こんにちは、浦入智子です。

親業訓練講座の第3回目では、親業を効果的に果たすための、最強スキルである「特別な聞き方」をトレーニングします。

体験的な学びの数々

 

実際に皆さんのおうちでの問題について、リアルに聞き合いをしますからね、
もうね、すご~~~~い盛り上がるんです(笑)

このトレーニングが終わった後、会場がとても静かになって、

しゃべりつくして晴れ晴れした清々しいお顔(笑)

聞いてもらうって、ホントに、スゴイよね。

 

「会話の奇跡」と言われる特別な聞き方ですからね~



で、「兄弟げんか」について質問が出ました。

兄弟げんかが酷いのです。
どうしたらいいんですか?



たとえば、
兄に味方をすると、弟が拗ねるし、
弟の味方をすると、兄が暴れる、、、、、

目の前で兄弟げんかをされると、
親としてもハラハラドキドキ、、、、


ほんとに、仲良くして欲しいですよね。

一触即発の大喧嘩、、、
イライラ指数が急上昇。。。
親としては、とても放っておけません


でもね、ちょっと考えてみて下さい。


二人の間にいつもお母さんが入ってしまうと、いつまでも、彼らの間に入ってしまうことになりませんか


わたしはね、

男の子を三人授かりましたから、兄弟げんかについては、子どもたちが小さい時からかなり意識していました。

そして、
喧嘩の仲裁に入って、取り仕切る、、、なんてことは
ほとんどしていません。


そんな事をしたら、
ずーーーーーーーーーーーーーーーっと、わたしが仲裁役をしなければアカンやん


それは絶対イヤだったのですね。

で、

どうしたら、兄弟仲良くなるかを、日々、ウ~ンと考えましたよ。


クローバー


私は、
兄弟仲良くするためには、根本的に兄弟の人間関係を繋ぐ必要があると考えました。
 

兄弟げんかは、「兄」と「弟」の問題なのです。


(兄弟の中に母親が入るパターン)
おかん

     ↓

(兄弟が仲良くなるように、母親は中に入らないパターン)
  兄弟 

(おかんは遠くでボ~~~~っと見ている
こんなカンジ


コレコレ!


目指すのは、
お互いの立場や違い、良さを尊重し合える、兄弟愛です


その為にわたしが心がけていたことはコレです!



 長男の自尊心を崩さない

私は、兄弟のリーダーは「長男」だと考えていました。

兄が弟を可愛がると、
弟は兄をなつき、慕います。

なつかれると、可愛くなります。
慕われると、面倒を見たくなります。

そう考えて、兄の権限を強くして、立てていました。


ケンカの度に、いつも、母親がかばい、
甘やかされている弟のことなんか、
誰が面倒を見てやろうと思うでしょうか?


なので、
例えばお菓子をあげるときも
長男に全部預けて、3人で分けてね、、とか、
わかりやすく「信頼」を伝えていました。



もともと、第1子は、両親の寵愛を100%一人占めしていました。
100%が当たり前だったんです。
なので、第1子にとっては第2子は、親の愛が 100%→50% に減らされた原因なのですよね。


逆に第2子は、親からみると、親の愛が50% なのですが、
第2子はその状態がフツーなので、それが全て、すなわち100%なのです。


さらに、
我が家は第3子が産まれました。
生まれながらにして、親の愛は1/3・・なんと可哀想???
でも、彼は、それしか知りません。


おまけに、
長男や二男からも、多少なりとも可愛がってもらえます。


このように考えると、
親は第1子に少し優遇してあげても、大丈夫なのかな?
って思っていたんですよね。


そして、
その方が、断然兄弟が仲良しになる!


そんな確信がありました。


愛情のシャンパンタワーを、長男から徐々に満たしていくイメージです。


これは我が家でのケースですが、
 

よく考えていたのは、

 

親が考える「平等」と、子どもが考える「平等」は違う、ということ。


兄弟でも、立場も状況も全く違うのです。


なので、平等にこだわるなんて、ナンセンス!
(と言うか、所詮ムリです)


それぞれの視線をもつことを心がけていました。




 善悪で裁かない

兄弟げんかが起こると、

「誰が悪いか?」とか
「誰から先に手を挙げたか?」とか

事実に目が向きがちです。
現場検証をしたくなります。


でも、
ここで、親が「裁く」必要はあるかな?

 

と、思ったんです。

 

 

私が求めていたのは、子ども達が「裁かれる」経験をすることでなく、

本人たちが心から仲良くしたい!と「目覚めること」でした。


大人の世界は、「裁く」ことが当たり前ですよね、


でも、子どもの世界で大切なコトは、
「裁く」ことではないし、


子どもたちに教えたいのは、

「ああ、悪かったな」
「あいつにも、言い分があったのかもしれないな」
「ケンカはいやだな」
「どうやったら、仲良くなれるのかな」

ケンカをすることで、
守るモノ、失うモノ、があり、

「次はこうしよう・・・」

と、本人自身が考え、判断し、
自分を律することができる、強いココロではと思ったんです!


「あんたが悪い」
と親に言われても、モヤモヤした子どもの気持ちは収まることはないでしょう。


わたしは、子どもたちのこころの動きをいつも見て
「自分の中から、喧嘩を回避する知恵」を考えられるように育てたい
そう思っていました。


その為には、「善悪」で「裁くこと」って、意味がないという考えを持っています。

この考えは、親業を学ぶ中で自然に私の中にインストールされていきました。

そして、必要なことは、
子どもに考えさせ、経験させる、ということです。


自分の気持ち
相手の気持ち
自分はどうしたいのか?  
何が嫌だったのか?
どうすれば、もっと良かったか?


「子ども」にとっては、人間関係の生々しさ、ホンマのところが学べる絶好のチャンスですから、
子どもが問題を持っている時は、親が問題を取り上げない事を心がけていました。



 解決を親に頼らせずにそれぞれの言い分を聞く

子どもはとにかく、親の態度に敏感ですから、
親が「なんとかしてくれる」と思うと、ずっと頼ってきます。
 

でも、親は「何もしてくれない」とわかると、あまり頼ってこなくなります。


もし、私が兄弟喧嘩の仲裁をしてきたのなら、
子どもは当然のように、

「ママ~お兄ちゃんを怒って~~~」

と言ってくるでしょう。

我が家でも、私の接し方次第で、子どもの行動は変わるのが目に見えるようでした。

なので、私は意識的に、
「お兄ちゃんに叩かれてイヤなのね、、、、」でオワリにしていました(笑)


もし、「お兄ちゃんを怒ってよ~」と、頼まれても、


「だって、お母さんは現場を観てないから、何とも言えないわ」
「それは知らないよ」
「ふーーん、」

と、そう言って、断って、動くそぶりはこれっぽっちも見せませんでしたよ。

 

まあ、そんな母親を知っているので、彼らは私に仲裁をほとんど頼んできませんでしたが(笑)


その代わり、
とにかく、気持ちはしっかりと聞いてあげました。


どんな否定的な感情も、非難することなく、受け止めることだけは、心がけていました。


聞き方は、具体的に親業で学んでいましたからね。

 

親の意見を言わず、提案「お兄ちゃんじゃなくて友だちと遊んだら?」、同意「イヤだよね~お兄ちゃん悪いね」、賞賛「言い返せてすごいやんエライぞ!」などもしないで、

 

ただただ、受容しながら聞くという、特別な聞き方です。


この聞き方だと、子どもの心が次第に落ち着いてきますよ。
 

そして、彼らの問題を親が取り上げずに済みますから、兄弟関係もとても客観的に考えられるようになります。


以上、おかんの心得をザックリと書いてみました。

この方法は、

これは、予想以上に効果があったように感じます。

本当に仲良し兄弟になり、わたしもラクでした





兄弟げんかの本当の理由は、
ほとんどの家庭で、「親の物差し」が一つの価値基準となっていることです。



親の考える「最良のものさし」が家庭の基準となり、
子どもはそれを押しつけられているので、
納得できないまま、物事を理不尽に片づけられていることが多いのです。
 

すると、不満が溜まります。
そして、さらに攻撃したくなります。


理解・従順さ・優劣評価に近い子どもが、勝ち、
「親の物差し」に遠い子どもが、負ける、ことになります。


なので、
本当は、「親の物差し」でなく、「子どもの物差し」を大切にすると、
家庭でよくある、
勢力争いの不要な喧嘩は最小限でおさえられるんですよん。


あ、
これも、具体的な関わり方に落とし込んむことこそ、一番大事だと思います。


日常レベルの会話が変わると、

子どもは、親が思う以上に、勝手に育つのです。





うちでは、

兄弟仲は悪くないと思います。


例えば、、
長男は、中1で初めてゲーム機を買ったとき、弟のためにお小遣いで中古ソフトを買ってあげていました。
(これは、本当にビックリした事件でした)

また、弟たちは、数あるクラブの中から、二人とも長男と同じ卓球部に入ってました。

 

 

一番仲が悪かった時期は、高校生くらいの時期でしたけど、

今では、兄弟でラーメンを食べに行っています(笑)

 


兄弟って「ライバル」です。
 

動物も、幼少期はじゃれあって、喧嘩しあって育つ方が社会性が育つと言われています。
私は、人間も全く同じだなと感じました。


私個人は、核家族に育ち、兄弟げんかに慣れてなかったので、

 

スゴイ声で喧嘩されると、大きなストレスになりましたが、
兄弟を通じて、人間関係の繋ぎ方を自然に身に付けるように感じます。


そして、ちゃんとそれぞれに合わせた関わり方をしていると、

親があれこれ考えなくても、
子どもは素晴らしい能力を持っていて
こっちがハラハラしなくても、
アッサリ乗り越えちゃうんですよね~



もちろん、おかんが大爆発したときだってありましたけど、


それもまたヨシだったのかなと思います。

爆発にも正しい作法がありますし、

 
 
第一、親も人間。
神さまではないからです。
 
 
そして、いわゆる「温室育ち」にしておくのでなく、雑草のように人間らしくたくましく生きる力を磨ける醍醐味を味わってきたので、
 
子育てを、楽しむことができたのですね。
 
あ、今だから言えることです(笑)
(渦中にいるときは必死でしたから、とても楽しむ余裕はありませんでした)
 
 
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