子育てって、何が正解なのでしょう?

 

ずっと親業や心理学を学んで、

ずっと考えている私なのですが、机上の学びは「事実」には敵いません。

 

なので、私は当事者(子どもたち)からの情報&リサーチをよくします。

 

彼らの過ごす環境がどんなものなのか、その「生身の情報」から、彼らの感じている社会を探るのがとても好きなのです。すごくアンテナが立ちます。

 

今日は、息子の元友達の、ある、高校生の男の子が、高校を留年した、という話です。

 

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その子は、小学校時代は超成績優秀でした。


息子は、その子がとても勉強が好きで、寸暇を惜しんで学ぶ姿を「尊敬の想い」がまじった口調で、よく話していました。

 

息子にとっても、とても誇らしい友達だったように、感じました。

中学3年生頃から、徐々に、やる気がなくなっていたそうですが、それでも、評判の高い、ある進学校に入学しました。

高校に入学するも、圧倒的な勉強量についてく気が起きず、、、

ある時、「学校に行きたくない」 と親に言ってみたそうです。

 
すると、意外にあっさりと、それが通ったそうです。。。

彼は、その時、
案外簡単に、学校を休むことができる! 
と知りました。

そして、その後は学校に行く意欲が持てなくなり、とうとう、3学期はほとんど通学しなかったそうです。

そして、留年が決定しました。




さて、あなたはどう思いますか?

あなただったら、どうしましたか??

私は、息子たちから聞く、生々しい当事者の本音に触れるたび、親として、どう関わっていけばベストなのかなといつも考えてしまいます。。




学校へ行かなければいけない!

彼は、今まで、ひたすら、真面目に頑張っていたんだろうなと思うと、胸が苦しくなります。

「学校へ行かなくてもいい」

と親が言った時、どんな心境だったのでしょう?

今までの世界がひっくり返るような、衝撃だったと思います。

それまで、信じてきたことや、教えられてきたことと全く違う世界を生きることに、
彼の中でどんな葛藤があるのでしょうか。。。。

あ、
私は直接、話していないので、
これは、全くの想像ですけど。

とにかく、若い柔軟な力で、自らの力で立っていって欲しいと思います。



さて、この時、親が、もっとしっかりと

学校へ行かなきゃダメだよ!

そう諭していたら、もしかしたらこの子は不登校にならずに済んだのでしょうか?

本人は、親の対応に「若干驚いていた」そうですから、こころの迷いがあったと思います。

実際、別の生徒ですが、こんな例もあります。

ある日、突然、中学生の子どもが学校に行かなくなりました。

お母さんは、驚き、会社を休み、言動に細心の注意を払っていたそうです。

この方にとって、仕事を休むことは、周りの方にも迷惑が掛かり、第一この方のキャリアにも影響がある可能性がありましたが、
 
そんなことを言っている場合ではありません!
心のケアをしようと、毎日、気を配っていました。

それが、ある日、
子どもが所属する中学校の部活の先生に
「何やってるんだ!」と、一蹴されて、
 
あっ気なく、登校再開(@_@)、、、、、

何が起こったんやろ?
お母さんビックリです。

これを聞いて、
じゃあ、このケースも、同じようにしたらよかったんじゃないの?と思うかもしれませんが、

でもね、それは、その通りではありません。

これは、この先生と子どもさんの「関係性」において、成り立ったことなのです。
 
おそらくこの子は
先生から「何やってるんだ!」とガツンと言われても、耐えられるだけの心の強さがあっただろうし、
 
この先生も、それを踏まえての発言。
そして、多分、自分の心からの感情と共に身体を張って言っているので、愛が伝わり、子どもを動かしたのだと思います
 
この先生とこの子どもとの唯一無二の関係と状況で、成立したことなのです。
 
なので、
ここを踏まえずに、関係が成り立たないうちに「何やってるんだ!」と言っても、
 
仮に、この時は、何とか収まっても、
本質的な問題が解決していない限り、また、時を変えて、別の問題が起こってきたり、もっと大きな問題になったりする可能性があります。

そう考えると、今、休んでくれた方がいいかもしれない。

実際に、今は、学校に行きたくないという子には、「ムリに行かせない派」が多いですし、
 
だけど、先ほどの例のようなことも、とても多くありますし、
 
何が、ベストな選択かなんて、本当にわからないわけです。



じゃあ、どうすればいいの?

これが知りたいですよね。

本当にどうすればいいのか、

ここは、
それぞれの親が一生懸命考える必要があるのかもしれません。

子どもから問われているのは、親や大人の「対応」「向き合う姿勢」です。

どうするのか?
何て言うのか?

彼らはじっと観察しています。

まさに、親としてのあなたのあり方が問われている、ってカンジです。

学校に行くか、行かないか、という
目に見える行動の問題だけでなく、

その原因になっている、こころのエネルギーが低下している問題。

それを見守っている親の関わり方の問題。

これは、
全ての親子関係に通じる、親として誰もが一度は経験する問題なのではないでしょうか。

問題が出た時、親としての真価が問われますからね。
 
親である前に、一人の人としてホンモノであるか?
 
いつもお伝えしていますが、
彼らがみているのはココですよ!
 
それは、覚悟をしてください(笑)←笑つけてみた。
 
さて、
問題が大きくなってしまうと、親子共に、相当なエネルギーを使います。

それは、その親子の成長にとって、必要であり、大切なコトだと思うのですが、

でも、やっぱり、避けられるのなら、避けた方が、いいんじゃないかな、と思うんです。

避ける、というより、
小さな問題のうちに解決しておく、と言ったほうがいいかな。

大きな問題になる前に、
日頃から、親としてのあり方を見直しておく、ということです。

これも、日々の積み重ねです。

親子は、毎日、
何らかのやり取りをしているわけですから、その時点で、小さな問題は解決できます。

わだかまりや
戸惑い、
不安、
ただ、言いたいだけのこと、
ちゃんと、言うべきこと、

ごっちゃになっていませんか?

些細なやりとりの中でも、
ちゃんと見極められて、
伝えるコトバを選べると、
その後の関係性が変わってきますよ♪

心の成長を阻んでいる関わり方をしていないか?
プライドやメンツを傷つけていないか?
やる気を殺いでいないか?
プレッシャーをかけすぎていないか?
自分の人生を歩んでいる実感を持たせているか?
親自身が、依存的に生きていないか?

こんなことを
チェックしてみてもいいんじゃないでしょうか?

親の関わりは、
子どもに影響を与えすぎるのです。
 
なのに、みんな自己流でやってるから、問題が大きくなるまで見過ごされてしまうのかな、と感じます。
 
効果的な関わり方には心理学に基づいた「原理と法則」があるんですよ!
 
「お料理」や「整理整頓」と同じく
「親」も学べる時代なのです。
 

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