここで、


「提出物を出す」ための課題をしていると、
自ずと実力もつくようになるよ、、、
君のためなんだよ、、、



と言ってたら?


これでは
長男には響かなったでしょう。


その理由は、
ポイントがずれているから。


ほとんどの親が行っている「お説教」も、
このケースに該当することが多く
響かないのです、、、


それどころか、
人間関係そのものを壊すことになってしまう・・・
という、
なんともデリケートな部分です。



子どものココロに響くには、
単なる
お説教ではダメなんです!



この先生の場合は、


提出物を期日までに出すことは、
約束を守ること
これは、教師としての資質に関わる、、、



と話されました。

極めて淡々と冷静に。


実際に、そう感じていたという体験を元にしながら、、
今の彼との関係性の上で、
彼の人柄と、将来の夢を理解したうえで、
なぜ、そうすることをすすめるのかを
先生のコトバで語る!



キャーー



まさに、「コンサルタント」的な関わり方ですね。
さっすがあ



その後、
長男は「面倒くさいけど、やりたくない課題もやる」と言っていました



こういう、
自分のコトバで語る先生が
小学校からも増えてくれたら
子どもももっと生きやすいのにな、、、、



上からコトバでなく
人としてかかわる事が、
子どもの心を動かし
成長させます。



 

 


男の子の育児で大切なのは、


面子(メンツ)を決して傷つけないことと、
爆発的な集中力を信じることです!



本人の主体性こそ、命!


色々と言いたいことはあるでしょうが、
伝えたいコトは、
コンサルタントの原則に沿うことをおすすめしますよ。

 

 

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【参考記事】勉強しない高校生の「やる気」が急になくなる本当の理由と改善のための3つのポイント

 

 

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